『モンスターハンター』プレイまんが“モンでき。” 『MH3G』第98回
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『モンでき。』の『MH3G』第98回更新。
私、江野本ぎずも、今回は毅然とした態度で異議を申し立てたいと思います。
何にってもちろん、津々巳さんが本当にたった2回リオレイアを狩っただけで紅玉を出してしまったことに対して、です。
最初に「紅玉が欲しいからレイアに行きたい」と言われたときには全面的に、全身全霊で難色を示しましたよ、ええ。
これまで長い間、「江野本の欲しい素材は自分の力で、津々巳さんの欲しい素材はみんなの力で」という『モンでき。』の不文律に従って生きてきましたけど、こればっかりは「ナイ」と思ったね。
だって、出るわけないじゃん?
相手は紅玉よ?
『モンでき。』の1回のプレイは、がんばっても4?5クエストをこなすのが精一杯(時間にして3?4時間ほどなので、どんだけクエスト以外の時間が長いんだって話だけど)。
5回程度で出てくれるほど紅玉って甘いもんじゃないでしょ。
紅玉つったら酸味だろ、酸味!
ほどよい酸味があって加熱しても煮崩れないから焼きリンゴにピッタリの品種なんだるぉが!
て、バーベキューの変わり種レシピな話はどうでもいいですね。
同じクエストをマラソンする(くり返し行うことね)のはかまわないけど、それで漫画のネタが集まらずに困るのは津々巳さんでしょ、ってことをズビシィっと言ってやったわけですよ。
ところが。
「え? 紅玉ってそんなに出ないスか?」
なーんて、津々巳さんたら意外そうなお顔をなさるじゃござーませんか。
出ねえわ!
出るわけねえわ!!
と、マンホールの蓋を開けて地球の裏側に向かって叫びたい衝動を必死で押さえ、「出ないと思うけど……」と控えめに反論する江野本。
しかし、津々巳さんは「けっこう出る印象ありましたけどねー」と自信満々、余裕綽々、威風堂々の三拍子揃った毎度おなじみ大言壮語をぶっ放し、「まあ何回かやってみて出なかったらいいッスよ」とあくまでも平然たる態度。
むしろ必死になって力んでいるのはこっちのほうで、その時点ですでに勝敗は決していたのかもしれません。
出ねえんじゃもん!
絶対絶対、出ねえんじゃもーん!!
と、涙目で地団太踏みたい気持ちをグッとこらえ、渋々ながらレイア行についていくこととなったのでした。
結果は、すでに皆様がご承知の通りでございます。
リオレイアを2頭狩って、紅玉とついでに逆鱗まで入手。
もうさ、驚いたとか呆気に取られたとかって話じゃないよね。
この気持ちをあえて言葉にするなら、「混乱」。
「だから出るわけないつったのにいいいい!」って叫びながら目にも止まらぬすばやさで反復横飛びしたいレベル。
江野本がどれほど「出るわけない」と思っていたかというとですね、プライベートキャラと『モンでき。』キャラ合わせてレイア(とその亜種)を64頭狩って、紅玉を入手したことがたったの1度もないんですね。
逆鱗については2回、天鱗についてはG級の討伐数も少ないので納得の0回です。
ちなみにお恥ずかしい話、これでも“雌火竜運”はそこそこいいと思ってるくらいで、火竜のほうの逆鱗や紅玉、天鱗は現時点まで堂々のゼロ行進(過去記事参照)。
そもそもね、相手はレア中のレア素材、このゲームを象徴するような存在ですから、出なくて当然なんですよ。
2012年中にお目にかかれないのは既定路線。
2013年は1度くらいご尊顔を拝めたらラッキー的な。
真に紅玉を欲するならば何十本と尻尾を斬り、命がけで落とし物に飛びつき、念仏を唱えながら捕獲報酬画面を開く。
それが、この弱肉強食の狩猟世界を生き抜くうえでの知恵であり常識、ってもんでしょう?
