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『オーディンスフィア』声優インタビュー&声優コメント動画を独占配信!!

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●『オーディンスフィア』声優さんインタビュー&動画を公開!!


 魅力的な5人の主人公たちが物語を紡ぐ、アトラスのRPG『オーディンスフィア』。今回はファミ通.comだけの特別企画として、グウェンドリン、オズワルド、メルセデス、ベルベットの声を担当した4人の声優さんを直撃!!  さまざまなお話を聞かせていただきました。さらに、動画によるメッセージもありますので、こちらも要チェックですよ!!

 

 ※ インタビュー動画はこちらのページから!

再生には、Windows Media Playerが必要です。
 

川澄綾子
(かわすみ あやこ)
as
グウェンドリン

オーディンスフィア

オーディンスフィア

グウェンドリン役を担当。出演作はテレビアニメ『頭文字D』(茂木なつき)、『To Heart』(神岸あかり)、『のだめカンタービレ』(野田恵)ほか多数。

 

千葉進歩
(ちば すすむ)
as
オズワルド

オーディンスフィア

オーディンスフィア

オズワルド役を担当。出演作はテレビアニメ『ヒカルの碁』(藤原佐為)、『鋼鉄神ジーグ』(美角鏡)など。

 

沢城みゆき
(さわしろ みゆき)
as
ベルベット

オーディンスフィア

オーディンスフィア

ベルベット役を担当。出演作はテレビアニメ『デ・ジ・キャラット』(プチ・キャラット)、『ローゼンメイデン』(真紅)など。

 

能登麻美子
(のと まみこ)
as
メルセデス

オーディンスフィア

オーディンスフィア

メルセデス役を担当。テレビアニメでは『ケロロ軍曹』(アンゴル=モア)、『MONSTER』(ニナ・フォルトナー)、『魔法先生ネギま!』(宮崎のどか)などに出演。

 

担当キャラクターの第一印象は?


川澄綾子(以下、川澄) 鳥をモチーフにしていてかわいらしいなあ、と思ったんですけれど、戦う姫ということで、はかないながらも強いんだろうなというイメージですかね。そのままですみません(笑)。


千葉進歩(以下、千葉) 最初、設定資料をいただいたときに、とっても影がある役だな、と。呪いとか、かなり重いものも背負い込んでる暗い戦士だなというのが第一印象でした。見た目も若いので、若くしてこんなもの背負ってたいへんだな、と。わりとのんきなところから入っていった思い出というか、イメージがありますね。でも、たいへん能力が高い戦士で、竜もたやすく殺してしまうほど強いというイメージは大事にしなければいけないと思いました。


沢城みゆき(以下、沢城) ついに私もこんなにグラマーな女性をやらせていただけるようになったのか、と(笑)。設定を読んだ段階では、見た目の印象のままというか、冷静な様相がある女の子だったんですけれど、演じてみたら冷静というより、ちゃんとしていなければいけないシチュエーションにいるから、ちゃんとしているんだという感じで。まだまだ自分の中で悩むことが多い年代のふつうの女の子だなあ、という印象がありました。だから、とくに色っぽくとか、見た目に捉われた役作りはせずに演じました。
――見た目はお色気担当といった感じなのですが。
沢城 そうですね。そうなんですけれど、ものすごくまじめな子で、逆に……って感じでしたね。


能登麻美子(以下、能登) メルセデスの絵を見たときは、なんて可憐でかわいらしい子なんだろう、と思いましたね。持っている武器とのミスマッチ感も印象的でした。自分の中でかわいらしい様相から想像していたものがあったんですけれど、収録のときに、あまりかわいらしいという方向ではなく自然な感じで、という指示をいただきまして。実際には見かけよりもフラットな感じで演じた覚えがあります。


オーディンスフィア

 

注意して聴いてほしい部分


川澄 グウェンドリンは最初はずっとお父さんに愛されていない、みたいなコンプレックスを持っているんですね。王女なんですけれど、いつもどこか不安みたいなものがあって。でも、オズワルドと出会ってからは、すごく素のままというか、女らしさを見せるようになるんです。このあたりのシーンが印象に残っていますね。
――聴いていると、グウェンドリンの心境の変化がわかる、ということなのでしょうか?
川澄 はい。


