豊富な写真とMCでライブを再現！　詳細リポートでお届けする今井麻美1stライブ『COLOR SANCTUARY』

●色とりどりの楽曲を披露したクリスマスライブ

　2010年12月25日、東京・渋谷のライブハウス“渋谷WWW”にて声優・今井麻美のファーストソロライブ“COLOR SANCTUARY”が開催された。ライブは、ファーストアルバム『COLOR SANCTUARY』の楽曲に加え、クリスマスの開催ということでクリスマスソングを披露するなど、サービスたっぷり。集まった観客も終始盛り上がるライブになっていた。ライブの模様を伝えるたくさんの写真に加え、当日の雰囲気を少しでも再現すべくライブ中のほぼすべてのMCを公開。さらにはリハーサル時の写真なども交えた、盛りだくさんのリポートをお届けしよう。

▲渋谷のスペイン坂にある渋谷WWW。	▲ライブに先駆けて行われたグッズ販売では、行列がスペイン坂の中腹まで伸びていた。グッズは、アルバム『COLOR SANCTUARY』のロゴや、ライブの日付などが入ったTシャツ、携帯ストラップ、ネックタオル、リストバンド、ペンライトなどが販売された。どれも今井のイメージカラーである青が使われている。

01『きよしこの夜（インストゥルメンタル）』

　クリスマスらしく、この日のために用意された『きよしこの夜』が流れ出すと、客席は青いサイリュームやペンライトで青一色に染まっていく。観客の期待感が高まる中、満を持して今井が登場。観客席からの大きな歓声が彼女を迎える。

02『COLOR SANCTUARY』

　ライブで最初に歌われたのは、ファーストアルバムの表題曲『COLOR SANCTUARY』。紫をベースにした荘厳な雰囲気のドレスをまとった今井は、生バンドの迫力ある演奏に押されるようにのびのびと歌い上げていく。

03『Heavenly Sky』

　『COLOR SANCTUARY』の興奮も冷めやらぬ中、アップテンポな『Heavenly Sky』に。曲のリズムを刻むように盛り上がる観客同様、今井もファンと一体になって拳を振り上げ、気合いを乗せて歌い上げる。

MC

　2曲を歌い終え、ひときわ大きな歓声で盛り上がる観客。その大きな声援を、お昼の某番組風の手拍子でまとめ上げた今井は、「ようこそ、“COLOR SANCTUARY"」へと挨拶する。さらに、観客からつぎつぎと飛ぶ歓声にも答え、まるで観客と会話するようにMCを進めていく。

