酒缶さん
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【和田俊輔氏】8.実写ゲームコレクター?

 今回のゲスト:和田俊輔氏 

アスミック・エース エンタテインメント 新機能開発本部GM。「裏ワザ」を通して過去の名作ゲームを紹介するDVD『ザ・裏ワザ』シリーズのプロデューサー。

 

酒缶 影響を受けたゲームを色々と挙げていただきましたけど、自分の生活や仕事で影響を受けたというよりは、「ゲームの可能性」に影響を与えたゲーム、ですね。

 

和田 どちらかというとそうですね。自分で挙げていて思ったのですが、80年代のゲームは沢山あるのに、徐々になくなっていてちょっと不安ですね。

 

酒缶 80年代は子どもだったので思い入れが強いんですよ。

 

和田 そうですね。それに多くの時間を割いていたってこともあるのかな。

 

酒缶 次は変な質問なんですけど、もしも世界に一つしかゲームがないとしたら、どのゲームがいいですか?

 

和田 それはビデオゲーム限定ですか?

 

酒缶 何でもいいですよ。

 

和田 限定しなければ「麻雀」かな。大の大人が徹夜で遊ぶゲームってそうそうないと思いません?

 

 

酒缶 麻雀って点数計算とかよくわからなくて。あと、コンピュータ麻雀で麻雀を覚えたので、役がよくわからないんですよ。リーチをしないと役があるかわからなくて。

 

和田 確かにある程度役を覚える必要はありますけど、それさえクリアしちゃえば無限大に楽しいですよ。ビデオゲームだと『麻雀格闘倶楽部』とか『MJ』とかですかね。4人打ちの『対戦麻雀ファイナルロマンス4』(※1)でも……いや牌の偏りがあるな(笑)。ネットワークで見ず知らずの人とサクっとプレイできるのは魅力です。アーケードの『麻雀格闘倶楽部』は黄龍(※2) になるまでいくら使ったかわからないほどで……。

 

(※1) 『対戦麻雀ファイナルロマンス4』 1998年にビスコがアーケード向けに発売した脱衣麻雀。

(※2) 黄龍 『麻雀格闘倶楽部』上級者の証。

 

酒缶 やり込んでいるんですね。あと、仕事で役立ったゲームという質問があるんですけど、営業という立場だと、営業するゲームのジャンルの勉強をしないといけないんですか?

 

和田 うーん、多少は必要じゃないですかね? 例えばプロレスゲームを営業するとします。プロレスが好きなバイヤーやお店の方はやっぱり「いろんなことを聞いてやろう!」という身構えでいらっしゃる訳ですよね。そこにプロレスの「プ」の字も知らない人間が営業に行っても「こいつわかってねえな」と作品自体のイメージダウンになりかねませんので、私はそれなりにジャンルごとの下準備というか、勉強はしてましたね。

 

酒缶 それで自分の会社のゲームからいろんな知識を学んだんですか?

 

和田 そうですね。プロレスであれば、レスラーの名前は重要ですね。実名じゃない場合、「名前は違うけど、これはあのレスラーですよねー(笑)」って……ある程度答えられないと営業として成り立たないといいますか。あとは実際に試合を見に行ったりしましたね。半分趣味で(笑)。

 

酒缶 それも、ゲームの攻略の一部ですか?

 

和田 まぁ、広い意味でそうかもしれないですけど、知識は広がるしゲームをより深く楽しめるようになるので、そういった勉強は苦痛でも何でもなかったですね。ゲームはジャンルが無限にあるので、いろんなことが覚えられて面白かったです。戦闘機についてとか、競馬についてとか……。

 

酒缶 逆に、仕事で関わったこと以外に、何かあのゲームをやったおかげで困難に立ち向かったり、解決できたりってないですか?

