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『フォールアウト ニューベガス』、『RAGE』クリエイターにgamescom会場でインタビュー

プレイステーション3 Xbox 360 PC ゲーム
gamescom会場のベセスダブースリポートと、同社注目タイトル『フォールアウト ニューベガス』、『RAGE』のクリエイターインタビューをお届け。

2010-08-22

●日本発売未定の『RAGE』、クリエイターは出す気満々みたいです

 現地時間2010年8月18日〜8月22日まで、ドイツのケルンにて開催されている欧州最大規模のゲームイベント“gamescom”。会場では大小さまざまなメーカーが趣向を凝らした作りのブースを展開しているが、その中にひとつだけ、ミステリアスなデザインのものが……。『フォールアウト 3』で、日本でも広くその名を知られるようになったベセスダ・ソフトワークス。各メーカーがど派手なパネルやらをステージイベントを実施する中で、ほぼ正方形の同社ブースは文字どおりヴェール(的な布)に包まれ、ひっそりと静まり返っていた。しかし、ブース自体の静けさとは反対に周囲にはグルリと長い行列が。それもそのはず、今回ベセスダ・ソフトワークスは、『フォールアウト ニューベガス』、『Hunted:The Demon's Forge (ハンテッド:ザ・デモンズ・フォージ)』、『Brink (ブリンク)』、そして日本発売未定だが海外で注目を集めている『RAGE』という、4つの大作を携えてgamescomに出展したのだから。

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 ではブースリポートとして、内部の様子をお届け……したいところなのだが、残念ながら撮影が完全NG。ドアが開いた隙に内部を覗き見してみたのだが、『フォールアウト ニューベガス』の体験コーナーには『フォールアウト 3』におけるマスコット的キャラ“Vault-boy”の額縁入りイラストがあったりと、ファンならばぐいぐい惹かれる内装となっていただけに、写真でお伝えできず残念である。なので、代わりにブース周囲にあった“らしい”設置物を紹介しよう。

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 さて、ブースリポートはやや不完全燃焼な状態で終えたが、タイトルの取材に関してはバッチリやってきたので安心してほしい。ほかの記事でも説明しているが、gamescomでは展示ホールとは別にビジネスエリアが用意されており、そこではクリエイター自身によるプレゼンテーションが多数実施されているのだ。もちろんベセスダ・ソフトワークスもビジネスエリアにブースを出展。ここで、『フォールアウト ニューベガス』と『Rage』のキーマンに話を聞くことができたのでそれぞれお届けしよう。

 なお、各タイトルの出展内容については2010年5月に開催されたBethesda Gamers Day 2010の記事(第1弾第2弾)および、E3 2010のブースリポートで紹介したものとほぼ同じなので、そちらもぜひ合わせてチェックしてほしい。

フォールアウト ニューベガス

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前作の荒廃したキャピタル・ウェイストランドから、ネオン煌くラスベガスへ舞台を移した『フォールアウト ニューベガス』。しかし、華やかさの裏には必ずダークな何かがあるのが世の常。今回も、数多くのクレイジーな出来事がプレイヤーを待ち受けているに違いない。『フォールアウト ニューベガス』のプロジェクトディレクターとリードデザイナーを務めるObsidian EntertainmentのJosh Sawyer氏に、本作の(イイ意味で)狂った部分などを聞いた。

――ソフト発売まであと2ヵ月程度ですが、現在の開発状況は?
Josh 開発は最終段階に入っており、ほぼ終了していると言っていいだろうね。いまはバグの修正などやっている状態だよ。

――今回はニューベガスという実在の都市をモデルにした場所が舞台になっているが、ほかにはどんな都市が?
Josh 大小さまざまな街が出てくるが、どれも可能な限り実際にあるロケーションをモデルした。たとえば、ゲームが始まるのはネバダ州にある“グッドスプリングス”という実在のゴーストタウン。また、その南にある“プリム”という町も実在するもので、名所的なローラーコースターも再現している。もちろんゲームでは街の規模が小さく、圧縮されているけどね。