千葉 オズワルドは冷酷と言われている戦士なのですが、背負っているものや自分の出自とか、そういうものが徐々にわかってきて、知らなかったことを知ってショックを受ける。そこから自分がどうしていくのかという、目覚めの部分ですね。それと出会いのシーンかな。グウェンドリンと出会うことによって、彼がいろいろと影響を受けて変わっていくところが、人間として演じるという点で、変化があっておもしろいところだと思うんです。ビフォー・アフターじゃないんですけれど、そこからの変化が見どころです。自分の秘密を知ったところとグウェンドリンと出会ったところ、ですかね。

――彼はグウェンドリンとの絡みでは熱いセリフが多いですよね。
千葉 そうですね。もともと本音を言えば熱いタイプだと思うんですけれども、それをずっと封じ込めて、ただ、物のように生きていて……。でも、グウェンドリンに「君は物じゃない」って言ったり、矛盾したことをやっているわけですよね。そこの葛藤なんかも彼らしいところじゃないかと思いました。


沢城 ベルベットは、公私の顔をちゃんと使い分けようとするところが、すごく愛らしいなあ、と思いました。浪川さんのやってらっしゃるコルネリウスに恋をしているのですが、お話がちゃんと紡がれていくストーリーだったので、そこのやり取りが重要だなと思っていて。恋はふたりでするものですが、ゲームの声の収録って、ひとりでやるものなので(笑)。ひとりで一生懸命浪川さんの芝居を想像しながら恋をしなければいけないのが、たいへんでもあり醍醐味でした。本筋としては、世界を救うという大儀があるんですけれど、私的にはそっちに奮闘した収録だった印象があります。なので、別々に収録してはいるけれども、うまいこと流れていればいいな、と思っています。


能登 お母さんが亡くなるということが、メルセデス自身を変えていくという部分ですね。それがシナリオにも盛り込まれていて、お母さんがいたときと、いなくなってからの変化が出ていたので。そこは気をつけてというか、そういう変化が出せたらいいな、と思って演じました。

気になったキャラクター


千葉 みんな姫とか王子なんですね。オズワルドだけ傭兵みたいな感じですけれど。みんな格式が高いなあ(笑)。

沢城 セリフのテキスト上では、メルセデスはもっと軍人っぽい怖い女の人なのかな、と思いながら芝居していたと思うんですけれど、ビジュアル見たら「えっ!? 子供じゃん!」みたいな(笑)。もっと大人の女性と話している感じだったので、そこが意外でしたね。いま判明してすごく惹かれています。いちばん童話っぽいですね。
――みなさん熱中して設定資料集を見ていらっしゃいますが、ほかの方のキャラクターは見るのが初めて、というわけではないですよね?
川澄 最初にいただいて見るんですけれど、収録している途中だと文字面を追う作業になってしまうので……。
千葉 そうか、だから……。僕、ほかの主人公たちの絵をしっかり見ていたわけじゃなかったんですよ。いま設定画を見て何となくピンとこなかったのは、そういうことだったのか。自分の中で描いていたイメージと違っているのは、それが原因だったんですね。
川澄 メルセデスがいちばんギャップが激しい。
千葉 そう。名前からしてベンツっていうイメージしかなくて(笑)。
沢城 硬い感じで。
千葉 そうそう。黒くて硬くて高そう、みたいな(笑)。
川澄 こんなに夢と魔法の世界なのに(笑)。
千葉 いろいろイメージ違うなあ、と。
能登 それは自分でも思いました。文字面が硬いとついつい絵を忘れるというか。そっちのイメージに入っちゃう。
川澄 それにしても、みんなコスチュームがすっごくかわいいですよね。
能登 ねー。
川澄 ベルベットなんか本当にかわいいですよね。ぜひコスプレイヤーの方にやっていただきたいですね。
沢城 おー。
千葉 いそう。
川澄 いそうでしょ。コスプレ意欲をそそりそうでしょ。
千葉 いやいや、グウェンドリンもいそうでしょ。
川澄 グウェンドリンはねえ……お金かかるよ。
千葉 それは何か手を考えるんじゃないかな?(笑)
川澄 (グウェンドリン以外の主人公を見ながら)この子は布じゃない? こっちはねぇ……。
プロデューサー山本晃康(以下、山本P) 衣装については線画のところや、ディレクターの神谷さんのコメントに書いてありますよ。
沢城 本当だ。アラビアっぽいとか書いてある。
川澄 グウェンドリンは白鳥の湖なんだ。
一同 あー!
川澄 白鳥の湖の黒鳥ですよね、きっと。どっちかというと。
沢城 そうですね。
千葉 じゃあ、凝る人は本当の羽とか使うのかな?
川澄 なんと(笑)。でも、本当に色彩もかわいいですよね。
沢城 この作品ってお話がけっこうハードじゃないですか。私のベルベットだと、暴力を振るわれているというバックグラウンドもあったので、こんなにカラフルなイメージはあまりなくて。最後の谷のイメージも、もっと灰色っぽい怖いイメージがあったんですけれど、実際見てみると、なんてメルヘンなんだ! って感じますね。
川澄 (プーカを見ながら)こういうのとか本当にメルヘンだよね。
沢城 兎も動くとよりかわいいんですよね。
能登 物語が重たいからこそ、こういうテイストで、というのがあるんじゃないかと思うんですけれど。
千葉 怖いキャラクターは怖いけれど、かわいいキャラクターはとことんかわいいというか。マスク被って目が光ってるし。
沢城 そうですね。オーダインは……。
千葉 ヘビーだよね。全身鎧だもん。
沢城 こんな人と私交渉してたんだなあ(笑)。
千葉 見ためからして怖そうだよね(笑)。足より腕が遥かに太いし。