 

和田 えー、難しいですね。そういうことであればクイズゲームかな。好きだったんですよ。『クイズカプコンワールド』(※3)とか『すくすく犬福』(※4)とか。あと『クイズなないろDREAMS』(※5)が好きでした。そんなクイズゲームで仕入れた雑学ネタ知っていることで、物知りってことで女の子の前とかでいい顔ができたとかはあったかもしれないですね。たぶん『ゆうゆのクイズでGO!GO!』(※6)のために調べたゆうゆのプロフィールは役に立ちませんでしたが(笑)。でも、本当に役立つゲームってそうそうあります? テトリス1億点でも、整理整頓はうまいとは言えないしなぁ(笑)。

 

(※3) 『クイズカプコンワールド』 正式名称は『アドベンチャークイズ カプコンワールド』。1989年にカプコンがアーケード向けに発売したクイズゲーム。

(※4) 『すくすく犬福』 正式名称は『クイズ&バラエティ すくすく犬福』。1998年にビデオシステムがアーケード向けに発売したクイズゲーム。

(※5) 『クイズなないろDREAMS』 正式名称は『クイズなないろDREAMS 虹色町の奇跡』。1996年にカプコンがアーケード向けに発売したクイズゲーム。女の子との恋愛が楽しめた。

(※6) 『ゆうゆのクイズでGO!GO!』 1990年にタイトーがアーケード向けに発売したクイズゲーム。「ゆうゆ」とは、当時バラエティタレントとして活躍していた、元おニャン子クラブの岩井由紀子のこと。

 

酒缶 そろそろその袋のものが気になるので、説明してもらえますか?

 

和田 これは一応、取材用のテーマがあった方がいいかな、と思って、家にあるものを見つくろったんですけど。

 

 

酒缶 ありすぎですよ。そもそもゲームをどのくらい持っているんですか?

 

和田 3000とかそんなもんじゃないですか? 酒缶さんに比べると微妙な数字ですけど。

 

酒缶 十分です。

 

和田 基本、私はゲームを手当たり次第に集めるタイプではなくて、自分が好きなもの中心に集めているのですが、それ以外にも文化として残しておきたいというジャンルがあるんですよね。というのは今持っていないと将来遊ぶことができなくなりそうなもの。ズバリ再販や移植されることのなさそうな実写もののタイトルですね。最近、配信という形で昔のゲームをダウンロードして遊べるようになってきましたけど、この手のモノは絶対に配信されないんですよ。特に有名人起用のタイトルはそれが顕著ですね。その時のハードを持ってない限りはこの先絶対に遊べないゲームになるんです。

 

酒缶 でも、『ツインゴッデス』(※7)は出てきそうですけどね。ハムスターさんかガンホーさんあたりがやりそう(※8)じゃないですか?

 

(※7) 『ツインゴッデス』 1994年にポリグラムがプレイステーション向けに発売した対戦格闘ゲーム。実写とアニメのキャラが入り乱れて戦うところはかなり独特。

(※8) ハムスターさんかガンホーさんあたりがやりそう ゲームアーカイブスでは、元々プレイステーションでタイトルを発売していた会社とは違う会社が配信を行っていることが多々あるが、その中でもより多くのタイトルを扱っているのが株式会社ハムスターとガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社。

 

和田 そうかも(笑)。でも、元々のソフトが売れてなければ出さないですよね? また実写ゲームのせつないところは徐々にジャンルとして縮小しているところですね。 コンシューマ実写ゲームの元祖はPCエンジンのCD-ROM2で出た『No・Ri・Ko』(※9)あたりだと思うんですが、その後、3DO、サターン、プレイステーションでこのジャンルは花開き、PS2、DCで落ち着き、今はもうあまり見かけませんよね?

