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東京ゲームショウ2011の開催概要発表、2011年9月15日〜18日の4日間開催
ゲーム●“モバイル&ソーシャルゲームコーナー”なども新設
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2011年2月18日、都内にて一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)主催による“東京ゲームショウ2011開催発表会”が実施された。それによると、東京ゲームショウ2011は、2011年9月15日(木)〜9月18日(日)までの4日間、幕張メッセにて開催。例年通り、前半2日間はビジネスデイ、後半2日間が一般公開日となる。
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▲CESA会長、和田洋一氏。 |
東京ゲームショウ2011の開催概要発表に先駆けて、まず登壇したのはCESA会長、和田洋一氏。和田氏は、“国際的な色彩をいかに高めていくか”と“ユーザーイベントとトレードショウの二兎を追うにはどうすればいいか”が、東京ゲームショウの長年のテーマであることを前置きした上で、「ゲームとは何なのか?」を切り口に、目下の東京ゲームショウのありかたについて説明した。
コンピュータゲームが登場してから30数年。確実に言えることは「ハードへの投資とユーザーの広がりは完全な反比例の関係にある」と和田氏。これはどういうことかと言うと、30数年前は、コンピュータゲームを動かすためには特別な機械が必要で、多大なコストがかかった。それが、80年代にファミコンが家庭に入り、90年代にプレイステーション2にDVDの機能が搭載され……という具合に、“ゲームを動かす機械”という点でのゲーム機に対する投資が減ってきた。「2000年代は携帯電話でゲームが遊べるようになりましたが、ゲームを遊びたいから、という理由で携帯電話を購入する人はほとんどいません。それでも、携帯電話の登場によりゲームユーザーは拡大してきました」と和田氏は続ける。そしていまでは、ソーシャルゲームのブレイクなど、無料でゲームを遊べる時代に突入している。
「そこで注意点がふたつあります」と和田氏は言う。ひとつは、30数年前に莫大な投資をしてゲームを遊んだユーザーも、いま無料でソーシャルゲームを遊ぶユーザーもそれぞれ分断しているわけではなく、同じゲームユーザーであり、ゲームユーザーは地層のように重なってお客さんを増やしているということ。そしてもうひとつは、それに付随しての、「東京ゲームショウは何のゲームショウなのか?」ということ。それに対する答えは明確で、東京ゲームショウは「コンピュータゲームを遊んでくれているすべての層に向けてのものである」と和田氏。「そのときにゲームを遊んでくれている人に、何を訴えていくか。そして、作り手に何を作っていくべきかを提案する場が東京ゲームショウです」(和田)というのだ。それはつまり、モバイルやソーシャルゲームなど、ユーザーのニーズを、東京ゲームショウ2011では積極的に取り入れていくということのようだ。
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そんな東京ゲームショウ2011のテーマは、“心が躍れば、それはGAMEです。”。
これは、デジタル技術とコミュニケーション技術の進化によって私たちはいままでにない多様なエンターテインメント体験をできるようになり、日々の生活の一部として自然に溶けこんできた。そうすると当然ゲームの概念も変わるが、頭で考える前に心が踊るものがゲーム体験である。心が踊り出すゲームを東京ゲームショウで見つけてください――といった意味合いなのだという。
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▲日経BP社 企画事業局事業部 次長 船本泰弘氏。 |
東京ゲームショウ2011の具体的な開催概要は、日経BP社 企画事業局事業部 次長 船本泰弘氏により明らかにされた。まず船本氏は、東京ゲームショウの中期ビジョンとして掲げた、“アジアNo.1の情報網羅性”と“世界最大規模のイベント”を今年も推し進めると明言。その上で、ビジネスデイは“アジア・ゲーム・ビジネス・カンファレンス(仮称)”などにより国際ビジネス交流をさらに促進しつつ、一般公開日はアジアのゲームユーザーへの訴求拡大や国内ライトユーザーへの訴求拡大に務めるとした。国際化ということに関して言えば、東京ゲームショウ開催初日に行われるTGSフォーラムの基調講演の同時通訳も、従来までの英語に加えて、中国語と韓国語が追加されるという。
さらに、昨年東京ゲームショウと併催され好評を博した世界最大級の格闘ゲーム大会“闘劇”は今年も継続。さらに、コンシューマーゲームのアジアチャンピオンを決めるゲーム大会の実施なども予定しているという。そして、昨年は海外来場者の約20%が観覧したというデータがでているコスプレイベントの“CosPlay@TGS”も今年開催。国際的なコスプレイベントとして、さらにパワーアップするとのことだ。
出展コーナーに関しては、昨今の時流に合わせる形で“モバイル&ソーシャルゲームコーナー”、“ゲームPC&ネットワークゲームコーナー”、“ゲームデバイスコーナー”、“クラウド/データセンターパビリオン”などが新設されるとのことだ。また、昨年史上初の20万人を突破した来場者だが、今年は混雑緩和の混雑緩和なども図られるという。日経BP社では、東京ゲームショウ2011の来場者を19万人と見込んでいる。
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▲CEDEC運営委員会委員長の吉岡直人氏。 |
また、開催概要発表会では、CESAのもうひとつの大きなイベントである、CEDEC 2011の開催概要も、CEDEC運営委員会委員長の吉岡直人氏より説明された。国内最大規模のエンターテインメント開発者向けカンファレンスであるCEDEC 2011は、東京ゲームショウ2011の1週間前にあたる2011年9月6日(火)〜8日(木)の3日間、パシフィコ横浜にて開催予定で、さらに新しいチャレンジに取り組んでいくという。特筆すべきは、“CEDEC Digital Library(CEDiL)”のオープン。こちらは、過去にCEDECで発表された講演の資料などの情報をインターネット上に公開するデジタルライブラリーで、本日(2011年2月18日)よりアクセス可能に。閲覧は会員利用者登録を行うことで可能になる(会員登録は無料)。サービス開始時は過去のCEDECの資料約520件が公開されるとのことだが、ゲーム業界の資産として、極めて有益な取り組みと言えるだろう。なお、現在CEDECでは、講演者の公募を受け付け中だ。
【東京ゲームショウ2011開催概要】
会期:2011年9月15日(木)ビジネスデイ 午前10時〜午後5時
9月16日(金)ビジネスデイ 午前10時〜午後5時
9月17日(土) 一般公開日 午前10時〜午後5時
9月18日(日) 一般公開日 午前10時〜午後5時
会場:千葉県・幕張メッセ
入場料:一般(中学生以下) 前売1000円[税込]/当日1200円[税込]
小学生以下 入場無料
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