酒缶さん
ゲームコレクターの酒缶が、大好きなゲームを世の中に紹介するために、ゲームを作っている人、ゲームを集めている人、何かしらゲームに関わって生活している人に、ゲームの話を訊きにいくブログです。
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【酒缶のゲーム通信】



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【和田俊輔氏】10.心の回復アイテムから…

 

 今回のゲスト:和田俊輔氏 

アスミック・エース エンタテインメント 新機能開発本部GM。「裏ワザ」を通して過去の名作ゲームを紹介するDVD『ザ・裏ワザ』シリーズのプロデューサー。


 

酒缶 多分、和田さんもボクと一緒でゲームを仕事としても趣味としても離れられない存在だと思うんですけど、今後、どのようにゲームと付き合っていきますか?

 

和田 実は最近、忙しいこともあって、結構長い時間ゲームをやっていなかったりするんですよ。

 

酒缶 モバイルは?

 

和田 まぁ、ケータイアプリはやっていますけど。ただゲーム全般ちょっと最近離れている感じではあるんですよ。特にコンシューマハードに電源を入れられてないですね。このままいくとゲームしないのが普通になりそうで不安です。これまでは通勤時にPSPやニンテンドーDSをやっていましたけど、それが今は仕事の絡みもあってケータイのソーシャルゲームに代わっているという……。

 

酒缶 ソーシャルゲームもゲームですよ!

 

和田 逆に言うとそのくらいしかできなくなっちゃっているんですよ。今、なんとか深夜家に帰っては『Fallout: New Vegas』(※1) だけはクリアすべく頑張ってるんですけど。

 

(※1) 『Fallout: New Vegas』 2010年にベセスダ・ソフトワークスがプレイステーション3とXbox 360向けに発売したRPG。『Fallout 3』に引き続き自由度が売り。公式サイト http://www.bethsoft.com/jpn/fonv/agegate.html

 

酒缶 やっているじゃないですか。

 

和田 とはいえ、本来ならニンテンドーDSとPSPを一緒にやっていないと追いつかない(※2)んです。

 

(※2) ニンテンドーDSとPSPを一緒にやっていないと追いつかない ゲームで遊ぶペースを買うペースが上回っているときに起こる現象。開き直った人はそれらのゲームのことを「老後遊ぶゲーム」と呼ぶ。

 

酒缶 「追いつかない」の意味がわかりませんが(笑)。

 

和田 購入したタイトル数に比して遊ぶ時間が、ということですね。で、また、元々レトロゲーム好きではありますけど、ここにきて懐古趣味がひどくなったといいますか、レトロゲームの方がパッとやってパッと止められるし、楽だな、となっちゃっているんですよね。だから、パックになっている、『ナムコミュージアム』(※3) 的な感じのゲームが出ると、そっちを優先して買っちゃてるんですよね。こないだもSNKさんの昔のアーケードモノのパックにしたソフト(※4) を買いまして。「ザ・裏ワザ」というDVDに関わっているせいか、レトロゲーム脳になってきているのかな、と(笑)。

 

(※3) 『ナムコミュージアム』 1995年にナムコ(現バンダイナムコゲームス)がプレイステーション向けに発売したレトロゲーム集。このタイトル以降、昔のゲームが複数収録されたタイトルが多数発売され、オールドゲーマーが歓喜したりガッカリしたりしている。

(※4) SNKさんの昔のアーケードモノのパックにしたヤツ 2011年4月21日に発売された『SNK ARCADE CLASSICS 0』のこと。SNKのレトロアーケードタイトルが20作品も収録されている。公式サイト http://game.snkplaymore.co.jp/official/ac0/

 

 

酒缶 それはまぁ、それでもいいような気がするんですけど。

 

和田 でも、収録されている各タイトルが作り込まれたアーケードものな訳ですので、ソフトとしてのボリュームはハンパない訳ですよ。だからそれだけでもうお腹いっぱいになってしまう感じですね。2作同時に進行出来ない性質なもんで……。もし全部をクリアするまでやろうとすると大変なことになりますよ、こりゃ。以前も『カプコン クラシックスコレクション』(※5)だけで数ヵ月遊んでましたし。

 

(※5) 『カプコン クラシックスコレクション』 2006年にカプコンがプレイステーションポータブル向けに発売したレトロゲーム集。同年にプレイステーション2にも同名タイトルが発売されているが収録タイトルが若干異なる。公式サイト http://www.capcom.co.jp/ccc_p/

 

酒缶 今後は新作も少しはやるけど、わりと古いゲームを繰り返して遊ぶような付き合い方になりそうですね。

 

和田 そうなっちゃいそうだと危惧しています。新しいものもやりたいとは思うんですけど時間配分も重要だな、と。時間的余裕がないと新作ゲームをしにくいんです。一度にガッツリやりたいから、1?2時間しか時間が取れなかったら次に回そう、みたいな感じになっちゃいますね。RPGとか数日間あけると「あれ? 何が目的だったっけ?」ってわからなくなりません?(笑)

 

酒缶 週末とか、集中してゲームで遊べる環境がないとダメですね?

