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『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』のストーリーモードの内容に迫る独占インタビュー完全版!

ゲーム PSP
2011年3月3日に発売されることが決定した本作。週刊ファミ通2011年1月13日増刊号(2010年12月22日発売)に掲載されたスタッフインタビューの完全版を公開!

●野村哲也氏と高橋光則氏にインタビュー!

 『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』(以下、『DDFF』)は、『FF』シリーズのキャラクターたちがアツいバトルをくり広げるアクションゲーム。発売日が決まったということで、クリエイティブプロデューサーの野村哲也氏と、ディレクターの高橋光則氏を直撃! 

●同梱版やダウンロード要素にも期待!

――ついに発売日が決まりました!

野村哲也(以下、野村)皆さんの予想より早かったのではないかと思います。1作目が発表からかなりお待たせしてしまったので、今回は発表から発売までの時間を短くしました。年末年始は『ザ・サード バースデイ』と『キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス』で遊びながら、本作を楽しみに待っていただければと。

高橋光則(以下、高橋) 前作や、『ユニバーサル チューニング』(※北米版をベースに、調整を施した作品)からデータの引き継ぎができるので、発売まで復習しながらお待ちいただければと思います。

――PSP(プレイステーション・ポータブル)同梱版、“Chaos&Cosmos Limited”の発売も発表されましたね。

野村 前面に大きく天野喜孝さんのカオスとコスモスのイラストが入る、かなりインパクトのあるデザインになります。カラーは前作の同梱PSPと同じくパールホワイトで、背面のリングと側面のフレームはマットブラックです。格好いいですよ。

――ダウンロードコンテンツも用意されているとのことですが?

野村 『ザ・サード バースデイ』と『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』(以下、『BbS』)の特典として付けたコードによるダウンロードだけでなく、スタッフにはソフト発売後にも考えがあるようです。ちなみに、そのコードは2011年2月25日に発売予定の『FFトレーディングカードゲーム』のプロモーションカードといっしょにソフトに同封されています。

――そのコードがあると、『DDFF』で特別な衣装がダウンロードできるんですよね。UMDに入っているデータを、そのコードで開放するということなのでしょうか?

野村 いえ、UMDには入っていません。衣装のデータはダウンロードでのみ入手できるようになっています。

●12回目の戦いの後、13回目の物語が始まる

――現在までに5人の追加キャラが公開され、最新映像ではもうひとりのヒントがありましたが(※2010年12月18〜19日に千葉の幕張メッセで開催されたジャンプフェスタで公開された映像。素足で水面を歩くキャラクターの足元が数秒だけ流れた)、発売時期から逆算すると、残りの追加人数が予想できるのかなと。

高橋 そうですね(笑)。最終的には、少なくない数になるかと思います。

野村 少しだけヒントを出すなら……残りの追加キャラクターは、スーパーファミコン以降の作品から登場します。

――直近ですと、ラグナが公開されましたが?

野村 ラグナは、じつは『BbS』に出そうと思っていたんです。『BbS』が過去の物語なので、ゲストの『FF』キャラクターも過去の人物を出すことにして、ラグナのイラストを途中まで描いていました。“ミラージュアリーナ”の住人という設定で、シナリオも少しできていたんです。

高橋 あ、そうなんですね。

――ザックスだけでなく、ラグナも登場するかもしれなかったとは!

野村 『DDFF』に『FFVIII』からキャラクターを追加するなら、もうひとりの主役であるラグナだろう、ということになったので、『BbS』への出演は取りやめ、そちらにはザックスだけ登場させることにしました。『DDFF』のラグナのデザインは、そのとき描きかけてお蔵入りになっていた絵を仕上げたものなんです。

――ラグナのボイスは平田広明さんということですが、最近だと『ザ・サード バースデイ』の前田役もされていますね。

野村 収録も離れていたので狙ったわけではないのですが、声優さんは『ザ・サード バースデイ』とかぶりましたね(※坂本真綾氏も『DDFF』のライトニング役と『ザ・サード バースデイ』のアヤ役で2作品ともに担当。また、山寺宏一氏も『DDFF』のカイン役と『ザ・サード バースデイ』のカイル役を担当している)。ラグナは“軽さ”を出したかったのと、年齢間的にスコールより少し上の方ということで、平田さんにお願いすることにしました。

――性能的には、どんなキャラクターなのでしょうか?

