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SCEのサプライズ発表総まとめ【TGS2010】
ゲーム プレイステーション3 PSP東京ゲームショウ2010初日に行われたソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のメディアブリーフィングでは同社のプレジデント河野弘氏ほか、各メーカーの有名クリエーターらが登壇し、今後のプッシュタイトルなどが改めて紹介された。ここではその模様を総まとめ。今回初出しの情報もあるのでじっくりチェックしてね。
●プレイステーション3、PSPともに好調
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SCEのプレジデント河野弘氏によると、プレイステーション3は全世界の販売台数3800万台、1年前と比較すると50%の成長を見せているという。ソフトの累計販売本数も全世界で3億1000万枚突破。これは前年同期比で31%の増加に当たる。国内も順調で、本体の累計販売台数は500万台を突破。「本体を発売して3年で300万台に達したが、ここ1年で200万台販売している」と近年の『ファイナルファンタジーXIII』の発売など、きちんと良作が牽引する形で伸びていることをアピール。
発売から6年が経ったPSP(プレイステーション・ポータブル)については、全世界累計販売台数6200万台、そのうち国内の累計販売台数は1500万台を突破。今年1月〜8月までの数字で昨年と比較すると、ハードで9%の成長、ソフトで48%の成長が見られるという。「ソフトの成長が加速されている。非常にポジティブな曲線が見えている」(河野)。
●今後の柱はPlayStation Move、3D
2010年10月21日に発売日が決定したPlayStation Moveは、「新しいエンターテインメントを提供する」(河野)という戦略的な意味が込められている。スターターパックの価格も『BEAT Sketch!』というお絵かきソフト同梱で、5980円[税込]と「戦略的な根付けをしてPSMoveの普及を加速させたい。絶対イチオシで展開したい」(河野)という。現在13社が35の専用タイトルを開発中で、ゲームショウ会場では21タイトルを試遊できる。また、PSMoveのキャンペーンコピーが“あそ棒。Move”に決まったことが明らかに。年末にかけてプレゼントキャンペーンなどで強力に推し進めていくという。
3Dについては、「今年中に全テレビの5%が3Dになる予測があり、この数字は来年には20%に膨れ上がると言われている」(河野)と、世界中でその人気が加速していることを力説。会場では技術デモとして、『みんなのGOLF 5』、『ファイナルファンタジーXIV』、『メタルギア ソリッド ライジング』、『絶体絶命都市4』、『グランツーリスモ5』の3D映像が公開された(個人的には『メタルギア ソリッド ライジング』が飛びぬけて3Dに見えた)。河野氏は「3Dはゲームが牽引するのは間違いない」とし、9月21日にプレイステーション3をBlu-lay3Dに対応させることを発表。本来であれば10月末に無料アップデート予定だったが、1ヵ月前倒しするという。「これがゲーム、映画、音楽とコンテンツ業界全体の大きな追い風となる。さまざまな3Dコンテンツのハブになるように展開していく」(河野)とのコメントを残した。
●ハードについて
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年末までのハード関連のニュースをまとめると、10月21日に320GBのプレイステーション3発売、10月28日にはウイニングイレブン2011バリューPACK、11月18日にPSPツートンカラーとブロッサム・ピンク、12月23日にはAKB1/48アイドルと恋した…PremiereSpecialPackと、バリエーション豊かに展開する。これに加え、モンスターハンターポータブル 3rd ハンターズパックが発売されることが明らかに。これは『モンスターハンター』開発チーム監修のもと作られたモデルで、見た目だけでなく、大容量バッテリーの標準搭載、持ちやすいグリップ、スピーカーの穴が肉球など、こわだりぬいた本体となっている。ソフトと同じ12月1日、19800円[税込]で発売される。
●『キングダム ハーツ』の新作が発表に
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スクウェア・エニックス・ホールディングス専務執行役員、橋本真司氏が登壇し、今後のPSP用ソフトの展開について語った。まず発表されたのが『ザ・サード バースデイ』の発売日。2010年12月22日に決定し、価格は6090円[税込]となっている。続けて新タイトルも発表された。シリーズ最新作となる『キングダム ハーツ バース バイ スリープ ファイナル ミックス』。「北米版をもとに、さまざまな要素を加えた作品。2011年1月発売を予定している」と説明。さらに先日発表されたばかりの『ディシディア デュオデシム ファイナルファンタジー』の発売日も発表に。2011年春発売が予定されているという。この3作品のプロダクトコードによる連動企画も明らかにされた。
