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任天堂の経営方針説明会で宮本氏が明言「ニンテンドー3DS向け『マリオ』は2Dと3Dの両方を開発中」

ゲーム ニンテンドー3DS
任天堂の公式サイトで経営方針説明会/第2四半期(中間)決算説明会の質疑応答が掲載。宮本氏の口よりニンテンドー3DS向け『マリオ』がどうなるかの一端などが明らかにされている。

●ニンテンドー3DSは2Dと3D、ふたつの方向で使っていける

 任天堂が2010年10月29日に経営方針説明会/第2四半期(中間)決算説明会を開催。任天堂の公式サイトでは、取締役社長である岩田聡氏の講演内容全文に引き続き(→記事はこちら)、その折の質疑応答が掲載されている(→記事はこちら)。こちらは、岩田氏と取締役専務・情報開発本部長の宮本茂氏、および取締役専務・総合開発本部長の竹田玄洋氏が、説明会のあとで実施された、記者やアナリストを対象とした質疑応答の模様を紹介したもの。岩田氏や宮本氏の返答は極めて興味深く、ゲームファンにとっても見逃せない内容となっている。その詳細は実際に記事をご覧いただくとして、ここではいくつかの気になるトピックをピックアップしてお届けしよう。

●Wiiはまだまだ限界ではない

 まずは、「Wiiというハードから卒業することも考え始めているのか、それとも、Wiiの今後のタイトルで斬新なものをまだまだ残しているか」という質問に対して。岩田氏は斬新なタイトルは作ったら百発百中でユーザーからの支持を得られるわけではないとしたうえで、斬新であるということは、新しく認めてもらうためのハードルがけっこう高く、おもしろさをすぐにわかってもらえるわけではないし、「上手にバランスをとらねばなりません」(岩田)と説明。そのうえで、「もちろん、『nintendogs』や『脳トレ』や『Wii Fit』、『Wii Sports』などは、そういうハードルを非常にうまく短期間に越えられた例だと思いますが、「その斬新なタイトルが一切作れなくなっているので、もう Wiiは限界だということを社内で感じている」というわけではありません」と続けた。

 そのうえで岩田氏は、ここ数年アメリカや日本では、ニンテンドーDSのユーザーはそんなに増えていないのに対し、Wiiユーザーは右肩上がりで着実に増えているというというデータを引用。「「DSはそろそろ新しい機械を出す必要があるな」と判断している私たちの見方と、「Wiiはもう少しやれるんじゃないかな」と思っている私たちの見方というのは、こういう、お客様がどういうペースで増えていき、どういうペースで維持できていて、また逆に、いつかはお客様の数というのは減っていくわけですから、それが大きく減少しないうちに次へ繋いでいくということがきっと求められるわけです。ただそれは、「必ずしも何年と決まったサイクルではないんだろうな」と思います」(岩田)と、Wiiはまだまだユーザーに求められているハードであるとの認識を明らかにした。

●ニンテンドー3DSで『マリオ』は2Dと3Dの両方を作っている

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▲宮本氏みずからニンテンドー3DS版『マリオ』の一端を明らかに(写真は2010年9月に実施された“文化庁メディア芸術祭”のときのもの)。

 質疑応答では、ニンテンドー3DSで『マリオ』シリーズはどうなるのかの一端も明らかに。「『スーパーマリオ』のDSとWiiで、基本的に2Dのマリオの方が3Dよりも売れているという実績があると思う。この点を踏まえて、3DSでマリオはどうなっていくのかといった点について何かヒントを教えてほしい」との質問に対して宮本氏は、『マリオ』に限らず、アクションゲームの抱えている課題として、3Dになるほうが臨場感が出るし、選択肢が広がって自由度が高くなる反面、入力方法もけっこう複雑にならざるを得ないと説明。そのうえで、3Dでありながら誰でも遊べるゲームを開発しようという方向で進めてきたのが『スーパーマリオギャラクシー』シリーズで、「『スーパーマリオギャラクシー 2』になると、初めて3Dゲームを遊ぶ人にも、かなり大勢の方に遊んでもらえるようになったと思う」(宮本)と説明した。その一方で、それだけでは解決しないので作ってきたのが2Dの『Newスーパーマリオ』シリーズとのこと。「やはり分かりやすく、誰でも遊んでもらえますし、それと、ちょっと触っただけでも遊んだ実感があって、満足できるということ」(宮本)を重視したのだという。これが、ひとつのハードで2Dと3Dの『マリオ』が同時に展開されている理由だ。

