酒缶さん
ゲームコレクターの酒缶が、大好きなゲームを世の中に紹介するために、ゲームを作っている人、ゲームを集めている人、何かしらゲームに関わって生活している人に、ゲームの話を訊きにいくブログです。
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【酒缶のゲーム通信】



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【有村昆氏】2.名人から譲っていただいた宝物

 今回のゲスト:有村昆氏 
EX「お願い!ランキング」の人気コーナー「ピリ辛!シネマアカデミー」でもお馴染の映画コメンテーター。B級映画に精通し、2011年4月までニコニコ動画のゲーム番組「ゲッチャ」でMCを務めていた。


酒缶 2010年8月?2011年4月まで『ゲッチャ』(※1)をやっていましたけど、それまで、ゲームの仕事ってしたことがあったんですか?

(※1) 『ゲッチャ』 2001年からインターネットのストリーミングで放送されているゲーム情報番組。現在は毎週金曜夜8時からニコニコ生放送で放送されている。公式サイト 

http://www.ga-cha.jp/

有村 ちょいちょいゲームの仕事と御縁があって、以前、イソッチと呼ばれている磯村知美さんというゲームに詳しい女の子と一緒にネットゲームを紹介する30分の情報番組を2年くらいやっていたんですけど、その後、しばらく空いて、今回、『ゲッチャ』を8ヵ月くらいやりました。元々、ゲームが好きなので、高橋名人(※2)までつながってすごい感激ですよ。


(※2) 高橋名人 ゲッチャ・コミュニケーション所属の高橋利幸氏のこと。ファミコン時代から今年の5月末までハドソンに所属し、名人としてハドソンのゲームを世の中に紹介していた。

酒缶 アリコンさんって1976年生まれですよね。高橋名人は1986年に名人になったので、アリコンさんは当時小学生でしたよね。その頃の名人のイメージってどうでした?

有村 すごいなぁ、と思って。僕らの中では神ですよね。やっぱり16連射は速いじゃないですか。『激突大決戦』(※3)という毛利名人(※4)と戦った映画が公開されて、劇場に観に行きました。

(※3) 『激突大決戦』 1986年に公開された映画『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』のこと。
(※4) 毛利名人 かつてはファミ通編集部にも所属していた毛利公信氏のこと。現在、ファミ通.com内でブログを連載中。「毛利名人のネバーエンディングゲームズ」 

http://www.famitsu.com/guc/blog/mouri/

酒缶 観に行きましたか!

有村 観に行きましたよ。親と一緒に有楽町マリオンに行きました。

酒缶 当時は公開する場所がなかったため、通常の映画の初回放映よりも早い時間帯に1日1回だけ放映されたらしいんですけど、そんなことってよくあることなんですか?

有村 普通はないですね。まぁ、あの時は「やれ!やれ!」という感じだったんじゃないですか。

酒缶 あの映画って、ピリ辛シネマアカデミーの方から見るとどうでした?

有村 あの映画ですか。子どもの時じゃなくて、今ですか。

酒缶 今です(笑)。


有村 今は名人に対して色々言いたくないなぁ。でも、ゲームが始まってからはどうでもいいと思っているんですけど、出だしの『O・Z・O・N・E』という坂上忍さんの歌われているテーマソングに合わせて、高橋名人と毛利名人の対比で見せて行くのは『ロッキー4』(※5)なんですよね。毛利名人は英才教育を受けてすごい金持ちで、マシンのような正確な動きをするドラゴで、丸太を持って山を運んだり、雨が降っているところで腹筋したりしている高橋名人はロッキーなんですね。

(※5) 『ロッキー4』 『ロッキー4/炎の友情』。1985年に公開されたボクシング映画。ロッキーのライバル・アポロがボクシングの試合でソ連の最新科学が生み出した新鋭ボクサー・ドラゴに殺されたため、ロッキーは再び過酷なトレーニングを重ねてドラゴに挑む。

酒缶 16連射でスイカを割ったり、飲食店のカウンターで連射でしょう油を寄せたり。

有村 オートバイを片手で止めちゃうヤツとか。力と正確さ、テクニシャンのぶつかり合いという構図は『ロッキー4』なんです。だから、今から見るとすごく『ロッキー4』をうまくオマージュしたな、という感じですね。しかも、『ロッキー4』はリアルタイムで流行っていたので、それを渡辺浩弐さんがゲームの世界に置き変えて、高橋名人をパワーにしようと置き変えた設定は今見ても古くないかな、と。ゲームが始まってからはどうでもいいですよ。始まる前の4分5分の決戦当日に行きつくまでの下りは素晴らしかったですね。

酒缶 でも、何ででしょうね。スイカばかりが独り歩きしちゃって……。

有村 もはや伝説ですよね。あのスローモーションは目に焼き付いてます。何度見たかわからないですよ。あと、好きだったのは、メッツの缶を重ねていくんですけど。

酒缶 それは、毛利名人の方ですよね?

