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『ロード オブ ヴァーミリオン』開発者インタビュー

2008/9/5

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●『ロード オブ ヴァーミリオン』開発陣に聞く新バージョンの魅力

 

 つぎつぎと新情報が公開されていくトレーディングカードRPG『ロード オブ ヴァーミリオン』。今回は、本作の開発を手掛ける柴貴正氏、上原利之氏の両名にインタビューを敢行。現在の心境や、2008年9月24日より実装される新バージョン『ロード オブ ヴァーミリオン 神々への離反』について聞いてみた。ここでしか読めないマル秘情報が満載だ。

 

プロフィール

上原利之氏(右)

本作ではディレクターを務める。代表作は、『ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリート Special(同ポータブル)』など。

柴貴正氏(左)

プロデューサーを担当。代表作は、『ドラッグ オン ドラグーン』、『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議なダンジョン』など。

 

 

■『ロード オブ ヴァーミリオン 神々への離反』の登場まであとわずか!

 

 

――2008年6月の稼動から約2ヵ月、現在のお気持ちのほどは?

 

上原利之氏(以下、上原) 日々、身が引き締まっているというのでしょうか。つねにゲームのことを考えていかないとユーザーのみなさんに置いていかれてしまうので、作り続けるということがぜんぜん休まらない感じです。『神々への離反』に関しましては、大まかな開発が終了しまして、現在はゲームの”運営”に作業が移行していっています。ユーザーのみなさんに遊んでもらい、その中から出た意見などを拾い上げ、よりゲームをバランスのよいものに作り上げていく、という段階ですね。「ここをこうしたらおもしろいんじゃないのかな?」という意見が聞けるのは楽しいし、すごく刺激的です。そこで頂戴した意見に対して、何かしらのアプローチを仕掛けていけるのがオンライン対応ゲームのいいところだと思いますので、新システムの実装や、各種バランスの調整などはこれからも密に行っていきます。

 

柴貴正氏(以下、) やはりアーケードゲームのユーザーの方は、ゲームが本当に好きな濃い層が揃っていますから、私たち開発陣の想像を越える戦略などを発見してくれるんですよね。いい意味でも悪い意味でも心臓に悪いです(笑)。ただ、ダイレクトに生の意見が届くのはうれしいですね。アーケードゲームは、実際に目の前でユーザーのみなさんが遊んでいるところが見られる。お客さんがたくさん筐体のまわりに並んでいるところもあれば、その逆だってあります。それに一喜一憂することも楽しいですね。ユーザーのみなさんのさまざまな意見が聞けるというのは、ゲームを作るスタッフにとってはいちばん肥やしになりますから。

 

 

――オンラインアップデートも頻繁に行われていますよね。

 

上原 携帯サイトなどからユーザーのみなさんの意見を拝見して、「ああ、なるほどな」と思える部分に関しては日々開発を重ね、どんどん作り変えていっています。ただ、あんまり急に変更点を加えるとユーザーのみなさんも混乱してしまうので、ほどよいところから変えていこうと考えています。開発陣のあいだでも、システム変更や調整などの意見が飛び交っているんです。でも、我々が変えたいと思っていても、急にやりすぎるとユーザーが離れてしまう原因になりかねません。「まあ待て」と、各方面から手綱を調節されている感じです(笑)。

 

 ようやく筐体も全国のゲームセンターに設置され、これから本格活動かなと思っています。今回のバージョンアップでは、よりたくさんの使い魔たちが登場します。より戦略が深まる『ロード オブ ヴァーミリオン』を楽しんでいただけると思います。「これからですなぁ」という感じです。

 

 

――2008年6月の稼動から約2ヵ月でのカード追加になるわけですが、この早い段階での追加はユーザーにはうれしい要素ですよね。

 

柴 もともとこのタイミングで一度カード追加をと考えていたんです。本当はもう少し遅めだったのですが、早めにやりたいねという話を開発陣としていまして。当初の予定より少し早めの2008年9月末に実装しようと決断しました。ユーザーのみなさんの意見がバンバン来るので、これにはキチンと答えていかないと駄目じゃないですか。カードを追加してほしいという要望が届いている以上、カードの追加は早ければ早いほどいいと思っていますから。

 

上原 『ロード オブ ヴァーミリオン』はユーザーのみなさんに遊んでもらって、その意見を最大限に酌んで作っていこうというスタンスがあります。私個人もそう思っていましたし、集まった意見を見てもカードを早く追加してほしいという声が多く出ていました。現在のカードの総枚数100枚というのは、アーケードのカードゲームではそれほど多い枚数ではないですからね。ユーザーのみなさんには、これからドンドン新しい”パーティ”を組んでいただきたいと。

 

 

――『神々への離反』という副題の意味は?