オーディンスフィア

 

印象に残った演技の指示は?

 

川澄 最後のシーンで、「いままでにないグウェンドリンで」という指示がありました。自分のもうひとつの心の鳥と会話するみたいな、つねに孤独な役ところがある役だったりしたんですけれど、そこの自分の気持ちを打ち明けるシーンでは甘々に。「恋をする少女で」という指示もありました。
 

千葉 僕は、影のある役というか、冷酷さを出すというところに最初はこだわっていて。戦いから入ったというところで、もう、熱く入りすぎちゃいまして(笑)。「うわぁー!」って入っていったら「もうちょっとシャープに」っていうダメ出しが入って。そんなところから始まったので……。まあ、あとのギャップを考えるうえで、最初は抑えめに、というところなんだと思うんですけれどね。どの程度抑えればいいのか、という入りの部分ですかね。でも、一度入ってしまえば、あとの切ない想いのところとか、そういう場面はどんどん入っていったと思うので、とくにはありませんでした。
 

沢城 完成した感じにならないように、というか。「一生懸命奮闘していて、恋もするという少女の精神年齢にしましょう」という、レベルの合わせが最初にありました。そこを気をつけながら、お姉さんになりすぎないように演じました。
 

能登 女王になって演説するシーンがあるんですけれど、そこは、「もっと訴えかけるように」という。彼女の決意や想いを強く出すシーンで、淡々となってしまいがちなので、そこで「もっと感情を込めて」というディレクションをいただいたのは覚えています。

とくに印象に残っているシーンは?

 

川澄 みゆきちゃんのベルベットと、グウェンドリンのお父さんのオーダインとの関係が判明するところは、ファンタジーな世界なのに急にドロドロしちゃって(笑)。グウェンドリンは冷たいお父さんに反発しつつも、どこかで認めてもらいたいと、ずっと思っていたんだけれど、父が自分に見せたことのない執着をベルベットに見せるというので……。すごく淡々としたキャラクターなんですけれど、そこで動揺して。父がすごく悪いこともしていて、そういうこともわかりつつ、血のつながった父をものすごく愛していて……でも、同じぐらい嫌悪している、というのが感じられるシーンで。そこはちょっと昼メロみたいだなあと思いました(笑)。
沢城 私はそこのシーンですごく救われたなって思ったんですよ。最初はグウェンドリンに対して、そっちは魔王の娘、みたいな感じで話しますが、そういう先入観を取っ払ったら、グウェンドリンがすごくいい子で。
川澄 グウェンドリンも結局何かのつながりを感じて、ベルベットを助けたりするんだよね。
沢城 うんうん。そこでグウェンドリンがいい子だったからこそ、私も救われたという気持ちになりました。
川澄 そこのシナリオが印象的でした。
沢城 昼メロみたいに戦うのではなくて、救いのあるゲームだなあ、と(笑)。
山本P それぞれのキャラクターの心情を汲むと、愛憎渦巻くドラマだったかもしれませんね(笑)。
 

