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『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX(クロス)』クリエイターインタビュー完全版

2010/7/22

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●『テイルズ オブ』シリーズ最新作の開発者に気になるアレコレを聞く

 『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX(クロス)』(以下、『なりきりダンジョンX』)は、主人公のディオとメルが、さまざまな職業のコスチュームを身にまとい、各職業の能力を駆使しながら冒険するRPGだ。週刊ファミ通2010年7月29日号(2010年7月15日発売)では、ゼネラルプロデューサーの吉積信氏と、ディレクターの増渕友海氏へのインタビューを掲載した。ここでは、誌面では割愛された部分を含む、インタビューの完全版をお届けする。

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写真右:ゼネラルプロデューサー 吉積 信氏
スーパーファミコン版の『テイルズ オブ ファンタジア』以来、シリーズの全作品に携わる。現在は開発現場を総括する立場。

写真左:ディレクター 増渕友海氏
本作のディレクションを務める。過去には、『テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット』などを担当。

 
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●大激論の末に生まれたゲーム

──『なりきりダンジョンX』は、10年前に発売されたゲームボーイカラー版のセルフカバーですよね。『テイルズ オブ ファンタジア』(以下、『ファンタジア』)の続編として企画された当時の経緯から教えてください。

吉積信氏(以下、吉積) 10年前の僕は、開発ではなくプロモーションチームに在籍していまして。営業チームと、開発チームの双方から意見を聞いたり、直接議論する場を設けるなど、社内の橋渡し役を担っていたんです。やがて、開発チームが主導するのではなく、プロモーションや営業の意見も積極的に取り入れようという流れになり、そのころに生まれた企画がゲームボーイカラー版の『なりきりダンジョン』でした。シリーズの原点である『ファンタジア』をモチーフにしつつ、どんな遊びを打ち出せばおもしろい作品になるのかを、みんなで考えました。

──どんなアイデアが出たのですか?

吉積 ちょうどあのころ、仲間にしたモンスターを配合して、新たなモンスターを生み出す、というゲームが巷で流行っていまして。そこで、「モンスターどうしの配合を重ねて、最終的に『ファンタジア』のキャラクターを生み出すゲームはどうか?」なんて言い出したプランナーがいて(笑)。「それはないだろう!」と大激論を交わしたのを、昨日のことのように思い出します。そこからさらにアイデア交換を重ねて、主人公が『ファンタジア』のコスチュームを着ることでキャラクターに“なりきる”という遊びを考えついたんです。



●術技の数はシリーズ史上最多!

──80種類以上あるコスチュームはすべて新規ですね。制作時に心がけたことは?

増渕友海氏(以下、増渕) ゲームボーイカラー版におけるコスチュームは、オーダーメイド(合成)で作るものが多かったんです。ところが『なりきりダンジョンX』では、ダンジョン内の宝箱やボス戦、サブイベントで手に入るコスチュームがほとんどです。入手した後は、装備して戦いを重ねるだけで新しい術技をどんどん習得できますから、とてもわかりやすいですよ。コスチュームの合成よりも、“強化”のおもしろさを追求した結果です。

──イチオシのコスチュームを挙げるとしたら、どれでしょう?

増渕 “魔物使い”ですね。バトル中にモンスターを捕獲して、パーティーの一員にすることができるんです。魔物使いとモンスターがいっしょに参戦し、ほかの前衛系コスチュームとは一線を画する活躍を見せてくれますよ。魔物のほうを操作して、技やアイテムを使うことも可能です。
 

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魔物使いの指示で、“アルカウサーブレス”が発動!



──ところで、ゲームボーイカラー版のバトルはシミュレーションRPG風でしたが、今回はシリーズ伝統の2D格闘ゲーム風に変わりましたね。

増渕 はい。シリーズの他作品と差別化するために、本作ではコンボの決めやすさを重視しています。ディオとメルが参戦中に着るコスチュームの組み合わせによって、コンボが決めにくくなったり、逆に簡単になりすぎることがないよう、あらゆる組み合わせを想定してバランスを調整しました。

──途方もない作業ですね……。

増渕 術技の総数は700以上あって、おそらくシリーズ史上最多ですから(笑)。ナムコ・テイルズスタジオさん、社内のスタッフ、品質管理のチームで一丸となって、地道に調整しました。

吉積 みんな、よく最後まで投げ出さなかったよね(笑)。僕も開発途中の状態でテストプレイして、バトルのバランスがおかしいと思ったところもあったけれど、後でちゃんと調整されていたから安心しました。

増渕 もちろん、コスチュームの選択次第で難易度に若干の差が出ます。どのコスチュームにも一長一短がありますし、プレイヤーの好みもあるでしょうから、自分なりの戦闘スタイルを追求するとおもしろいですよ。

──術技がそれほど多いと、キャラクターボイスの量も膨大では?