――前作における“メガトン”や“リベットシティ”のような、複数のイベントが存在する巨大な街はどれくらいあるのでしょうか?
Josh それについては答えられないけど、グッドスプリングスくらいの小さな町は6つ程度あると言っておこう。

――主要な舞台である“ニューベガス”は誰でも入れるというわけではない?
Josh ストリップ(カジノのある通り)がある中心部は壁で包囲されており、ここへ入るためには2000キャップに値する信用度か特定の人に出されるパスポートが必要だ。もしくはサイエンスの能力に長けていれば門を守っているロボットをハックしてセキュリティを超えることもできるだろうね。

――ロボットを破壊して入ることは?
Josh もちろんそれでも入れるけど、ハッキリ言って難しいよ(笑)。

――本作のためにオリジナルのカードゲームを作ったそうですが、どんな内容に?
Josh “キャラバン”と言って、都市と都市のあいだを警備している“キャラバン・ガード”が作り出したという設定になっている。内容は一種の収集ゲームになっていて、『ニューベガス』の世界ではトランプが1セット揃っていることが滅多にないので、まずはカードを集めるところから始める。そして、自分だけのセットを作りほかの人と戦うんだけど、ルールを言葉で説明するのは難しいな(笑)、ブラックジャックに少し似ているんだけど、もっと複雑で戦略的かつ戦術的な要素があって……とにかく、楽しんでもらえ仕上がりにはなるよ。

――今回もクレイジーなキャラクターや設定は健在?
Josh もちろん! Obsidianでは特徴あるキャラクター作りに力を入れていて、記憶に残る会話を大事にしているんだ。とくにプレイヤーといっしょに行動するキャラクターには、魅力あるパーソナリティを持たせるようにした。RPGはプレイヤーがその世界の人たちとどうつながりを持つかが重要だと考えているからね。

――個人的におすすめのキャラクターなどは?
Josh そうだな……たとえば、スーパーミュータントの“タバサ”は多重人格者で、ラジオでいろいろとクレイジーなおしゃべりをするんだ。そして、金髪のかつらにハート型サングラスという外見(笑)。いま考えられる中では多分彼女がいちばんクレイジーだね。

――ラジオで喋るということは、前作のように放送を聴くこともできる?
Josh タバサが住んでいるのは“ブラックマウンテン”というところで、受信エリアに入って“ブラックマウンテン・ラジオ”をつければ複数の人格が会話をしている放送を聴くことができる。また、そこではプレイヤーの仲間になる“ラウル・テハラ”というグールからのSOSも聴ける。じつは彼はタバサに捕えられていて、ロボットを修理するように脅されているんだ。

――前作にもタバサのような知能の高いスーパーミュータントがいましたね。
Josh タバサは知能は高いが、狂っているけどね(笑)。

――今回はエンディングのあとも遊び続けられるゲームデザインになっていると聞いたのですが。
Josh それは少し違うかな。今回も前作同様エンディングははっきりしている。エンディング後もゲームが続けられるようにサポートすると、莫大な仕事量になってしまうからね。ただ、プレイヤーにエンディングが近いことをはっきり理解してもらうようにはしてあるよ。

――最後に、9月の東京ゲームショウでは何か新しい情報が発表されるのでしょうか?
Josh いい質問だ。しかし、残念ながら僕からは何とも言えないので、ベセスダの人に聞いてくれ(笑)。

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RAGE

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DOOM』、『QUAKE』シリーズで知られるid Softwareがひさびさに手掛けるオリジナルタイトル。FPS(一人称視点シューティング)というジャンルそのものを確立した生きる伝説、ジョン・カーマック氏が開発を主導する最新エンジン“Tech5”で描かれる世界は、次世代のグラフィックを表現を予感させるものとなっている。舞台は小惑星の衝突により崩壊した近未来の地球。苛酷な環境の中で集いコミュニティーを築く者もいれば、蛮行に走る者もいる。また環境の変化はミュータントという新たな脅威も生み出すことに……。本作のクリエイティブディレクターを務めるid SoftwareのTim Willits氏に話を聞いた。