今井　みんな大丈夫、こんな日に？（笑）　すごい人でびっくりしました。というわけで、改めましてこのたびは2010年12月25日、皆さんの大切な日に（笑）。
観客　（笑）。
今井　きっとね、ご家族がいる方も、恋人がいらっしゃる方も、そうでない方も（笑）、本来なら忙しいフリをする人もいるかもしれない日にお越しいただきまして。ありがとうございます。今井麻美です！
観客　ミンゴス！　ミンゴス!!
今井　まあまあ落ち着けよ（笑）。ちょっと開演が遅くなってしまって待っているあいだ、やきもきされた方もいらっしゃったと思いますけど。
観客　そんなことない！
今井　そんなことない？　よかったー。みんな自由だな。まあ、そっか（笑）。というわけで、ついについについに。ソロライブが開催することをできました！
観客　うおおおおおお！
今井　ねえねえねえ、みんな疲れちゃうよ。大丈夫？　私が疲れちゃうよ（笑）。本当に途中で気分が悪くなった人がいたりしたら、みんなモーゼの『十戒』のように道を開けてあげてね。
観客　はーい！
今井　ありがとう。やさしいね、みんなね。というわけで、何しゃべろうかな。あ、お水を飲もうと思ったんだ。
観客　お水おいしーい？
今井　おいしーよ。お水はおいしーよ。ねえねえねえ、お衣装すごくない？　
観客　回ってー！
今井　ちょっと待って！　「回って」のあいだに違うこと言ってる人いるでしょ！　せっかくなんで、これ自慢したいから回りたいと思います。いきまーす！
観客　huuuuuuuuu！　もう一回！
今井　だからー、あの、ここオークションとかじゃないんだから！　カンカン、静かにしてーってやるよ？　でもね、今日はお衣装をちょこちょこ替えようと思いますので、とくに女性の方はヨダレだらだらもんの衣装が出てきます。あ、男性ももちろん違う意味なんですけどね（笑）。そちらも楽しみにしてほしいと思います。いやー、すごいわ。しばらくこれは私のほうが眺めていたい光景だわ。後ろのほうの人ね、危なくなったりしたら気を付けてね。あれ（柵）があるから大丈夫か。ここすごいよね。元映画館なんだって。私も昔、観に来たことがあるんだけど、こんな風になるんだなあって思って。段々があるからみんなの顔が怖いほど見えますよ。すごいですよね？（と、バンドメンバーのベース担当に呼び掛ける）
ベース担当ミャーミャー　みんなの顔、よく見えるぞ！
観客　イエ！
今井　ここまでみんなに見られながら歌うのって、ちょっと恥ずかしいんですけど（笑）。
観客　ミテマスヨー、ミテマスヨー！
今井　「ミテマスヨー」は違うキャラの人だから（笑）。もうみんな自由にしゃべりすぎ！
観客　ごめんね！
今井　うん、ありがと。謝られちった（笑）。じゃあ、歌うか。つぎなんだっけ。ちょっと考えるから。……あれ？　浮き足立っちゃった（笑）。……思い出した！　こんなのんきなトークしてる曲じゃなかった。ちょっと空気変えよ。（くるりと回ってしっとりとした雰囲気で）今日は皆さん、私のソロライブへ来てくださってありがとうございます。……あははは。でも、ちょっとギャグっぽくなっちゃったね（笑）。でも、しっとりとした曲なんで、皆さんの胸に響くように歌いたいと思います。それでは行きましょう。『蒼穹ノ月』。

04『蒼穹ノ月 〜Crystal Moon〜』

　MCの明るい空気を変えて歌うのは、『蒼穹ノ月』。ステージの青いライティング、観客席の青いサイリュームに包まれ、今井はムードたっぷりに歌っていく。

05『Strawberry 〜甘く切ない涙〜』

　今井のポップなセカンドシングル。「さあさあ、みんなピンクに変えるでしょ？（笑）」という今井の声に合わせて観客席のサイリュームがピンクに切り替わり、会場がピンクに染め上がる。今井も笑顔を交えながら元気に歌い、サビではセカンドシングルの発売イベントから生まれた振り付けを披露。観客も同じようにサイリュームを横に振り、会場全体がひとつになっていった。

06『Day by Day -Bossa Nova-』

　ソロデビュー曲のボサノババージョンは、『Strawberry』からガラリと大人っぽい雰囲気へ。ゆるやかに歌い上げる中、「Lovin'you」の部分を観客に語り掛けるように歌い、「forever」の部分は観客に呼び掛けていっしょに歌っていく。何より満面の笑みで楽しそうに歌う今井の表情が非常に印象的だった。『Day by Day』を歌い終えると、今井は「この後はあの人が登場すると思います。そのあいだ、こちらのビデオを観てお楽しみください。じゃあねー」と舞台袖へ。ステージに登場した巨大スクリーンには、『COLOR SANCTUARY』のミュージックビデオが上映される。

07『ママがサンタにキッスした（インストゥルメンタル）』

　サンタクロース風の衣装で登場した今井は、まずはバンドメンバーを紹介していく。さらに、紹介が終わると「今日はミンゴスサンタなので、みんなにプレゼントを持ってきました！」と、背負っていた袋からつぎつぎ小さい袋を出して観客席に投げていく。その中身は、今井がみずから詰めた飴のセット。