 

 もちろんバージョンアップはこれだけではなく、これからもドンドン行っていきますが、毎回バージョンアップをするたびにテーマをつけたいなと思っているんです。RPGやオンラインゲームだと、副題に物語性を持たせたりできますよね。『ロード オブ ヴァーミリオン』はRPGの要素もあって物語もありますが、本作ではそこは強調するべき要素ではないと思います。どちらかと言うと物語を示すようなキーワードではなく、ゲームの遊びかたなどに意味合いを持たせたいという部分を重視して、この副題をつけました。具体的な内容ですが、現在は神族の使い魔カードでパーティを組む戦いかたが強いと言われています。神族は、”ほかの種族に比べて突出した部分はないけれど万能にこなせる”というテーマがあるんです。その要素が現在のバージョンのシステムにうまくマッチしたのだと思います。今回のバージョンの副題は、”そのパーティの組み合わせやすさは神族だけではなくなります”という意味を持っています。

 

上原 現在の使い魔カードから見ても、神族の使い魔にはとくに移動速度が速い使い魔が揃っています。移動速度が速いとパーティが組みやすくなるので、いまの流行りになっているのだと思います。ほかの種族をメインで使うユーザーの方もいるのですが、それでも神族パーティは人気が高いと思える部分はありますね。ただ、『神々への離反』という副題は、”神族へのカウンター”という意味ではないんです。本来の意味は、ほかの種族が神族のように、もっとパーティが組みやすくなるというもの。パーティのバリエーションを増やしたかったんです。

 

 

――具体的にはどのようなカードが?

 

上原 当然、使い魔カードが増えても作れるパーティが現状と変わらないようだとおもしろくないです。それぞれがパーティに加えたくなるような使い魔になるように能力を決めました。また、現在のカードを見ると、神族の弱点属性である闇属性の攻撃を持つ使い魔カードが少ない。そこを調整して神族に対して他の種族がいろいろ仕掛けられるような調整を加えています。パーティの流行りみたいなものがグルグルと回っていけるようになるかと。いろいろ捜してもらえるとうれしいですね。

 

柴 「ああ、こういう使い魔欲しかった!」と思える使い魔はもちろん入っていますよ。おもしろいパーティが組めるようになっています。ただ、すべての種族に同じようなカードを加えてしまうと、すべての種族が同じ能力になってしまう。各種族の特性とか特徴みたいなものは残さないといけないので、そこは取捨選択をしています。

 

上原 もともと、ひとつの種族だけではなくて、いろいろな種族でパーティを組んでほしいという想いが根底にあるんです。超獣だと、移動速度がさらに上がるカードが追加されますよ、と言われると「じゃあどうパーティを組み合わせたら効率よく動くんだろう」とか、そういう戦略を考える楽しさが出てきますよね。今回は、いろいろトガった性能の使い魔が多く登場します。ぜひ、いろいろな種族で組み合わせた混合パーティも楽しんでほしいです。

 

 

■カードイラストに変化が? 新規使い魔カードのイラストも公開

 

テティス

イラストレーター

安倍吉俊(あべよしとし)

代表作

『灰羽連盟(はいばねれんめい)』など

 

 

――じつは今回、新規に使い魔カードのイラストを頂戴しています。このテティスというカードは、いままでになかったかわいらしいタッチのイラストですよね。

 

上原 今回は人型が増えています。初期に登場したカードイラストをパラパラと眺めていたときに、「ああ、人少ないな」と思いまして(笑)。ダークファンタジーという世界設定はありますが、神様と化け物みたいな使い魔ばかりなのはどうなのよということで、今回の追加カードには人型タイプの使い魔を多数追加してみました。

 

 

――前回紹介させていただいた『ヴァルキリープロファイル』と『ドラッグ オン ドラグーン』からのゲストキャラクターについてですが。

 

 やはりスクウェア・エニックスっぽいものを提供できたらいいと思っていたんです。ですが、どんなに人気のあるゲームタイトルでも、世界設定が合わなかったらマズイですよね。ダークファンタジーな雰囲気の本作にマッチするタイトルは何かと過去を振り返ってみたときに、たどり着いたのがこの2作品なんです。どちらもかなり濃いダークファンタジー作品ですから。稼動から3ヵ月経って、ユーザーのみなさんにも世界設定のようなものが認知されていったので、このタイミングだったらゲストキャラクターを入れても違和感がないだろうと思い、彼女たちをゲストキャラクターに決めました。

 

 

 

――『ヴァルキリープロファイル』のレナスとフレイは”神”ですが、これは副題と関係が?