――E3 201およびgamescomで公開されたデモではミッションを受託していましたが、ゲームの進行はどのような形式に?
Tim 本作では“ウェイストランド”という物語の中心になる街があって、プレイヤーはそこでミッションを受けて、さまざまなエリアへ向かうことになる。基本的にオープンワールドな作りになっていて、プレイヤー自由に遊ぶことができるのだが、もちろん本筋とは用意してある。じゃないとゲームとして成り立たないからね(笑)。メインのミッションだけ進めてもOKだし、サイドミッションをやり込むことも可能だ。

――シューターではあるが、RPG要素も強いということでしょうか?
Tim たしかにRPG的要素はあるが、この作品はあくまでシューターだ。人から話を聞いたりするよりはとにかく撃ってほしい、と僕らは考えている。RPG的要素は物語に深みを持たせるために用意してある感じだね。

――デモプレイの最後で、プレイヤーの数十倍はある巨大なミュータントが登場しましたが、本作ではああいった敵がバンバン出てくるのでしょうか?
Tim アレは物語序盤の終わりごろに遭遇するやつなんだけど、演出が最高だったろ?(笑)。やつらはただ闇雲に撃つだけではビクともしない。頭や心臓などの弱点を狙い撃ちしなければならない。つまりボスキャラ的な存在なので、バンバン出てくるということはないよ。

――プレイヤーを襲ってくる盗賊やミュータンはいずれも人型ですが、モンスターなどは存在するのでしょうか?
Tim このゲームの世界観はファンタジーじゃなくて、リアリティーの延長線上にある。なので、基本的にモンスターのようなものは出さないつもりだ。登場するのは街に住む一般人と、荒くれ者のバンディッツ、ミュータント、さらに“オーソリティー”というグループも存在するが、それについてはまだ話すことができない。

――使用武器について聞きたいのですが、デモプレイではブーメランのような非銃火器系も使っていましたよね。武器の種類はどれくらいの数に?
Tim 具体的な数字は教えられないけど、本作ではパーツを使って武器のカスタマイズやクリエイトが可能なので、それなりのボリュームになるだろう。パーツはステージ内で拾うこともできるし、お店で買うこともできる。あと、倒した相手が持っていることもあるね。

――とくにユニークな武器は?
Tim デモで見せた“ウィングスティック”は使っていてかなり楽しいと思うね。あと、個人的には爆弾が設置できるクルマもお気に入りだ。

――かなりの大作になると思われますが、開発情況は?
Tim 開発はかなり順調で、技術的な面はほぼすべて終わっている。いまはバランスや不具合の調整、それとダウンロードコンテンツの開発にも着手しているところだ。ちなみに、本作はかなりのボリュームになっているため、プレイステーション3版がディスク1枚なのに対して、DVDメディアのXbox 360版は複数枚になってしまうだろう。発売は北米で2011年9月13日を予定している。欧州はその2日後で、日本でもほぼ同じタイミングで出せたらいいね。

――日本発売についてはまだ未定ですが……。
Tim 本当に!? 僕らは当然出るものと考えて開発していたよ(笑)。id Softwareが過去に開発した『DOOM』や『QUAKE』シリーズは正直日本ではそれほど売れなかったが、『RAGE』にはかなり自信を持っているし、日本のゲーマーにも合うと思っている。だから、ぜひ日本でも出したいと思っているんだけどな。

――では、日本でも出るという前提でメッセージをぜひ!
Tim 日本のゲーム市場はこれまで我々にとって難しい市場だった。でも、最近は日本でもFPSタイトルのファンが確実に増えてきていて、実際に彼らの声を聞く機会も増えてきているし、すばらしいプレイヤーがたくさんいると思う。『RAGE』はそんな人たちの期待に応えられる作品になるので、本当に日本でも出せたらいいと思っているよ!

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