今井　（飴を配って）まさか、バンド紹介がいちばん疲れると思わなかった（笑）。これは私が某スーパーに行って、適当にアメちゃんを選んで、フィギュアスケートを観ながら詰めたんです。受け取れなかった方は、また来年のクリスマス……。
観客　イエエエエエエー！　約束！
今井　しまった！　何、そのほうがよかった？　あ、ごめんごめん。私は来年は埋まってるから。
観客　ええええええ！
観客　おめでとー！
今井　おめでとうって言われると、それはそれで寂しくなる（笑）。これ一生懸命詰めてたんですよ。最初は4個ずつ詰めてたんだけど、だんだん白熱してきて、とくにコヅコヅ（フィギュアスケートの小塚崇彦選手のこと）がパーフェクトな演技をしたころになると、適当にカーってつかんでたから5個とか6個とか増えたりしてました。本当にみんなの分、作れればよかったんだけど、フィギュアスケートのあいだっていう限られた時間で作っていたから（笑）。
観客　しかたない！
今井　取れなかった、そして後ろの方、ごめんね。私に来年こういう機会があったら届くように肩を鍛えておきます（笑）。そうそう。そんでもって、2着目の衣装。かわいいでしょー？
観客　かわいいー！
今井　なんか超でっかいリボン着けちゃった。よく見るとね、（ストッキングを指差し）キスマークなんだよ？　エロいでしょー？　ちょっと私の足にキスマーク付けたの誰ー？
観客　俺ー！！　俺ー！！　俺ー！！　俺ー！！
今井　そんなにいない！　この衣装も「サンタさんの衣装であんまり見ないのがいいな」って衣装さんにお願いしたらデザインして作ってくれたんですー。うふふー。これで2着目なので、もう1着あるということですね。でもすぐ着替えちゃうのももったいないので。ここでせっかくですから、クリスマスソングメドレーというのをやってみたいと思うのですが……。みんな1個だけごめん。英語の歌詞が、覚えられなかった（笑）。
観客　しょうがない！
今井　しょうがないでしょ？　でも、みんなが甘やかすから私もどんどん甘えちゃうよね。
観客　来年は覚えて！
今井　来年の話？　もう忘れようと思ったのに（笑）。じゃあ、クリスマスソング行っちゃいますかー。それでは、スタート！

08『もろびとこぞりて』
09『ジングルベル』
10『サンタが町にやってくる』
11『We wish you a Merry Christmas』
12『きよしこの夜』
13『White Christmas』

　“クリスマスメドレー”と題して、定番のクリスマスナンバーを歌っていくスペシャルメドレー。スカ風の『ジングルベル』、ジャズ風の『サンタが町にやってくる』など、曲ごとにアレンジを変えたバージョンを披露していく。『サンタが町にやってくる』では観客に「あなたからメリークリスマス」の部分を歌ってもらったり、『We wish you a Merry Christmas』では観客も含めて合唱したりと、会場全体をクリスマス一色に染めていった。『White Christmas』のあとは、再びスクリーンが登場。テレビアニメ『にゃんこい!!』のエンディング、オリジナルビデオアニメーション『眼鏡なカノジョ』のオープニングが上映された。

