酒缶さん
ゲームコレクターの酒缶が、大好きなゲームを世の中に紹介するために、ゲームを作っている人、ゲームを集めている人、何かしらゲームに関わって生活している人に、ゲームの話を訊きにいくブログです。
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【酒缶のゲーム通信】



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【有村昆氏】6.何度もやらない

 今回のゲスト:有村昆氏 
EX「お願い!ランキング」の人気コーナー「ピリ辛!シネマアカデミー」でもお馴染の映画コメンテーター。B級映画に精通し、2011年4月までニコニコ動画のゲーム番組「ゲッチャ」でMCを務めていた。

酒缶 影響を受けたゲームとして、『信長の野望』や『三國志』を挙げていただいていますけど、どのように影響を受けていますか?

有村 『影の伝説』や『マリオ』はアクションで爽快にできるけど、じっくり考える思考性はないじゃないですか。やっぱり、僕って仕事柄あれこれ考えるのが好きなんだな、と思うんですけど、「こっちの国と同盟を結んだ方がいいのか、いや、こっちを先に滅ぼした方がいいかな」とか、シミュレーションゲームは攻め方によって先がいくらでもあるんですよ。ロールプレイングでも『ロマンシング サ・ガ』(※1)のような何をやってもいいよという……あれも組まれていると言われれば組み込まれているんですけど、何からやってもいいよという真っ白なキャンパスを好きに塗っていいよ、というゲームが、今の僕に影響を与えたかと思いますね。

(※1) 『ロマンシング サ・ガ』 1992年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)がスーパーファミコン向けに発売したRPG。バーチャルコンソール http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_rs/index.html

酒缶 最近だとオンラインゲームとか、オープンワールドという言い方をするジャンルのゲームに当てはまりそうな条件ですね。

有村 だから、『ドラクエ』がどうも僕は苦手なんですよね。結局、王様にあれをやってこいとか、鍵を見つけないと次に行けないとか。あとは箱庭の世界観。自分の手の中に世界があるっていう考え方です。僕、ティムバートンが好きなんですけど、やっぱり手の平にミニチュアのような世界観があるのがすごく好きなんですね。『信長』って、自分の城があって、民を反映させて、他の城を攻めこんで、部下を引き抜いて、という手の中にある面白さに惹かれるところがあります。


酒缶 『信長の野望』って、誰で遊びますか?

有村 僕は武田なんですよ。信長を絶対にやらないんですけど(笑)。武田か上杉を使います。

酒缶 武田軍っていきなり強豪に囲まれているじゃないですか?

有村 でも、北条と今川が味方なので、三国同盟でどう広げていくか、という楽しみがあります。

酒缶 信長も結構近くにいて、強い武将がいっぱい集まっていたりしますよね。

有村 まぁ、そうなんですよね。それをどう打破していくかっていうのが面白いところなんですけど。あとは真田幸村でやりますね。でも、時代がちょっと違って、真田は後半にしか出て来ないので、前半は武田か上杉ですね。

酒缶 『三國志』だとどこを選びます?

有村 劉備玄徳ですね。劉備のちょっと負けている感、曹操は強いし、孫権も手堅いんですね。劉備と蜀のダメな感じがいいんです。

酒缶 劉備、曹操、孫権が揃っているということは、わりと後半のシナリオで遊んでいるんですね。

有村 後半のシナリオ、もしくは中盤の諸葛亮が出てくる頃の荊州で2国くらいしかなくて、下に劉表がいるんですけど、結局、諸葛亮を味方にして、下の方に攻めていき、蜀の国を作ってから呉の国を攻めるような感じですね。

酒缶 わりと、ガンガンいく人たちには共感しないんですね。強いのは信長と曹操じゃないですか?