高橋 ラグナは、コスモスサイドのキャラクターの中では少しトリッキーなキャラクターです。マシンガンを撃ちながらの移動や、スナイパーライフルでの狙撃などもできて、アクションではあるのですが、TPS(三人称視点シューティング)として出してもイケる仕上がりになっています。『ディシディア』というゲームで銃火器を出すと、こんなことができるんだという、作品の器の大きさ、自由度の高さを体現しているキャラクターでもあります。EXモードで使う最強武器は“波動砲を撃つ武器”とスタッフに発注したら、ああなりました。みんな「おぉっ! こうきたかっ!」ってなりましたよ(笑)。

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ラグナのEXバースト、“アルティメットラグナロクキャノン”。飛空艇ラグナロクをモチーフにした武器と、さまざまな銃器が金色に輝きながら相手を撃ち抜く。

――新キャラクターは、どれも個性が強いですね。既存キャラクターとのバランスも気になります。

高橋 新キャラが既存キャラのマイナーチェンジ版になってしまうのは、僕もユーザーとして遊んだら嫌だと思うので、まずは個性付けを重視しました。ちなみに、既存キャラも遜色なく仕上がっていますので、安心してください。たとえば、ヴァンが公開されたときに、多彩な武器を扱うという部分で、フリオニールとコンセプトが似ているように感じられたかと思うんです。でも、フリオニールも東京ゲームショウ版からさらに手を加えてあり、両者は全く違う触り心地になっています。誰かと誰かが上位、下位という性能になってしまうのは不本意なので、どのキャラクターも性能が被らないようにしています。

――ほかに、前作からだいぶ性能が変わったキャラクターはいますか?

高橋 フリオニールがいちばんですが、シャントットと、ケフカもかなり手を加えています。それから、いろいろなキャラクターの技を使えるバッツはたいへんでした……。ある意味別キャラのようです。なくなっている技もあるのですが、新キャラの技が加わっていておもしろいですよ。13回目の戦いで、バッツが13回目にいないキャラクターの技を使うのですが、それもお話のなかでフォローしています。

――あれ? 前作が神々の13回目の戦いのお話で、『DDFF』は12回目の戦いですよね。

野村 じつは、『DDFF』には前作の物語も収録しているんです。12回目の戦いを描く今回のストーリーモードをクリアーすると、前作、つまり13回目の物語も遊べます。

高橋 3Dのマップ上で展開する今回のストーリーモードに合わせて、自分たちで前作をフルリメイクしました。12回目の物語をクリアーすると、13回目を遊びたくなる作りになっているんですよ!

●モチベーションの高いスタッフが実現させたストーリーモード

――今回のストーリーモードも、秩序の神コスモスが召喚した戦士たちを操作するのでしょうか?

高橋 そうですね。12回目の物語にいて、13回目にはいないキャラクターが何をしていたのかが語られます。トータルで15時間くらいは遊べるのではないかと。さらに13回目の物語も遊ぶと、合計で60時間くらいかかるかな。ちなみに、13回目の戦いについては、前作とお話は同じですが、2Dイベントを増やしてより物語に深みを持たせています。システムも根本から違いますし、アシストシステムなどもありますので、前作をプレイした方も新鮮な気持ちで楽しめると思います。

――ストーリーモードにワールドマップを導入して、このような形にした経緯とは?

野村 じつは前作からこういう形にしたかったのですが、当時それをオーダーしたときには、ヘックス移動によるゲーム性が完成していたので断念しました。今回、高橋も同じように考えていたらしく、自分が思っていた以上のものにしてくれていましたね。

高橋 この作品は、アクションが好きな方だけでなく、RPGが好きな方もたくさん遊んでくれています。ただ、まだまだRPGとしての『FF』が好きな方には、アクションというジャンルがネックで手を出しづらい部分もあると思っていました。そこで、RPGユーザーにもっと訴求できるものとして考えたのが今回のストーリーモードです。最初は予定になく、1年の開発期間では無理かなと思っていたのですが……。RPGパートのリーダーである下田(※翔太氏。前作のバトルプランナー)を中心として、グラフィッカー、プログラマー、プランナーが集まって話し合い、どうしていくかを前向きに検討していくことができました。皆のモチベーションもかなり高く、そういった熱意のあるスタッフに恵まれたため、何とかなりました。

――『ディシディア』チームはけっこうアツいですよね。野村さんからは、チームに対して何かオーダーをしたのでしょうか?