14『満天星』

　3着目の衣装、薄いオレンジのドレスに身を包んで登場した今井は、しっとりしたバラードを熱唱。豪華な衣装も相まって、会場にこれまでとは異なる雰囲気を作っていく。

今井　『満天星』聴いていただきましたー。というわけで3つ目の衣装でーす。キレイ？　ねえ、どれも素敵でしょう？
観客　女神っぽい！
今井　女神っぽい？　あらあら。
観客　女神なんだよ！
今井　なんだって？（笑）　なんかやっぱりセリ市みたいな気がする。
観客　姫ンゴス！
今井　ん？　姫ンゴス？　なんかウミンチュゴスとか言われたな。沖縄行ったときに。
観客　チュラミンゴス！
今井　ああ、それチュラミンゴスだ。よく覚えてるね。というわけで、『満天星』、今回のアルバムに入っている新曲のひとつで、作詞を私がやらせていただきました。何を隠そう、太郎ちゃん（バンドメンバーのキーボード担当）が編曲をやってくれてまーす。ピアノもね、太郎ちゃんが弾いてくれて。もうめっちゃごっつ高いピアノで弾いてくれました。あれ、すごかったですよね？　あ、「僕のじゃない？」（笑）。確かにスタジオのでしたが、「めっちゃごっつ高いピアノです」って紹介されて、怖くて触れなかったんです。この曲、自分でも大好きな曲のひとつになりまして。入りがダークな世界観なので、希望が見えないままこの人は朽ちて死んでいくのかしらと思いながら歌詞を書いていたんですよ（笑）。「このままじゃいけない。這い上がる、這い上がるのだよ！」と自分を励ましながら書いていたときにできた曲だったりします。曲もそうなんですが、いまここに自分がいるというのは不思議な感じで。みんなもここにいるの、不思議な感じがしているのかもしれないけど（笑）。
観客　（笑）。
今井　「クリスマスにミンゴスのライブに行ってくる」って言ってみんな来たんでしょ？（笑）　恐れ入ります。一期一会じゃないけど、出会いをいつも大切にしながら何気にがんばって生きてきたんですけど、そういうものって一生懸命にやっているといろいろなものが数珠つなぎにつながっていくもので。いま私がこうやってステージで歌わせてもらっているっていうのは自分でも想像していなかったし、きっと私のまわりの家族や友だちもそこまで想像していなかったんじゃないかなって思うんですよ。「声優になる」って話をしたときに、ひょっとしたら声優さんだから歌うかもしれないって思った人もいたかもしれませんけど。自分名義のライブ……、すごいよね？
観客　すごーい！　おめでとー！
今井　しかもこーんなにね、舞台袖以外にも後ろにも横にも裏にもいーっぱいスタッフさんがいて、自分のライブを成功させるために、すごく尽力してくださいました。そういう出会いをこれからも大切にしていきたいなって思っています。この後なんですが、私がここに立つ、ある意味分岐点になった曲がありまして。知ってる人いるかな。ずいぶん昔のゲームになるんですが、『センチメンタルプレリュード』。
観客　おおおおおおお！
今井　「おおおお！」って来たねー！（笑）　（『センチメンタルプレリュード』）っていう作品がありまして。じつは、事務所に入って顔出し以外で初めて受かったオーディションだったんですよ。後から聞いた話によると、その審査員のおひとりで、音楽を担当されていた方に、私のソロの活動を応援してくださっているというか、見守ってくれていろいろなことを企画してくださっている濱田（智之）プロデューサーがいらっしゃったんですね。不思議なご縁で。ねえ、濱田さん？　まあどうぞどうぞ。

（濱田プロデューサーが譜面台を持って登場。）

今井　まあ、濱田さん。これを持ってきたら何をするかわかるじゃないですか（笑）。『センチメンタルプレリュード』の音楽全般を担当されていたんですよね？
濱田　はい。担当していました。
今井　そのオーディションのセリフを読んでいる後ろ姿を見て、スタッフみんなで「あの子、脚がいいね」って言ったらしいですね（笑）。これね、いまだに根に持っています。「声がいいって言わんかい！　ウソでもいいから言わんかい！」って（笑）。
濱田　あの、しゃべらせて（笑）。
今井　ああ、どうぞどうぞ。
濱田　足だけで選んだわけじゃないから。
今井　わかってますよ！（笑）
濱田　でも、10年前にそう言ったの覚えてるけどね（笑）。
今井　その後お仕事がらみで2回ほどお会いしているんですけど、2回目以降の記憶ないんですよね？　覚えてない？
濱田　それがね。なんとも……（苦笑）。仕事柄ものすごい数の声優さんと会うんですよ。って、言い訳しといていいですか？
今井　どうぞ（笑）。こういう出会いもあったのでつい、いじりすぎました。後で怒られます（笑）。そんなこんなで濱田さんがソロの活動をする声優さんを捜していらっしゃると何人かあたっている中で、私のプロフィールをご覧になったんですって。で、「『センチ』のときの今井さんじゃん」ってご連絡くださったんですよね。
濱田　そうなんですよ。あ、今井さんなら知ってるから、今井さんにしよって。
今井　軽っ！
濱田　実際はそこまで軽くない！（笑）　デモテープも聴いたし、10年前に歌がうまかったことを知っていたので。
今井　ありがとうございます。でも、そういう風に何がつながっていくかわからないもんですよね。そういうある意味、私と濱田さんといまここにいるスタッフ、そしてみんなが集うきっかけになった曲を歌おうかなと思います。最初のときは3人で歌っていたんですが、今回は私ひとりバージョンでお届けしたいと思います。超ドキドキしてきた。超ひさしぶり。
濱田　そろそろ準備していい？
今井　はい、お願いします。そうなんですよ。今日、濱田さんがギターで演奏してくださいます。飾りじゃないのよ的な感じで。古いって言うな！（笑）　この前、「僕のことこんなにいじり倒すの今井さんくらいですよ」ってお褒めの言葉をいただきました。スタッフをいじるので定評のあるミンゴスです！（笑）　濱田さんの準備も整いましたので、いってみたいと思いまーす。『風のささやき』。