 

和田 そうですね。

 

酒缶 まぁ、モバイルの仕事をそろそろ落ち着けて、ゲームを頑張って下さい。

 

和田 モバイルは配信を始めると張り付いてないといけないから大変ですね。更新されるモノの全てのチェックをしないといけないので。常時チェックしているような感じですね。

 

酒缶 ソーシャルゲームは更新を止めたら終わるようなカテゴリーですからね。

 

和田 そうですね。見向きもされなくなったら終わりですからね。

 

酒缶 それはそれで、ソーシャルゲームも遊んでいるってことで。

 

和田 はい。1日が24時間以上あればなぁ、と思いますね。ゆっくりいろんなゲームをする時間が欲しいです……。

 

酒缶 ぜひ、時間を作ってください。帰ってから友達と3時まで遊ぶような……。

 

和田 そうですね、もはや廃人的な生活ができるほど若くないですが(笑)、『モンハン』や『ファンタシースターポータブル』とかも友達と思いっきり遊んでみたいんですけどね。

 

酒缶 最後の質問になるのですが、和田さんにとってゲームとはなんですか?

 

和田 来ましたね! えーと一応、参考意見として言っておきますと、2001年の「TVチャンピオン」でゲーム王になった時、田中義剛さんと松本明子さんからも「あなたにとってゲームとは?」と訊かれておりまして。その時はちょっとゲームっぽさを織り込んで「心の回復アイテムです」と回答したんですよ(笑)。当時はそれだけゲームって自分にとって重要だったんだなってちょっと感慨深いですね。ただ、今はゲームをプレイできてないですからね。そういう意味では荒んだ生活になってるのかも。だって心の回復をしてない訳だし(笑)。だから、逆にその言葉が今もそのままなのかと反芻して考えてしまいます。

 

酒缶 今後、変わる可能性があると言うことですね。

 

 

和田 そうかもしれません。以前はただ楽しいからっていう単純な理由でプレイしていたと思うんですよ。今はそれが必要なくなっているのかな、みたいなことを考えさせられて……やっぱり余裕がないのっていけないな、と。ゲームって余裕がないとできないじゃないですか。

 

酒缶 生活に余裕が必要?

 

和田 そうですね。なんかこう。今は時間に追い立てられている感がありますね。

 

酒缶 年齢的なものですか?

 

和田 それもあるのかな。なまじ昔からゲームを見過ぎて新鮮さが薄れた……とか? また「誰よりも早くクリア!」とか「全てを知りたい!」とかの執着は薄れましたよね。あと自力クリアも。昔、攻略本は絶対クリア後の確認程度にしか見ませんでしたからね。あとは仕事の問題ですかね。前はゲームのプレイも仕事の一環だったので許されてたってのもありますね。……って徐々に暗い話になってきました?(笑)明るく締めましょう! 私にとってゲームとは……そうですね。なんかもう、古くからの親友みたいなものかな。もはや存在が当たり前で出会いに大きなトキメキはないんですけど、あったら楽しいし、時に思いがけない喜びや驚きをくれるという……。また一時的に離れていても戻ってくるのを受け入れてくれる存在というか。以前より空気や水みたいなものに近くなりましたかね。

 

酒缶 より自分に染み込んだってことですか?

 

和田 そうですね。やっぱり、絶っていると荒みますし。

 

酒缶 明るい締めになりました?(笑)

 

和田 個人的には「回復アイテム」よりは綺麗にまとまったかなと(笑)。ただ今回いろいろ考えてみて改めて思ったのは、ビデオゲームってやっぱりすごいメディアだってことですね。なにしろ「驚き」「笑い」「恐怖」「感動」など様々な感情が刺激されるだけでなくて、そのインタラクティブ性によって「高揚感」「達成感」、時には「絶望感」「連帯感」なども味わえる訳で。それってすごくないですか? そうそう、親友には裏切らないって意味もありますね。面白さの面で。本当は親友でなく長年連れ添った相方とかでもよかったんですが、独身なんで(笑)。

 

酒缶 ゲームが恋人だったら今が倦怠期ということで更にうまくまとまったような……いや、なんでもありません(笑)。

 

和田 時間がないだのと、なんだかんだ言ってもやっぱり自分はゲームが好きなんだなと今回再認識しました。酒缶さんには改めてじっくり考える時間をいただけて感謝してます(笑)。どうもありがとうございました。

 

 

酒缶 こちらこそ、形の見えない連載の第1回に出ていただいて……。とにかく、「ザ・裏ワザ」の今後の展開を期待しています。本日はありがとうございました。

 

                   訪 問 後 記                   

和田さんがテレビ番組でゲームの知識を如何なく発揮している姿を何年も前から見ていたため、いつか和田さんとサシで話をしたいと思っていたのですが、ここまで濃い話ができるとは思ってなく、気が付くと約7時間にも及ぶ取材になってしまいました。次回から時計をちゃんと見て取材します。でも、この連載の方向性が見えてきたような気がするので、次回も御期待ください。


                  ファミ友00001人目達成!                

 

次回の更新は、7月5日(火)の予定です。

2011年7月1日 11:51