有村 それは惹かれないですね。それよりは、歴史で負けたところを勝たせてあげたいなぁ、と思いますね。

酒缶 劉備は若干手心があって、仲間の武将が強いですけどね。最初のシナリオだと趙雲を手に入れるまでが勝負ですよね。いかに公孫瓉を攻めるか。

有村 公孫瓉は大したことがないんですけど、趙雲がほしいし、馬騰のところも馬騰は大したことがないけど、馬超が欲しいって。だから、人材を確保するのが一つの面白味ですよね。呂布もすぐに寝返るから、とりあえず董卓軍から呂布を引き抜いて、忠誠度を上げて……。

酒缶 でも、呂布は忠誠度100%でも寝返りますよ。

有村 あいつは裏切りますね。でも、めっちゃくちゃ強いです。そうなんですよね。だからそういった意味では、箱庭の世界でフリーシナリオで、っていうのが、大きな影響を与えてくれたな、と思いますね。あと、映画はRPGと一緒でストーリーが決まっているじゃないですか? そのストーリーに沿って観ていくという感じですけど、ゲームの面白さって、映画とは違って、自分がストーリーに参加して、自分でストーリーを作ることができるというところですね。


酒缶 サウンドノベルと呼ばれているジャンルのゲームは複数のエンディングがあるんですけど、そういうゲームだとどうですか?

有村 うーん。僕はそういうのって、全ての伏線をたどることはしない人なんですよ。エンディングまで行ったら終わりですね。だから、ゲームでコンプリートはしない人で、『戦国無双』でも武器を全部集めたりしないで、1回クリアしたら終わりですね。服部半蔵だけでもいくつかエンディングがありますけど、1回やればいいし。

酒缶 たまたま見たものがベストエンドじゃなくても?

有村 別にそこまでのやり込みはないですね。僕はクリアしたら終わりですね。むしろ、その時間を他のゲームに使うなり、新しいことに使いたいというタイプです。

酒缶 今のゲームには、色々とやり込み要素が入っていますけど、アリコンさんみたいな人には通じないですね。ボクもある程度遊んだらやめますけど、やり込みたい人も沢山いるんですよね。でも、アリコンさんの場合は、「もういいよ、次!」って。

有村 「大体わかったよ」って感じですね。僕は別にゲームの専門家じゃないし、空いている時間に遊びでやっているだけなので、雰囲気だけ楽しめればいいかな、と。『信長の野望』も1回クリアしたら終わりですね。他の武将でやってみようということもないです。映画もそうですね。映画も繰り返して観ないです。よく2回3回観る人がいますけど、ただ好きだからと何度も観たりはないですよね。仕事で「バットマン」特集があれば、もう一回「バットマン」を観返しますけど。

酒缶 でも、映画でも、「ここにこういう人が隠れているのを観てください」とか「監督の遊びが入っています」とかありますよね。

有村 ま、それを特集する時は観ますけど、それよりは次の作品を観て行かないと追いつかないし、僕自身もそっちの方が好きなので。あと、僕の性格的な問題なんですけど、人間的にはドライな人間なので、一つのことをこねくり回すことはないですね。あてもなく何度もこするということはあんまりしないですね。

酒缶 1回観た映画はある程度覚えていて、「これだ!」と探すような感じですか?

有村 そんな感じですね。「あれあったな」という感じですね。用はツボを押さえることだけだと思うんですよ。映画でもツボがあるんですけど、ゲームでも、やりたいことはここだと言うところがわかれば、あとは蛇足でついているだけなので、でも、多角的にゲームをやっていないとわからないはずなので、そこは専門のジャンルとしてツボを押さえればそれでいいのかな、と思いますね。全部やるのは素人でいいよって。


酒缶 もし世界に一つしかゲームがないとしたら、どのゲームがあればいいですか?

有村 『信長の野望』ですね。『信長』はリアルタイムになってから面白くなりました。ターン方式だったのが、『嵐世記』からリアルタイムに変わったんですけど、そこから面白くなりました。リアルタイムに変わってから弾けましたね。

酒缶 COMの思考時間の待ち時間って結構大変でしたよね。

有村 面倒臭いんですよね。

酒缶 昔、友達とパソコンで『信長』をやっていた時、なかなか順番が回って来ないから、漫画を見ながら待っていたりしていましたね。

有村 一緒です。やりました。「まだー」みたいな。

酒缶 でも。一人でやっている分には相手の思考時間は関係ないから、リアルタイムでガンガン遊びたいですよね。でも、そうすると、はまっちゃったら抜けられなくなりますよね。

有村 そうですよね。『信長』をやる時は、朝までやっちゃいますよ。あっという間に朝が来ますよね。

酒缶 はまる気質ですか?

有村 はまりますね。でも、何度も何度もやらないんです。

次回の更新は、8月30日(火)の予定です。

2011年8月26日 12:30