 

柴 彼女たちと離反するというわけではありません(笑)。『離反』というタイトルはついていますが、もちろん、神族にもしっかりカードは追加されますからご安心を。

 

 

――ストーリーに絡んできたり?

 

 ストーリーモードに登場する予定はありません。ただ、カードの裏面のテキストは、少し特殊な感じにやらせていただいています。『ドラッグ オン ドラグーン』のキャラクターのテキストは、ディレクターの横尾さんに書いてもらっています。かなりいい感じに仕上がっていますよ。あの雰囲気が好きな人はぜひという感じです。

 

 

――今後のバージョンアップでゲストキャラクターが追加される可能性は?

 

 やっていきたいですね。やるのではないのでしょうか(笑)。

 

 

――『ファイナルファンタジー』シリーズからは……?

 

柴 (笑)。『ファイナルファンタジー』シリーズも世界設定的には近いものがあるので、やれるのであればやっていきたいですね。でも、『ファイナルファンタジー』シリーズの主役級のキャラクターを追加するというのは、登山で言えば中間地点をすっ飛ばしていきなり頂上に到着するようなものだと思うので……しばらくは考えてはいません。

 

上原 今回登場するゲストキャラクターは、ほぼ主役級ですよね。つぎにゲストキャラクターが登場するとしたら、また主役級のキャラクターなんだろうなと予想されると思うのですが、そこは変化球というか、いい意味で期待を裏切るセレクトにしたいと思います。

 

 

――もう構想のようなものが!?

 

上原 もちろん!

 

 

――楽しみに待っております!!

 

上原 ゲストキャラクターというのは調整はもちろん、演出も難しいんです。原作があるものなので、その作品のファンの方に「違う!」と思わせてはいけないと思うんです。「このキャラクターってこうだよね」というキーワード的な部分は必ず入れ込んで、ファンの方にも納得していただけるキャラクターメイクになるように努力しました。

 

 

『ロード オブ ヴァーミリオン』の今後の展開について。

 

 

――今回初めて大きなバージョンアップとなるわけですが、今後の展開はどのようなものに?

 

柴 開発陣にもいろいろな意見が届いています。マップの形を変えてほしいとか、地形に変化を出してくれとか。やれることはいっぱいあると思うんです。でも、大きい追加ルールみたいなものを入れると、ゲームの根本的なルールも変わってきてしまいます。それがユーザーの方どうしが対戦できるゲームで許されるのかという考えもあります。例を挙げると、対戦格闘ゲームにステージの地形変化が登場して、それによって有利不利が決まってもいいのかということと同じだと思うんです。

 

上原 バージョンアップはこれで終わりではありません。これからもがんばって取り組んでいきます。どのへんに新システムを導入していくか、鋭意製作中です。ユーザーのみなさんに驚いてもらえる部分と、おもしろいと思ってもらえる部分、それらがうまい具合に噛み合うのが理想の形だと思っています。でも、ビックリしたけどシステム的に破綻してしまうようなシステム変更だと駄目ですよね。新しいバージョンになったら遊べなくなっちゃったという意見を聞くのは絶対に避けたいですから。

 

――全国大会みたいなものは?

 

 当然やっていきたいと思います。ゲームと同じく、ユーザーのみなさんによろこんでいただけるような大会にしたいです。正式な発表までもう少しだけお待ちいただければと。ユーザーのみなさんもぜひ、ご自分のホームのゲームセンターに「ここで『ロード オブ ヴァーミリオン』の予選大会をやってくれ!」といまからお願いをしてみてはいかがでしょうか(笑)。

 

 

――最後にカード追加を心待ちにしてるユーザーに向けてひと言お願いいたします。

 

上原 カードが追加されたことによって、より遊びに幅が広がると思います。そこは自信を持って言えるものになっています。パーティに組み合わせたいと思える使い魔がさらに増えますので、パーティの構築を追求してほしいですね。ユーザーの方どうしが楽しんで腕を競い合えるような場を提供していきますので、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。

 

柴 我々はこれからも全力でこのゲームに取り組んでいきます。それは今回のバージョンアップでも十分にわかっていただけると思います! このバージョンアップは、あくまでも展開の第1弾でしかありません。これからも、ゲームを楽しくする仕掛けをどんどん取り入れていきますので、よろしくお願いいたします。

 

 

 

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