 そして、ニンテンドー3DSではどうなるのか……というと、「当然、(2Dと3Dを)両方作っていきます」と宮本氏は断言。やはり2D、3Dともに魅力があると宮本氏は言うのだ。3Dの魅力に関しては、同じ平面上にいくつかの床がボツボツと並んでいるシチュエーションを挙げ、「でもそれは、同じ平面上に同じ間隔が空いて並んでいるのか、ちょっと遠くの上の方にあるものなのか分からないんですね。これが、(ニンテンドー3DSの)3D表示と2D表示で二つの画面を作って見比べると、すぐに分かります。これは同じ平面上にあるもの、これはちょっと手前の上の方にあるもの、というのがすぐに分かります」(宮本)と3Dのよさを例示。さらに、「僕のゲームはプレイヤーの体重みたいなことを意識して作ります」(宮本)と自身の開発作法を明らかにしたうえで、「それが3Dになることで強調されて、非常に臨場感が出るようになってきていると感じています」(宮本)と続けた。

 2Dの方向性については、いままで奥行きに対してのネタはいくつかあったが、それらはいつ自分に当たるようになるか、なかなかわからないということで軽くしか使えなかったけれど、「ニンテンドー3DSではこういうのは結構たくさん使えたりもします」(宮本)と説明。「バーチャルボーイの時にもいろいろチャレンジをしましたけど、なつかしい、奥行きのあるマリオについては、いくつかアイデアはいきてくると思います。ですから、その二つの方向でニンテンドー3DSはいろいろ使っていけると思います」(宮本)とした。

 質疑応答では引き続き、岩田氏の「予想以上に踏み込んだ話でした。私も初めて知りました」との言葉に続き、宮本氏の「まずかったですか。ゲーム雑誌の人には言わないでください(笑)」とのやりとりも引用されているのだが、ニンテンドー3DS版『マリオ』の方向性を伺うことができる、興味深い宮本氏の返答だったと言えるだろう。

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▲画面写真は『Newスーパーマリオブラザーズ Wii』(左)と『マリオギャラクシー 2』(右)。ニンテンドー3DSのさらなる楽しさを追求するため、『マリオ』は2Dと3Dの両方で展開される。さらなる新しい『マリオ』に期待。

●ニンテンドーDSからニンテンドー3DSへの切り替えは適切に判断する

 さらには、今年の年末商戦は「多かれ少なかれ3DSを前にした DSの買い控え的なハンデもあると思うので、具体的にもう少し、年末商戦に向けての戦術というのを教えていただきたい」との問いかけも見られた。それに対して岩田氏は、ニンテンドー3DSをいち早く購入するユーザーとこの年末にDSやWiiを購入するユーザーの重なりは、比較的小さいのではないかと説明。「ニンテンドー3DSを一番最初の段階でいち早く買っていただける方というのは、やはり世の中の新しい物に興味がおありで、情報を早く自分から能動的につかまえて行動されるお客様だと思いますし、商戦期ではない時期の発売ですから、当然、商戦期だから背中を押されて買ってくださるお客様はそこには参加されないわけで、その意味でも、そのような棲み分けができるのではないかと思います」(岩田)との見通しを明らかにした。

 一方で、ニンテンドーDSからニンテンドー3DSへの切り替えについては、「ゲーム機が切り替わるスピードは国によって異なる」(岩田)としたうえで、「当然のことながらニンテンドーDSのような巨大な普及台数にニンテンドー3DSが達するにはどうしても一定の時間がかかりますから、その間、ニンテンドーDSをお持ちのお客様に何らかの提案ができることは当然望ましいわけで、ただちにニンテンドーDSのものは何もしないということはもちろん考えていません」(岩田)と説明。「どうやって(開発リソースを)配分して、どういうソフトはニンテンドー3DSに早くドンドン切り替えていき、どういうソフトはDSで出し続ければいいのかというようなことを適切に判断しなければならないと思います。また、その重点が若干日本と海外の市場、特に海外の中でもゆっくり変化する市場においては変わってくるのではないかなと思います」(岩田)との方針を示した。

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