15『風のささやき』
　ギターに今井麻美のプロデューサーである濱田智之氏を迎え、2004年に発売された『センチメンタルプレリュード』のオープニング曲『風のささやき』を熱唱。当時は今井を交えた3人で歌った曲だが、今回は今井のソロバージョンで披露することになり、今井は「緊張する！」と言いながらものびのびと歌い上げた。

今井　スペシャルサンクス……じゃない、こういうとき何て言うの？　締まらないなあ、私。オンギター？　スペシャルオンギター、濱田智之ー！　そういえば、濱田さんみんなからもらった赤いジャケット着てないじゃないですか。
濱田　あれ着て弾こうと思ったら、袖がバシバシ弦に当たっちゃって。でも持ってきてるんだよ？
今井　じゃあ、とりあえず濱田さんギターパート終わったので、先に戻ってください。ライブって、もう1回出てくるじゃないですか（笑）。ハッキリ言っちゃうとサプライズ感なくなっちゃうでしょ。最後にもう1度、濱田さんに大きな拍手をー！

（濱田プロデューサーが退場）

今井　つぎ、何を歌おうかなと思うんですが、今回このライブの準備にあたって、本当に多くの方にお力添えをいただきました。とくに私がひとりでやっております、『今井麻美のSinger Song Gamer』。皆さん聴いていただいていますか？
観客　はーい！
今井　今月1ヵ月楽しかったでしょう？　おひとり目は、私の後輩で、昨日（2010年12月24日）発売になったDVD（『今井麻美のSinger Song Gamer スーパーボーナスステージ』）も……。ああ、あれは私の中でなかったことにしているので。
観客　え！
今井　発売したかもしれないDVD。売ってたの？　でも、それは商売だから仕方ない（笑）（※なんでそんなことを言うのかは、ぜひDVDを確認してください……）。そこにゲストで出てくれた原由実ちゃんが1週目を務めてくれて。
観客　（関係者席を見ながら）huuuuuuuuu！
今井　ああ、後ろにいるのみんな知っているのね（笑）。2週目が大学時代からの親友、池田めぐみさんが。
観客　（関係者席を見ながら）めぐ！
今井　照れちゃったじゃんかよ！（笑）　めぐも人前に出る人なんだから、そんなに照れなくても。ああ、喜んでる喜んでる（笑）ホントに持つべきものは、アナウンサーの親友だよね。なかなか声優さんとは違った雰囲気のラジオが聞けたかなと思います。そして3週目が我らが社長（5pb.代表取締役社長の志倉千代丸氏）。
観客　社長！
今井　正直、社長があんなにマジメにやってくださるなんて、本当にドキドキしちゃった。全部ピーって入るのかなって勝手に思ってたから、感動しちゃいました（笑）。それを聴いたあとに「本当にありがとうございました」ってお礼を言ったら、ちょっと照れながら「おう」って。本当にありがたいですよね。そして、今日（2010年12月25日）更新になったのが。
観客　（関係者席を見ながら）huuuuuuuuu！
今井　（手を振って）えりちゃーん（※声優の中村繪里子）。もう客席もステージも関係ないね（笑）。なんならそこから飛び越えてきちゃいなよ！　無理無理。怒られちゃう。その4人の私の大事な人に番組をお任せしました。なので、ホントにホントにホントに感謝して、感謝しきれない感じです。まだちょっとえりちゃんのオンエア分は、私聞いていないので。
観客　ああああああああ！
今井　ちょっとー、えりちゃーん。なんで胸を抑えるのかなー？　聞いちゃダメ？　聞かないほうがいい？　一生、墓の中まで持って行ったほうがいい？　まあ、後でじっくり聞かせていただきますけど（笑）。つぎは、ぬー（※声優の沼倉愛美）もぜひお願いします。4週しかなかったからね。12月が5週あればよかったのに。
観客　来年！
今井　来年もクリスマスライブやるなんて言ってないじゃない！（笑）
観客　えええええええ！
今井　やりたいのはやまやまだけど、後ろからはひとまずつぎの曲に行けってプレッシャーがすごいの（笑）。そんな私の番組から生まれた、みんなが参加してくれた曲を歌いたいと思います。それでは気持ちを落ち着けて、『regret』。