増渕 ディオとメルの場合、術技名の掛け声を始めとするバトル中のボイスを収録するだけでも、丸2日以上かかりました。大舘(隆司氏。本作のプロデューサー)が収録現場に立ち会うことが多かったので、一時期はほとんど会社にいませんでしたね(笑)。

吉積 大舘が作るゲームは、いつもデータ量が膨大なうえに細かくて……(笑)。フルボイスの2作品がよく1枚のUMDに収まったなぁ、と感心してしまいます。

 

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術技はバランス調整のみならず、エフェクトの差別化もたいへんだったとか。ド派手な演出に期待が高まる!



●積年の思いがようやく実現した

──こちらの記事で紹介している“秘奥義”と、新要素のエモーショナルブレイブゲージ(EBG)について教えてください。

増渕 本作のバトルは、2D格闘ゲームさながらの爽快感を追求したリニアモーション・バトルシステムの決定版です。過去の作品で好評だった要素を取り入れつつ、発展させた例のひとつがEBGですね。ガンガン攻めるほどEBGが伸びるので、プレイヤーの盛り上がりと画面の変化がシンクロします。100%以上溜まったところでオーバーブレイブ状態に突入し、秘奥義を放つのが爽快ですよ。

吉積 オーバーブレイブ状態になると、EBGが“LIMITゲージ”に変化します。LIMITゲージの状態によって、くり出す秘奥義が変わるキャラクターもいるんですよ。本作は、秘奥義の総数もほかのマザーシップタイトル(本編シリーズ)と比べてかなり多いです(笑)。

 

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──バトルは新要素が満載ですね。物語に関しては、どれくらい変えているのですか?

増渕 ディオとメルが“なりきり士”としての冒険を通じて、みずからの出生の謎を解き明かす……という根幹こそ同じですが、目的を達成するまでの過程を大幅に変えています。ゲームボーイカラー版では描ききれなかった世界設定やグラフィックを具体化させているんです。また、新キャラクターを登場させることも企画当初から考えていました。

──新登場したロンドリーネの狙いは?

増渕 本作は2タイトル同時収録なので、双方をまたぐように登場するキャラクターがほしかったんです。時空を超えて魔王ダオスを追いかけるロンドリーネは、ある意味では本作の象徴的な存在。彼女が絡んだおかげで、ダオスをより深く描くこともできました。

──彼女は発売前から人気が高いようです。

増渕 大舘が「セクシーなお姉ちゃんがほしい!」と熱望したのは、間違いじゃなかった(笑)。

吉積 ホント、彼は好き放題やるよね(笑)。まあ、確かに、セクシー系のキャラクターは『ファンタジア』にもいなかったし、物語のいいアクセントになっていると思います。

 

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上の写真は『なりきりダンジョンX』、下の写真は『ファンタジア』におけるロンドリーネの秘奥義カットイン。



──大樹カーラーンの守護者ノルンと、仮面の二人に関しては、目的や素性などの詳細が伏せられていますね。

増渕 まさに、物語のカギを握る人物ですから。顔を隠すのは何らかの理由があるからですし、あえて声優名を伏せていることにも意図があります。

 

ノルン

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仮面の二人

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──それでは最後に、本作が気になっている読者へのメッセージをお願いします。

増渕 年季の入った2タイトルを、最新の技術とノウハウで再構築したのが本作です。好きなほうから遊んで、ぜひ感想を伝えてください。楽しんでもらえる自信はあります!

吉積 個人的に思い入れの強い2タイトルなので、“最新版”が実現できてホッとしています。未経験者の方も、この夏休みは『テイルズ オブ』を始める絶好のチャンスですよ!



■『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX(クロス)』製品概要

対応ハード:プレイステーション・ポータブル

メーカー:バンダイナムコゲームス

発売日:2010年8月5日発売予定

価格:5480円[税込]

テイスト/ジャンル:ファンタジー/RPG
備考
:プロデューサー:大舘隆司、ディレクター:増渕友海、開発:ナムコ・テイルズスタジオ

 

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