●PSPでもクロスメディアで成功を目指す
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レベルファイブの日野晃博社長が、「クロスメディアで成功した『イナズマイレブン』はシリーズ累計270万本を売り上げている。今回はPSPというハードでクロスメディアをやっていく」と紹介したのがPSP用ソフト『ダンボール戦記』。「マンガ、アニメ、ゲームだけでなく、バンダイさんといっしょにプラモシリーズを含めたクロスメディアになっている。非常に大きな規模になっています」(日野)。アニメに関しては第1話、第2話の脚本を日野氏が手がけたとのことで、決して丸投げではなく、きちんとクロスメディアに関わっていることを強調した。
ゲームショウ会場で人気となっているタイトルのひとつ、プレイステーション3用ソフト『二ノ国 白き聖灰の女王』についても最新映像を交えて言及。「ニンテンドーDS版の素材は一切使ってません。最近はアイビュー視点のゲームが多いですが、3Dが苦手な人でも遊べるように、2Dの要素を残した視点となっています。ゲームの世界にテレビアニメの雰囲気を取り込もうとプロジェクトが進んでいます」(日野)。アニメーションという方向性でどれだけ美しい映像を作れるか? という目標を置き、開発を進めているという。DS版、プレイステーション3、きちんと差別化をはかり、両方購入しても楽しめる内容になっていることを強調した。
●サイバーコネクトツーとの“熱い”新作を発表
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ゲームショウ開幕前日のプレス向けイベントで電撃発表されたプレイステーション3、Xbox 360用ソフト『ASURA’S WRATH (アスラズ ラース)』と、、『デビル メイ クライ』シリーズ最新作『DmC Devil May Cry(ディーエムシー デビル メイ クライ)』のプレゼンを行ったカプコン。壇上には常務執行役員開発統括本部長・稲船敬二氏が。
※ASURA’S WRATH (アスラズ ラース)の詳しくはこちら
※DmC Devil May Cry(ディーエムシー デビル メイ クライ)の詳しくはこちら
●『キャッスルヴァニア』最新作の発売日が明らかに
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KONAMIを代表して登壇したのは小島プロダクションの統括プロデューサー、今泉健一郎氏。開口一番、「こういった場があるので気合を入れてゴールドジムに通って筋肉をつけたんですが、ただのデブにしか見えなくて残念(笑)」と笑いを誘った今泉氏は、期待作『キャッスルヴァニア ロード オブ シャドウ』について語った。
『キャッスルヴァニア』シリーズは86年にまず1作目が発売され、97年にプレイステーションで『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』を発表。「先日、『ゴッド オブ ウォー』の開発者であるデビット・ジャフィー氏から、『月下の夜想曲』のような作品を作りたくて『ゴッド オブ ウォー』を開発した、と聞いてたいへん感動しました。そういったこともあり海外の市場を意識しようと、スペインの開発会社Mercury Steamと組みまして、新生『キャッスルヴァニア』として2010年に発売することになりました」(今泉)
日本語版を作るにあたって、小島秀夫監督、村田周陽氏、そして今泉氏が総力を挙げてローカライズを行っているという。吹き替えの声優陣も大塚明夫、菊池由美など『メタルギア』シリーズではおなじみの顔ぶれを集結させた。そして発売日の発表。2010年12月16日に決定。通常版は7980円[税込]。限定版もあり、20曲を収録したサントラCD、80ページもの設定画集、ゲームアーカイブス版『月下の夜想曲』のダウンロードチケットがついて、9980円[税込]で発売となる。
●『龍が如く』の新たなポテンシャル
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『龍が如く』の最新作となるプレイステーション3用ソフト『龍が如く OF THE END』のプレゼンを行ったのは名越稔洋総合監督。監督ならではか、キャバ嬢を引き連れての登場となった。『龍が如く OF THE END』で話題となっているのが、まるで戦後のように荒廃した神室町で、桐生たちと大量のゾンビが対峙しているシーン。「ゾンビゲーになったのか?」とネットを賑わしている。これについて、名越氏は以下のようにコメント。