16『regret』

　『今井麻美のSinger Song Gamer』のイメージソングである『regret』。物静かな雰囲気で同曲を歌い上げ、会場もしっとりムードに。

17『It's a fine day』

　PSP用ソフト『Ever17-the out of infinity-』のオープニング曲。激しいロックナンバーに会場も一気にボルテージが上がっていく。今井も生バンドの演奏に合わせて激しく、それでいてクールな表情で熱唱。ライブハウスらしい盛り上がりを見せていた。

今井　はー、疲れたー！　これだからね、もうね33歳困るね。
観客　まだまだ若いよ！
今井　ありがとう！　そのつもりだよ！　最近ね、声を大事にしなきゃと思ってしばらくずっとマスクをしていたんですよね。寝るときにもしていたんですよね。そうしたら湿気で肌がピカピカになった！　これ素敵。みんなもやるべき。寝苦しいけど（笑）。つるつるになりまして。メイクさんも「今日すごいすごい！」ってツンツンってされました。（息切れして）本当にね、疲れました（笑）。ゆっくり行こう、ゆっくり。ゆっくりって言ってもね、もうちょっとで時間がたいへんなことになってるんですけどね。
観客　ええええええ！
今井　ライブハウスのお兄ちゃんたちが困るでしょ！　つぎは私の代表曲になったんじゃないかなって思える曲を歌うたいと思います。この曲、自分でもすごく大事していて、たぶん一生歌い続けることになると思うので、みんな赤を用意するといいと思うよ（笑）。みんな準備いいね。赤なんて持ってないっていう人は青を振ってもいいんだよ。何も持ってない人は念を送ればいいよ。「あの曲の最後は幸せになってね」っていう想いを込めながら。

18『シャングリラ』

　今井の4thシングルであり、自身が「代表曲になった」という渾身の一曲。曲のイントロに合わせ、座った状態から徐々に立ち上がる演出を交え、情感たっぷりに詞の世界を演じるように歌い上げる。観客もそれに応えるように赤いサイリュームを振って会場を赤く染め上げていった。