野村 新キャラクターの選定も含めて、ほぼありません。前作以上に自由にやってもらっています。クリエイティブ・プロデューサーとして、制作は新しいスタッフに委ねていこうかと。客観的なことは言わせてもらっていますが、今回は料理の隠し味のような、おじいちゃんの知恵袋みたいな立場でした(笑)。

高橋 とは言いますが、最初にシステム周りの企画を練っていたとき、ブレイクの種類を増やすというのは野村さんからの話で出てきたんです。それで「あ〜! それだ!」と。自分で思いついて提案したかったので、ちょっと悔しかったですね(笑)。そういうことがあって、現場がより“締まった”感じがしました。

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こちらがストーリーモードに導入された『DDFF』のワールドマップと、ゲーム中の画面写真。マップ上に街などはないようだが、特別なショップが存在するとか。

●ストーリーモードの気になるアレコレ

――前作は、駒に見立てたキャラクターをチェス盤のようなボード上で動かして物語を進めましたが、だいぶ変わりましたね。

高橋 じつは、その形も残っています。ダンジョンのような扱いです。ただ、駒を動かすような感覚ではないですね。前作より、テンポがいいものになっています。

――ワールドマップの地形は、もしや?

高橋 そうです、初代『FF』のワールドマップと同じ形です。グルグ火山が雪山になっていたりはしますけどね。せっかく作るなら見て回りたくなるようなものを目指そうと、グラフィックデザイナーが提案してくれて、見た目にもこだわっています。広さはプレイステーション時代の『FF』ほどではないですが、感覚的には近いかも?

――飛空艇のような乗り物には乗れるのでしょうか?

高橋 今回は、このワールドマップを作成するという部分でいろいろとやりくりして作っています。飛空艇となると、新たな仕組みを作ることになるので、今回は取り入れていません。

――フィールドには敵の姿もあるようですね。

高橋 どちらかというと、ダンジョンの攻略がメインになるので、ワールドマップ上のバトルはアクセントです。フィールドを探索して、バトルをして、ダンジョンに潜って、と緩急がある作りになっています。

――ボリューム満点ですね。容量的にUMD1枚によく入ったなあと。

高橋 池田(※隆児氏。前作に引き続きメインプログラマーを担当)を始めとするプログラマーが頑張ってくれたおかげですね。さらに召喚獣なども追加されていますし、バトル曲も前作の倍近く入れられました。コロシアムも、前作の要素はうまく使いつつ、中身はまったく別のものになっていて、すごいことになっています。早く言いたい!(笑)

――それでは、最後にユーザーにメッセージを。

高橋 ストーリーモードは、『ディシディア』で追求したRPGの形なので、ぜひ楽しみにしてください。ワールドマップを生かしたやり込み要素もあるので、ひとつのゲームの中にいくつもやり込める部分があります。このゲームのユーザー層は多岐にわたっているので、アクション好きな人はここ、RPG好きな人はここと、好きなところをつまんで遊んでもらえるようになっているんです。もちろん、全部やり込んでもらっても楽しんでいただけると思います。ちなみに、ワールドマップとは別に、通信系の隠し玉などお伝えしたいことはまだまだありますので、続報にご期待下さい!

野村 前作を制作したときよりチームのモチベーションが高く、それが反映されて相当いい作品になると思います。前作を経て、高橋を中心とした若いスタッフたちにチームワークも生まれていますので、遊んでいただければ、活きのいい感じが出ているんじゃないかなと(笑)。今年から新たに組織された我々第一制作部のイベント(※公式サイト参照)が、2011年1月18日に開催されます。本作に関するサプライズにも、ぜひご注目ください。

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※詳しくは週刊ファミ通2011年1月13日増刊号(2010年12月22日発売)をチェック!

ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー
メーカー スクウェア・エニックス
対応機種 PSP(プレイステーション・ポータブル)
発売日 2011年3月3日発売予定
価格 6090円[税込]
ジャンル アクション / ファンタジー
備考 無線LAN機能(アドホックモード)対応、PS Store ダウンロード版は4980円[税込]、本体同梱版“Chaos&Cosmos Limited”は価格未定 ディレクター:高橋光則、クリエイティブプロデューサー/キャラクターデザイン:野村哲也、ムービープロデューサー:野末武志、メインコンポーザー:石元丈晴、プロデューサー:間一朗
(C)2008,2011 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. CHARACTER DESIGN:TETSUYA NOMURA ※画面は開発中のものです。

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