酒缶さん
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【酒缶のゲーム通信】



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【有村昆氏】4.忍者のゲーム

 今回のゲスト:有村昆氏 
EX「お願い!ランキング」の人気コーナー「ピリ辛!シネマアカデミー」でもお馴染の映画コメンテーター。B級映画に精通し、2011年4月までニコニコ動画のゲーム番組「ゲッチャ」でMCを務めていた。

酒缶 ファミコン時代って、時代劇以外のゲームでも遊んでいました?

有村 遊んでいましたよ。全然普通に『キン肉マン マッスルタッグマッチ』(※1)とか『チャレンジャー』(※2)とか『アトランチスの謎』(※3)とかディスクシステムも普通に遊んでいました。でも、心に残るのは時代劇系のゲームなんですよね。

(※1) 『キン肉マン マッスルタッグマッチ』 1985年にバンダイ(現バンダイナムコゲームス)がファミリーコンピュータ向けに発売したプロレスアクションゲーム。対戦プレイでブロッケンJr.を選ぶと必ず一悶着ある。
(※2) 『チャレンジャー』 1985年にハドソンがファミリーコンピュータ向けに発売したアクションゲーム。無理だとわかっているのに、シーン1の最後に必ずワルドラドにナイフを12発撃ち込もうと頑張る。バーチャルコンソール http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_clg/
(※3) 『アトランチスの謎』 1986年にサン電子がファミリーコンピュータ向けに発売したアクションゲーム。1面でいきなりバタバットのうんちに当たって死ぬとかなり屈辱的。 バーチャルコンソール http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_atn/

酒缶 時代劇系のゲームだと、『弥次喜多珍道中』(※4)や『水戸黄門』(※5)もありますよね。『水戸黄門』は電源を入れると「ひかえおろう、ひかえおろう?」って音声が流れるところが売り、というかインパクトがあったんですよ。

(※4) 『弥次喜多珍道中』 正式名称は『御存知 弥次喜多珍道中』。1989年にHAL研究所がファミリーコンピュータ向けに発売したアドベンチャーゲーム。本当に時代劇かと問われると、ちょっと困る。
(※5) 『水戸黄門』 正式名称は『天下の御意見番 水戸黄門』。1987年にサン電子がファミリーコンピュータ向けに発売したアドベンチャーゲーム。パッケージの裏面には当時のテレビドラマ「水戸黄門」で水戸黄門を演じていた西村晃氏のコメントが掲載されて硬派と思いきや続編では世界を漫遊してしまい、これも時代劇かと問われると、非常に困る。

有村 これはやりました。またサンソフトですよ。

酒缶 あと、『真田十勇士』(※6)とかもありますね。

(※6) 『真田十勇士』 1988年にコトブキシステム(現ケムコ)がファミリーコンピュータ向けに発売したRPG。ビジュアル的には『ドラクエ』タイプのRPGだが、通常のHPが兵士数なので、1回の戦闘でとんでもない人数を倒してしまい、怯む。

有村 これは忠誠度がどんどん下がっていくんですよね。ケムコですよ。当時欲しかったんですけど、買ってはなかったですね。友達に借りてやりましたね。これ、『必殺仕事人』(※7)のゲームがあったんですか?

(※7) 『必殺仕事人』 正式名称は『必殺仕事人 のさばる悪のある限り、仕事人の血が騒ぐ。』。1990年にバンプレスト(現バンダイナムコゲームス)がファミリーコンピュータ向けに発売したアドベンチャーゲーム。

酒缶 それはバンプレストですね。

有村 当時、こういうイラストが流行りましたよね。あと、「信長を暗殺せよ!」というゲームはありませんでしたっけ?

 


酒缶 光栄の『伊忍道』(※8)ですね。あれはスーファミでしたね。でも、ファミコンって、忍者モノが多いんですよ。

(※8) 『伊忍道』 正式名称は『スーパー伊忍道 打倒信長』。1992年に光栄がスーパーファミコン向けに発売したRPG。元々は1991年に光栄がパソコン向けに発売した『伊忍道 打倒信長』がオリジナル。

有村 相性がよかったんでしょうね。

酒缶 当時は忍者モノのゲームが沢山出ていて、『忍者くん』(※9)や『忍者じゃじゃ丸くん』(※10)は定番ですけど、すごく外れたところだと『忍者COPサイゾウ』(※11)なんてタイトルも出ています。忍者なのに刑事で、時代も現代のアメリカみたいなところで、設定がおかしいんですよ。

