プロフィール
中村彰憲

立命館大学映像学部 教授 ・学術博士。名古屋大学国際開発研究科後期課程修了 早稲田大学アジア太平洋研究センター、立命館大学政策科学部を経て現職。 日本デジタルゲーム学会(DiGRAJapan)会長、太秦戦国祭り実行委員長 東京ゲームショウ2010アジアビジネスフォーラムアドバイザー。 主な著作に『中国ゲームビジネス徹底研究』『グローバルゲームビジネス徹底研究』『テンセントVS. Facebook世界SNS市場最新レポート』。エンターブレインの ゲームマーケティング総合サイトf-ismにも海外ゲーム情報を中心に連載中。

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グローバルゲームジャムに参加しました

グローバルゲームジャムに参加しました

 

▲まずは、森耕平 GGJKYOTO実行委員長 からテーマが発表されました 

 

 「グローバルゲームジャム」というのは、少人数体制で48時間、運営側から与えられたテーマをもとにゲームを開発するというプロジェクトです。昨年あたりから日本各地で行われるようになり、昨年夏には、「福島グローバルゲームジャム2011」も実施され、話題にはなっていたのでとても気になっていました。そのなか、立命館大学映像学部の学生たちが、名乗りをあげてくれたのです。そこで、ゲーム研究ゼミの担当の渡辺修司氏とともに3日間ほど学生たちの様子を見ることが出来ました。

 まず、冒頭で今年の立命館大学グローバルゲームジャムの実行委員長である映像学部4年生の森耕平君が挨拶をしました。その後、本部から特別リンクとして提示されたURLで基調講演を確認し、『DOOM』シリーズで著名なジョン・ロメロ氏や、『ザ・シムズ』シリーズで知られるウィル・ライト氏からのキーノートスピーチがありました。そして、皆が驚く中、27日の18時に12年度のテーマが提示されました。驚くことにそれは言葉では無く、「ウロボロス」というシンボルを示され、チーム分けからはじまりました。

 

 

 

悩み抜いた48時間

 20名をほぼ4チームに分け、それぞれが『ウロボロス』をテーマにゲーム開発に取り組みました。会場となった松竹立命館スタジオ産学連携ラボでは、今回のイベントのために「Unity Technology」をダウンロードしました。そのうちの1チームである前述の森耕平君をリーダーとしたチームは、「Unity Technology」を基本エンジンとして、プロジェクトを進めていきました。その一方、副委員長をつとめた村上誉君と、春田真里奈さんをはじめとした5名のプランナー中心のチームは、活用するソフトとして「Adobe Flash Player」を最初から使用するということで、早期からゲームプランに関するディスカッションを進めていました。

 48時間という挑戦では、問題が山積なのです。あるチームは当初、「Unity Technology」をベースに開発を進めようとしていたのですが、結局彼らが意図していたゲームにそぐわず、「C++」でゼロから作り直す事に。
他のチーム間では、ゲームデザインを洗練させていくのに時間をかけすぎたために、開発が遅れてしまいインタラクティブな要素を再現することしか出来なかったチームもありました。このような問題は様々なプロジェクトで耳にすることですが、この48時間という時間で凝縮されている中で経験できたというのは参加者にとっても意義があったのではと思います。

最後は皆で記念撮影

 最終的に、森耕平君をリーダーとしたチームが、「エコシステムをテーマ」としたゲームを作り上げました。村上君、春田さんのチームは、「巨大ウロボロスがぐるぐると回りながら地球を隕石から守る」というゲームを形にすることが出来ました。最後の試遊会では、疲れ切っているはずなのにも関わらず、目を輝かせながら他のチームが開発した成果物をさわって楽しんでいたのが印象的でした。

 

 

 今年初めての試みでしたので、立命館大学の映像学部生に限定せざるを得なかったというのが残念なところですが、実行委員長にも他大学や他学部から参加依頼があったので、すくなくとも今回の活動が参加者にとって大きな学びになったのは確かです。


 これを踏まえ、京都そして関西でもゲーム開発コミュニティを発展させる施策を考えられたらいいなと思います。

2012年2月3日 17:35