 

(※9) 『No・Ri・Ko』 1988年にハドソンがPCエンジンCD-ROM2向けに発売したゲーム。アイドル・小川範子とのデートを楽しめる。一文字ごとではあるが、言葉を喋らせることができるのが画期的だった。

 

酒缶 まぁ、確かに売りにくくなってますからね。

 

和田 このジャンルの面白いところは、「この人ゲーム出てたの?」的な驚きがあるんですよ。『榎本加奈子のボケ診断ゲーム』(※10)『森高千里 サファリ東京』(※11) 『なみろむ』(※12)とか。3DOで『3DOで 知る みる あそぶ 中島みゆき』という販促用の中島みゆきさんモノがあるらしくて、それがレアらしいです。この時期のものを見ると、タレントさんによってゲーム系に力を入れたりしてたのかなと推測する楽しみがありますね。ノリコ(※13)さんとか松方さん(※14)とかいろんなハードで複数のゲームに出てらっしゃる方いますし。

 

(※10) 『榎本加奈子のボケ診断ゲーム』 1999年にオラシオンがプレイステーション向けに発売したゲーム。

(※11) 『森高千里 サファリ東京』 1998年にコーエー(現コーエーテクモゲームス)がプレイステーション向けに発売した森高千里の曲のビデオクリップを楽しむことができるソフト。

(※12) 『なみろむ』 正式名称は『中島みゆき「なみろむ」』。1998年にオラシオンがプレイステーション向けに発売したデータベースソフト。

(※13) ノリコ パッケージに小川範子が大きく写っているのでこう言っている。正式名称は『山村美紗サスペンス 京都鞍馬山荘殺人事件』。1994年にパック・イン・ビデオ(現マーベラスエンターテイメント)が3DO向けに発売したアドベンチャーゲーム。

(※14) 松方さん パッケージに松方弘樹が大きく写っているからこう言っている。正式名称は『西村京太郎トラベルミステリー 悪逆の季節 東京南紀白浜連続殺人事件』。1994年にパック・イン・ビデオ(現マーベラスエンターテイメント)が3DO向けに発売したアドベンチャーゲーム。2009年にマーベラスエンターテイメントからPSPで同名のタイトルが発売されている。

 

酒缶 どっちか、シルエットに表現を変えてPSPでリメイクされてますよね。

 

和田 肖像権の問題があるから、移植する時はそうなりますよね。あと、3DOだと『オールスター水泳大会』(※15)もすごいゲームですよ。データベースを見るために、延々スロットをやらないといけないという。

 

(※15) 『オールスター水泳大会』 正式名称は『NICE BODY』。1995年にフジテレビが3DO向けに発売したデータベースソフト。「オールスター水泳大会」はかつてフジテレビが放送していたアイドルが参加するバラエティ番組。

 

酒缶 この辺はマルチメディア系なので、映像だけのものが多いんですよ。

 

 

和田 なので、マルチメディア端末と呼ばれた3DOはこういうモノの宝庫なんですよ。最終的には実写だけじゃなく『田代まさしのプリンセスがいっぱい』(※16)みたいに、実写ものと同じく移植が難しい名前貸しのソフトも後世のために集めときたいなと思ってます。タレントやアーティスト本人がゲーム内にビジュアルライズされているものならば、コレクションに入れたいですね。

 

(※16) 『田代まさしのプリンセスがいっぱい』 1989年にエピックソニーレコードからファミリーコンピュータ向けに発売したサイドビュータイプのアクションゲーム。

 

酒缶 『Dの食卓』(※17)のエンディングで飯野賢治さん(※18)達の写真が出てきていますけど、そういうのも入るんですか?

 

(※17) 『Dの食卓』 1995年に三栄書房が3DO向けに発売したアドベンチャーゲーム。主演のローラはその後『エネミーゼロ』や『Dの食卓2』で活躍した後、どこにいってしまったのだろうか?

(※18) 飯野賢治さん 『Dの食卓』を作ったゲームクリエイター

 

和田 それは別途考えます(笑)。そういうのって結構あるんですよね。でも、飯野さんはローラと共にある意味タレント化してましたよね。

 

次回の更新は、6月28日(火)の予定です。

2011年6月24日 12:11