事実、江野本もいつかは武器強化のため、雌火竜の紅玉を求める旅に出なければと思いつつも、その果てしなく長い道のりを思って尻ごみし、“レウスとレイアの紅玉どころか逆鱗すらも出ていない問題”からそっと目をそらし続けてきたわけです。
そんな江野本の知る限り、津々巳さんはこれまでも何度となく、やすやすと、いとも簡単に、火竜や雌火竜のレア素材を入手してきました。
アレが欲しいコレも欲しいとつねに物欲にまみれ、漫画本編では「出ない出ない」と大騒ぎしていることも多いですが、彼女は全般的に“引き”がいいタイプ。
とくにレウスとレイア夫妻には愛されているようで、報酬画面を見た瞬間、まったく喜びを感じさせない氷点下クールボイスで「あ、逆鱗出たわ」と言って江野本を歯ぎしりさせたことも1度や2度ではありません。
いや回数は数えてないけど、でも「双剣リュウノツガイを持っている」と言えば、双剣使いの方には「ほほう……」と思っていただけるのではないでしょうか?
双剣リュウノツガイはそこに至るまでの武器強化に、火竜の逆鱗1個、雌火竜の逆鱗1個、火竜の紅玉1個、雌火竜の紅玉1個が必要なんですねえ。
白状しますと、江野本が欲しつつもその苦労を思って見て見ぬフリをし続けてきた武器こそこの双剣リュウノツガイの前身、ツインハイフレイムなのです。
強調したうえでさらに言いつのるけど、前身ね。
ツインハイフレイムへの強化は火竜と雌火竜の逆鱗を1個ずつ要求され、それを双剣リュウノツガイにしようと思うとさらに火竜と雌火竜の紅玉1個ずつを求められるんですと。
まったく、すえおそろしい武器があったもんだわ。
火竜と雌火竜の逆鱗、紅玉の類はさっきも言ったとおり、ふつうに暮らしてたら年に1度会うか会わないかの付き合いの悪い親戚のおじさんおばさんくらい物珍しい存在なんですよ。
今年は盆に逆毛のおじさんに会ったからもう打ち止めかと思ったら、暮れに赤ら顔のおばさんが現れてビックリ、みたいなね?
そんな希少価値の高いもの、偶然1個手に入れたとしても使うには清水の舞台から飛び降りるくらいの決意と覚悟が必要なわけ。
清水の舞台は13メートルだそうだから、4個も使うとなりゃあ52メートルの高さから飛び降りるようなもんよ?
52メートルつったら、レインボーブリッジの海面から橋げたまでの高さよ?
つまり、双剣リュウノツガイを作った津々巳さんはレインボーブリッジを封鎖して道の真ん中で全裸になり、両手を振り回しながら助走をつけて橋からダイブした、ってことですよ?
そんなのってアリですか?
レインボーブリッジ、封鎖できないんじゃなかったんですか?
……て、話に尾ヒレがつきすぎました。
何が言いたかったのかというと、津々巳さんは以前から火竜、雌火竜のレア素材を出しすぎていたのではないか、ってことです。
これは突き詰めると、津々巳さんの紅玉に対する「けっこう出る印象ありました」感は根拠のない言葉ではなく、実体験に基づく実感だった、ということにもなりますね。
むしろ、江野本の「出るわけない」にこそ図らずも「出てくれるな」の悲壮な思いがにじみ出ていたのかもしれません。
出てくれるな、今度こそ出てくれるな、と祈るような気持ちだったよね、正直ね。
ハイ、反省。
いやいや、でもさ。
改めて聞きますけど、こんなこと許されていいと思います?
いいんですか?
紅玉や逆鱗がこんな甘チャンで許されちゃう感じですか?
こんなことをくり返していたら、津々巳さんは一生、紅玉のありがたみがわからないまま生きていくことになってしまうんですよ?
そこんとこ、ちゃんと考えてほしい!
江野本は断固として言いたい。
いま、社会正義が問われている、と。
天は人の上に人を造らずではないのか、と。
さあ、皆さんもごいっしょに!
「紅玉、自重セヨ」のシュプレヒコールを!
そして渦中の津々巳さんにはひと言。
……こ、紅玉が出たからって、出たからって…………おめでと、う……ケッ!
2013年1月18日 23:28