今井　というわけで『シャングリラ』聴いていただきました。今回このライブに向けて、皆さんにいろいろ準備をしていただいて、企画があがった段階から多くの方にお力添えいただきました。私も初めてのことで様子がわからなかったし。この1ヵ月、『SSG』を皆さんにちょっと代わっていただいたりして、いっぱいいっぱいになっていて、正直ここで歌が歌えるか自分でもわからなかったんですよね。ここ1ヵ月くらいあまり歌を歌っていなくて、練習もなかなかできなくて、怖くて怖くて毎日が恐怖で「このまま時が止まって25日が来なければ」って。
観客　え。
今井　ねえ、みんな「えー」って言うよね（笑）。私も「えー」って思ってたもん（笑）。緊張してたとかじゃないんですけどね。自分の思うようにいかなくて、でも時は刻々と過ぎていって、皆さんの準備はどんどん完璧になって、演奏も初めに聞かせていただいたころよりグレードアップして、「ああ、カッコイイ！　このままインストで聴いていたい！」って言ったら、ミャーミャーに「え？　歌ってよ」って言われて、「その通り！」って思ったんですけど（笑）。こんな素敵な演奏で歌わせていただけるなんて思っていなかったので、どこかプレッシャーに感じていたんでしょうね。でも、不思議なもので2日前に最終リハーサルがあったんですが、リハーサルが始まってしばらくしたら、急に自分の中で忘れていたものがふわーって駆け抜けて行った気がしたんです。「みんなの前で歌いたい！」って思って。やっぱり、こう断食しているといいのかな（笑）。『COLOR SANCTUARY』の発売記念イベントに来てくれた方もちらほら見えますが……、ありがとう。何ヵ所も来てくれた人もいたし、初めて会った人も多かったの。岡山とか福岡とかも初めて行って、いろいろな方との出会いがたくさん増えたアルバムだったなと思っています。何を伝えたらいいのかわからないんですけど、私はこれからも歌を歌っていく、お芝居もみんなに演技をいっぱい聞いてもらえるように、オーディションに勝つ！　これ大事よね（笑）。なかなか言えないんだけど、生まれて初めて言いました。ありがとう。2010年は本当に駆け抜けましたけど、2011年も懲りずに駆け抜けていきたいと思っていますので、皆さんぜひ全力でついてきてください！　私がちょっと手抜きして休んでいたら、背中押してくださいね。「コラコラ休むな」って。そして、あっという間なんですけど、つぎが最後の曲になります。
観客　え！
今井　来たよ来たよ！　「えー！」って来なかったら僕が言いますよって、ゲンちゃん（バンドのドラム担当）が言ってくれてたの。なので、本当にうれしいです。最後の曲、何にしようかなと思ったんですが、『It's a fine day』とともに私がソロ活動を始めるきっかけになった曲を……もう1回水飲んでいい？　ダメだね、私。カッコつけられないね。
観客　無理しないで！
今井　うん。無理しない。最近無理するのやめたんだ（笑）。「歌のときと別人じゃないですか」って言われるのも慣れてきたし（笑）。では、最後、この曲でお別れしたいと思います。『The Azure』。

19『The Azure 〜碧の記憶〜』

　PSP用ソフト『Ever17 -the out of infinity-』のエンディング曲。「アズール色に染まってます」と今井が語るように、会場は青いサイリュームの光で青一色に。今井は、そんな会場に届けるような圧倒的な歌唱力で熱唱し、歌い終えると会場から大きな歓声と拍手が送られた。歓声が終わると同時に「ありがとうございましたー！　来年、またライブができたらいいな！　2011年のライブでもお会いしましょう！　今井麻美でした！」と話し、今井は舞台袖へ消えていく。

　会場が暗転するや否や、会場全体からアンコール、そしてミンゴスコールが鳴り響く。しばらくコールが続いたのち、アンコールへ。

観客　（今井のTシャツ姿を見て）かわいいー！
今井　かわいい？　見て見てー、サンタ。（Tシャツに付いたサンタの人形を指しながら）池田のめぐちゃんが、さっきくれた。
観客　回ってー！
今井　これも回るの？　おかしいだろ！（笑）　なんなら、みんな着てるじゃん。もうみんな望めばやると思ったら大間違いだぞ、回るけど！　よーしよーし、アンコールでなかなか出てこないから、このまましゅーって帰り出したらどうしようかと思っちゃった。ごめんごめん。みんな疲れたよね。がんばって着替えてきたんだよ。アンコールがいただけて本当にうれしかったです。ライブも大成功で終わってよかったです。そんないまのすごくすごくすごーく幸せな気持ちを、ほんのすこーし、皆さんにもおすそ分けしていこうかなと思います。なので、アンコールはこの曲を歌いたいと思います。『ほんの少しの幸せ』。

EC-1『ほんの少しの幸せ』

　Xbox 360用ソフト『メモリーズ オフ ゆびきりの記憶』のエンディング曲。ゆったりした曲に合わせ観客がサイリュームを横に振ったり、今井から「みんなで歌って」と呼びかけられハミングをしたりと、のんびりとした雰囲気でバラードを披露する。