(※9) 『忍者くん』 正式名称は『忍者くん 魔城の冒険』。1985年にジャレコがファミリーコンピュータ向けに発売したアクションゲーム。元は1984年にUPLがアーケード向けに開発したゲーム。縦方向にスクロールする。バーチャルコンソール http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_njk/
(※10) 『忍者じゃじゃ丸くん』 1985年にジャレコがファミリーコンピュータ向けに発売したアクションゲーム。横方向にスクロールする。バーチャルコンソール http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_jj/
(※11) 『忍者COPサイゾウ』 1989年に九娯貿易がファミリーコンピュータ向けに発売した横スクロールアクションゲーム。途中に入る演出がかなりシュール。

有村 『忍者龍剣伝』(※12)もそういう感じの設定ですよね。

(※12) 『忍者龍剣伝』 1988年にテクモ(現コーエーテクモゲームス)がアーケードやファミリーコンピュータ向けに発売したアクションゲームとその後のシリーズ作品。現在では『NINJA GAIDEN』の名称でシリーズが続いている。

酒缶 あと、『忍者らホイ』(※13)というゲームも出ています。

(※13) 『忍者らホイ』 1990年にアスキーがファミリーコンピュータ向けに発売したRPG。

有村 知らなかったですけど、これってさくまあきら先生(※14)の作品じゃないですか! 高島忠夫さんが出てくる(※15)んですね。時代ですね。

(※14) さくまあきら先生 ファミコン時代から活躍するゲームクリエイター。代表作は『桃太郎電鉄』シリーズ。

(※15) 高島忠夫さんが出てくる 実際には「高島平忠夫」とパッケージに表記されている。

酒缶 そうですね。ファミコンの頃って、パロディが鋭い、というか、有名人にそっくりなキャラがそのまま出てくることがあって、それがいい悪いじゃなくて、映画に比べるとまだ文化的にそんなに長くないことの象徴なんですよね。


有村 なるほどねえ。でも、忍者のゲームでは『影の伝説』が一番思い出深いですね。『影の伝説』に一番びっくりしたのは、それまでのゲームのジャンプ力って、マリオが基準じゃないですか?

酒缶 『スーパーマリオ』のマリオも相当想像を絶するジャンプをしていますけど。

有村 まぁまぁ、Bダッシュを使えばね。でも、こっちはもっとすごいじゃないですか。ダイナミックでびっくりしましたよね。特に最初のステージが。

酒缶 ジャンプをした時に、縦方向にスクロールするのがすごかったですよね。

有村 あと、多分、ベースが同じだと思うんですけど、『不動明王伝』(※16)も好きでしたね。ああいう概念を変えるくらいのダイナミックさが好きでした。

(※16) 『不動明王伝』 1988年にタイトーがファミリーコンピュータ向けに発売したアクションゲーム。

酒缶 そこの説得力が「忍者」だったのかもしれませんね。

有村 超人的なところですね。だから、『忍者龍剣伝』も好きなんですけど、壁を登るところとかダイナミックというよりもシステマティックな気がしますよね。

酒缶 『忍者龍剣伝』はテクニカルなゲームですけど、『影の伝説』は爽快感のゲームですからね。最初の面は、ジャンプして適当に手裏剣を投げて剣を回していると、敵をどんどんやっつけることができますし。それが悪いわけじゃないんですけど。

有村 わかります、わかります。

酒缶 でも、後半にいくと難しくなりますし、2面に行くと、ちゃんと水とんの術ができましたし。

有村 そう考えると、『からくり道中』はいろんな意味で一つのシステマティックな形ができていましたよね。パワーゲージがあって、アイテムをお店で買えて、そのためにお金を稼がないといけないし、攻略本必要になっていましたよね。この辺で『影の伝説』とは別の次元に行ったんだなぁ、という感じがしますね。

酒缶 でも、時代的には『影の伝説』が1986年の4月発売で『からくり道中』が1986年の7月発売ですよ。

有村 ということは、いかにコナミが優秀だったかと……。

酒缶 『からくり道中』は容量が2Mですからね(笑)。

有村 「出たっ! 2Mビット」(※17)。これは当時すごかったですよね。


(※17) 「出たっ! 2Mビット」 『がんばれゴエモン! からくり道中』のパッケージの表面に印刷されている文章。当時は容量が大きいことが売りになっていた。

酒缶 まぁ、優秀かどうかはわかりませんけど、ゲームのコンセプトが違いますので。でも、アーケードからの移植の流れとコンシューマのオリジナルの違いがありますよね。『影の伝説』はアーケードからの移植作品なんですけど、アーケードだと最初のつかみが必要で、何分間かでゲームオーバーになるように作ってますけど、コンシューマだと、家でじっくり遊んでもらえるようなものを作るので、作りに違いがあるんですよ。

有村 考え方が違うんですね。それはその通りですね。

次回の更新は、8月23日(火)の予定です。

2011年8月19日 11:40