――オズワルドはやはりグウェンドリン絡みですか?
千葉 ものすごく激情にかられていたシーンがあったんですよ。シナリオの後半のほうなんですけれど。いままで溜まっていたものが一気に爆発したような感じで(笑)。そこがいままでとは違う自分と出会えたところで。まあ、さっきと重複するんですけれど、そのグウェンドリンのために感情的になって動くところ。彼女のために生きられるという、生き甲斐を見つけたところですね。初めて自分のために生きる。自我が発露したというところで。そこのシナリオがすっごくかっこよかったんですよね。オズワルドがまったく迷いがないという気持ちよさや躍動感を自分で感じていて、すごく楽しかったです。他人のためにここまでやれるんだ、というような。印象的なシーンでしたねえ。


能登 イングヴェイと道中旅をしていくなかで、距離が縮まっていって、でも、彼との別れがあって……。そこで泣き叫ぶシーンがあるんですけれど、そこがすごく演じていて悲しかったんです。打ち解けていって同じ時間寄り添っていた彼が、いなくなるところですね。メルセデスの指南役のような感じで、王とはこうあるべきだという風に口うるさく言ってくるんですよ。最初は、ただ、うるさいなって思っていたんですけれど、だんだん恋心が芽生えていって、心の拠りどころになっていくんですよね。だから、彼との最期のシーンは悲しかったです。

プレイヤーへのメッセージ

 
川澄 この作品は、北欧神話をモチーフにしているんですけれど、その背景と作品の絵がすごくぴったり合っていて、妖精とか魔法とかが違和感なく受け入れられる世界観の作品です。あと、ゲーム内の会話がふきだしで出るというのが、より物語とセリフが一体化しているように感じられます。ほかのゲームとは違う感じで、この物語に入り込んで楽しんでもらえればうれしいです。
 

千葉 絵もすごくいいと思うし、話も神秘的だし。神秘的な中でも、じつは人間どうしのやり取りというところでのドラマがあって。そういうものが織り交ざっているので、ゲームという感覚とは何かちょっと違うようなイメージを僕も感じました。何というか、映画みたいな感覚でも遊べると思うんですよね。実際はゲームなのでいろいろ操作したりすると思うんですけれど、仮にその操作を抜きにしても、そのまま楽しめるんじゃないかというぐらいしっかりした作品、超大作といっていいほどの出来だと思いますので、ぜひ、そのあたりも注目していただきたいと思います。
――ドラマのシーンもけっこう長いですからね。
山本P ドラマ部分だけでも、最後まで観ようと思うと5時間ぐらいかかります。ディレクターの神谷さんが、制作途中で「俺はアニメを作ってるのか!?」と言っていました(笑)。

沢城 千葉さんもおっしゃってたんですけれど、映画というかハードカバーの本を観る感覚でした。変な表現ですけど、ハードカバーの本が絵つきで、しかも動いてくれる。読むというよりは観る、という感覚に近いメディアなのかなあ、と思います。いまの作品は、いろいろミックスされていてすごく新しいなあ、と思っていて。今日はゲームの映像を観せていただきながらの取材なんですけれど、それをすごく感じました。視覚的にもすごく楽しんでいただけると思いますし、話としても、ときに昼メロあり、ときに英雄伝あり、みたいな感じなので、ぜひプレイしていただけたらな、と、思っています。よろしくお願いします。


能登 映像を今日初めて観させていただいたんですけれど、美しいなあ、と。多分ストーリーをわからずに、ただ映像だけ見ていても引き込まれていくような気がします。でも、映像が美しいだけではなくて、主人公たちにもそれぞれ深い人間ドラマがあって、それを柔らかい絵が包んでいるので、どんな方にも楽しんでいただけると思います。大人の方はもちろん、お子さんとかも。間口が広く、入りやすい作品だと感じたので、いろいろな方に楽しんでいただきたいと思います。

オーディンスフィア

 

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