「ブログでワーワー書かれていますが、芯の通った極上のエンターテインメントじゃないと『龍が如く』はいかんと、そういう思いは私自身はまったく変わってないのでご期待ください。いくら映像がぶっとんでいようとも、きちんと人間ドラマであること、そのなかにエンターテインメントがあり、何よりゲームとして楽しめるといこと。ゲームとしてどれだけ楽しめるのか? という挑戦に関してはいままでとまったく変わってません。『龍が如く』のポテンシャルを感じながら楽しみながら作っています」(名越)
●『大鷲トリコ』の発売時期が決定に
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プレイステーション3でHD版の発売が決定した『ICO』、『ワンダと巨像』の映像が流れる。両作を手がけたおなじみのデザイナー、上田文人氏が登壇。「HD対応だけでなく、3Dにも対応しています。もともと『ワンダの巨像』は3D視に適したゲームだと思うのでご期待ください」と上田氏。発売日についてはcoming soonの文字が。
「あともう1本持ってきました」と公開されたのが、上田氏の最新作『人喰いの大鷲トリコ』だ。数分ながら、最新映像が公開される。発売日も2011年ホリデーシーズンであることが明らかに。「『ICO』と『ワンダと巨像』で培った技術とアイデアを『人喰いの大鷲トリコ』に注ぎ込んでいます。あんまりゲームになじみないユーザーにもプレイしてもらえるような作品として鋭意開発中です」と抱負を語った。
●新生『エースコンバット』に期待
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プレイステーション3、Xbox 360用ソフト『ガンダム無双3』について、バンダイナムコゲームスの鵜之澤伸副社長は、「夢のコラボから3作目。ビジュアル表現をありそうでなかったトゥーンシェード、セルアニメ調の仕上げで全体を表現しています。新たに『OO』『UC』も参戦して集大成のような感じで発売させていただきます」と説明。
つぎに映像公開された『エースコンバット アサルト・ホライゾン』は、欧米で先行発表されていたアクションシューティングゲーム。息をのむほど美麗で、躍動感溢れるドッグファイトの映像が公開された。「『エースコンバット』最新作ですが『7』ではありません。新シリーズを立ち上げたいと思っています。いま観ていただいた映像はムービーのようですが、すべてプレイ画面。まるで映画の中に入ったような理想な形でプレイできるように開発中です。『エースコンバット』を生まれ変わらせたい、というスタッフの思いがつまっていると思います。『6』から5年以上、日夜研究して作っているゲームです。来年には出したいなと考えています」(鵜之澤)。
●『Demon's Souls(デモンズソウル)』の続編か?
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フロム・ソフトウェアの宮崎英高プロデューサーが登壇し、『デモンズソウル』の開発チームが再び集結し、プレイステーション3用新作『PROJECT DARK(仮題)』を開発していることが明らかに。
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●『GT5』はコミュニティーが強化。Webでもゲームを楽しめるように
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●『GT5』はコミュニティーが強化。Webでもゲームを楽しめるように
ポリフォニー・デジタルの山内一典氏が『グランツーリスモ5』のプレゼンを行った。今回お題となったのはコミュニティー要素“マイホーム”と、『GT』シリーズの新たな挑戦“ProjectX1Prototype”について。
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● 『真・三國無双6』が電撃発表
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10周年を迎えたという『真・三國無双』シリーズについてプレゼンしたのは、オメガフォースの鈴木亮浩氏。シリーズを振り替えるという主旨でプレゼンが行われた。「シリーズ第1弾はプレイステーション2本体と同時に発売しましたが、開発のきっかけとなったのが、この数年前に発売されたプレイステーションの対戦格闘ゲームの『三國無双』でした。この続編を作るという目標でプロジェクトがスタートしたんですが、単なる格闘ゲームの続編を作るという方向性に疑問を持ちまして、プレイステーション2の強力なスペックを使って新しいゲーム性のアクションを作ろうじゃないかと。それで生まれたのが『真・三國無双』でした」(鈴木)。1作目はそれほど話題にならなかったが『2』で口コミでじわじわ人気が広がり、1年かけてミリオンを突破したという。
そして過去のシリーズ作品の映像を公開したのち、「10周年の情報だけだと怒られるので(笑)」と電撃発表されたのがシリーズ最新作『真・三國無双6』。「日本ではプレイステーション3のみの展開になります。詳しくは来月10月26日に発表会を行います」(鈴木)。
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