今井　すごーい。いっしょにいられることが奇跡ですよ。本当に。濱田さん、濱田さん。早くジャケット着て出てきて。
観客　（濱田さんに）回って！
濱田　おかげさまで一面に。
今井　濱田さんのお誕生日に『SSG』スタッフ一同からプレゼントした、某紳士服メーカーの990円のジャケットです。それで『COLOR SANCTUARY』の発売記念イベントで東京、名古屋、大阪、岡山、福岡と回ってきた中で、皆さんにメッセージを書き込んでいただきました。濱田さんへのお誕生日メッセージもあれば、『COLOR SANCTUARY』の発売記念、ライブへの気持ちと、ときどき入っている濱田さんへの求婚（笑）。皆さんの愛が詰まったジャケットですが、さっき濱田さんが譜面台を持っていたということは何か弾きたいんですね（笑）。
濱田　最後だからみんなでやろうかなって。
今井　最後何を歌おうかといろいろ悩んだんですが、最後やっぱりあの曲で。いつもとちょっと違う感じで行きたいと思っているんです。今日はみんなの顔が一面に見えるので、みんなが私だけを見ているのがわかって動揺していたんですが（笑）。皆さんがいつもこうサイリュームを振ってくれたり見てくれたりしている曲なんですが、今日はクリスマスバージョンということでみんなもいっしょに歌ってほしい。わかる人は歌ってください。（バンドメンバーに向かって）皆さん準備はいいですか？　それじゃあ最後の曲、みんなもいっしょに歌ってください！　最後、『シャングリラ』！

EC-2『シャングリラ』

　再びギターを持った濱田プロデューサーを交えたバンド編成で、最後の曲『シャングリラ』を披露。先ほど歌ったバージョンよりさらにアグレッシブに、会場の観客と一体になって歌っていく。観客席も赤のサイリュームを中心に、青、オレンジなど、色とりどりに染まりながら、大盛り上がりに。曲を終えると、この日いちばんの歓声が送られる。

今井　ありがとう！　ミンゴス、疲れた！　みんな前来て来て。衣装さんとかメイクさんとか、うちのマネージャーも来て来て！　ほかにも紹介したい人はいるけど、この人垣を越えては呼べない（笑）。じゃあ、最後にみんなでメリークリスマスいこうか。せーの！
会場　メリークリスマース！
今井　それでは、本当にこれで最後です！　じゃあ、いつもの三本締め行きますか？　あれ三本締めだっけ？　七本締めだっけ？　三本締めでいいのか。じゃあ、行くよ！　せーの！　（三本締めをやって）ありがとうございましたー！　また会いましょうー！

　三本締めを終え、ステージ上を駆け回りながら観客に手を振り、ライブは終了。まさに今井らしく、そして『COLOR SANCTUARY』らしい色とりどりのライブとなっていた。なお、ライブ終了後に流れ出した『COLOR SANCTUARY』の楽曲に合わせ、観客のほぼ全員が残って一曲を歌い上げるという状況に。最後にファンの団結力の強さを見るライブでもあった。なお、今井は2011年2月23日に5thシングルを発売予定。この勢いのまま、2011年のさらなる活躍、そしてつぎのソロライブにも期待したい。

●リハーサル中の写真も公開！

　ここからはライブ当日のリハーサル風景などの写真をお届け。ライブ前の雰囲気が少しでも伝われば幸いだ。

取材・原稿：世界三大三代川
Photo：Daisuke Komori

※今井麻美5pb.オフィシャルWebはこちら
※今井麻美さんオフィシャルblog“UBIQUITOUS”はこちら

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【ジンの決断 “戦争×復讐×ケモノ”マンガ】『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』第45話

ファミ通.comで連載されている“戦争×復讐×ケモノ”をテーマにしたドラマティックシミュレーションRPG『戦場のフーガ』の公式コミカライズ、『戦場のフーガ 鋼鉄のメロディ』の第45話を掲載。