有村 そうです。メッツっていうところが(笑)。新宿の高層ビルの中で風がビュービュー吹いているところで……。

酒缶 トランプですね(笑)。

有村 トランプなので絶対に風で飛んじゃうのに、ピラミッドを完成させて、しゃくれたアゴで「やったぞー」と言っているのは何度見てもいいですね。

酒缶 高橋名人と毛利名人には、いつかまた対決して欲しいですよね。

有村 夢ですよね。

酒缶 ところで、高橋名人と直接お会いしてみて、どうでした?

有村 いやー、名人って、すっごいフレンドリーだな、と思って。気遣いもすごいし、とにかく優しいんですよね。実は僕、名人と仲良くなって、名人の家にも行ったんですけど、「コンちゃん、映画の仕事をしているから」と言って、300枚くらいあるレーザーディスク(※6)を1万円で譲ってくれました。ぶっちゃけ今、レーザーディスクを見るかというと、ほとんど見ないんですけど、やっぱり子供の頃に憧れていた名人からなので、「いいっすか、名人!」って(笑)。

(※6) レーザーディスク おもにパイオニアから発売されていた光ディスクの規格。直径30cmのディスクに約2時間の映像を記録できた。

酒缶 レーザーディスクって、ディスクが大きいので、印刷物に印刷されているデータに資料的価値がありそうですよね。

有村 それはありますね。映像もちょいちょい観たりもしますけど、やっぱり、DVDやブルーレイと比較するとレーザーディスクは映像が汚いです。でも、これは観賞用ではなく、名人から譲っていただいたという僕の宝物ですよね。


酒缶 羨ましいです。でも、高橋名人はまさに子供の頃に見ていた人じゃないですか。一緒に仕事をしてみてどうでした?

有村 本当に夢ですよね。子供の頃の僕に「夢は信じていれば叶うんだよ」って言ってやりたいですよね。だから、僕は高橋名人にしてもゆでたまご先生(※7)にしても、こないだは串田アキラさん(※8)がトークライブで『宇宙刑事ギャバン』の歌を目の前で歌っていただいたり、今回も織田哲郎さん(※9)に来ていただいたり、やっぱり、憧れの人に会える、自分のトークライブに来ていただけると、こういう仕事をやっていて良かったなと思いますよね。

(※7) ゆでたまご先生 「ゆでたまご」は嶋田隆司氏と中井義則氏による共同ペンネームで、『キン肉マン』『闘将!!拉麵男』『キン肉マンII世』などの代表作がある。ゆでたまご公式サイト http://www.yudetamago.jp/
(※8) 串田アキラさん 主にアニメや特撮モノの主題歌を歌うベテラン歌手。『キン肉マン』の主題歌も歌っていた。公式サイト http://columbia.jp/artist-info/qu-cy/
(※9) 織田哲郎さん TUBEの「シーズン・イン・ザ・サン」やZARDの「負けないで」など、数々のヒット曲の作曲を手掛け、相川七瀬などのプロデュースを行い、「いつまでも変わらぬ愛を」などのヒット曲を持つシンガーソングライター。公式サイト http://t-oda.jp/

酒缶 そうですね。普通の人はなかなかいろんな人に会えませんからね。

有村 普通の人は名人のイベントを見に行くんですけど、僕は、横に並んで「名人こうですか?」ってできるのがうれしいですよね。逆に、僕は映画コメンテーターという仕事ですけど、僕が子供の頃に名人から影響を受けたモノや教えてもらったことを吸収して、どうやってこれからの子どもたちに返すことができるか、ということを考えます。名人は話もうまいし、タレントですよね。

酒缶 28年間ずっと社員だったはずなのに、日本で一番有名な社員でしたからね。

有村 そうですね。一番有名な社員ですよね。ハドソンを辞めただけでyahoo!ニュースのトップですからね。あり得ないですよ。

酒缶 当日はブログに全然アクセスできなかったですから、すごかったですよね。ちなみに、高橋名人のゲームは沢山出ていますけど、子どもの頃は『高橋名人の冒険島』なんかもやっていましたか?

有村 ソフトを持っていて、サインをしてもらいましたよ。やっぱり、感激ですよね。


次回の更新は、8月16日(火)の予定です。

2011年8月12日 11:43