聞き手
イザベラ永野
ゲーム初体験はアタリの『ポン』という、現存する女性では絶滅種ともいえるライター。元週刊ファミ通編集者にもかかわらず、自他ともに認めるゲーム下手。本人は24歳と言って聞かないが本当は違う。



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ゲスト4人目 : 負けず嫌い女/伊藤 恵【前編】

ゲストプロフィールゲストプロフィール

 

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伊藤 恵
  いとう      めぐみ
初代ゲーマーズエンジェル 
神奈川県横浜市出身。専門学校卒後、舞台役者や、ユニットを組みライブで活動するかたわら、アクセサリーショップに勤務。2008年、週刊ファミ通誌面で募集された
「第1回ゲーマーズエンジェル・コンテスト」グランプリに輝く。以降、週刊ファミ通誌面で企画ページのモデル、USTREAM番組「ミッドナイトライブ360」のアシスタン
ト、東京ゲームショウでのコンパニオンなどを勤め幅広く活躍している。
 
 

 

永野 今週のゲストは、週刊ファミ通の初代ゲーマーズエンジェルの伊藤恵さんです。

 

伊藤 こんにちは! よろしくお願いします。

 

永野 1回目のゲーマーズエンジェルは、週刊ファミ通の1000号記念の企画(2008年2月1日発売号)で募集したんだよね。恵ちゃんは、どういうきっかけで応募したの? 

 

伊藤 もともとファミ通の読者だったんです。3歳年上の兄がゲーム好きでいっしょにゲームで遊んでましたし、兄も読者だったんです。で、相談したら「送っちゃえよ!」って。

 

永野 お兄ちゃんが背中を押してくれたんだ。

 

伊藤 はい。すごく悩んだんですけど、締切ギリギリになって思いきって応募したら書類審査に通ってびっくりしました。

 

永野 あたし、最終予選に残ったエンジェル候補の記事を見て「絶対2番のコ!」って応援してたんだよ。恵ちゃんのエントリーナンバーって2番だったでしょ?

 

伊藤 ありがとうございます! 確かに2番でした。イザベラさんよく憶えていますね。

 

永野 ゲーム好きのお兄ちゃんがいるってことはさ、恵ちゃんは“自力じゃないゲーム女”でしょ?「お兄ちゃんの影響でゲームをやるようになって?」ってシチュエーションでしょ? いいな、そういうの。ふつうの女子っぽくて。

 

伊藤 そうですか? きっかけとしてはありがちな気がしますが。

 

永野 あたしのような“ 自力ゲーム女” の場合、導入部に男の影響は一切ありませんからね。誰かに勧められるとか誘われることなく、自らゲームに出会いハマった自力ゲーム女なのよ。だから恵ちゃんのような、兄弟とか友達とか男性がきっかけでゲームを始めた人が、ちょっとうらやましいんだよね。兄妹で仲よくゲームってシチュエーションにも憧れる。

 

伊藤 兄は家を出てひとり暮らしなんですが、いまでも仲はいいですよ。ふたりでよくオンラインゲームで遊んでます。兄と対戦しているときに撃たれると、すごくムカッっとするんですよね。なぜか友だちにやられるよりもくやしい。

 

永野 どんだけ仲良し兄妹なのよ! まるで熱々カップル(死語)ののろけを聞いてるようだよ。いま、夢中になっているゲームはありますか?

 

伊藤 『バトルフィールド・バッドカンパニー2』(※1)と『レインボーシックス・べガス2』(※2)。どちらもオンラインでほぼ毎晩遊んでいます。

 

※1 『バトルフィールド・バッドカンパニー2』  2010年3月にエレクトロニック・アーツより発売された、戦場を舞台にしたファーストパーソン・シューティングの第二弾。前作同様、建物や障害物をとことん破壊できることがウリ。最大24人までのオンラインプレイが可能。

※2 『レインボーシックス・べガス2』  テロ特殊部隊とテロリストの戦いをリアルに再現した、トム・クランシー原作のファーストパーソン・シューティングの第二弾。2008年にユービーアイソフトより発売された。

 

 

 

永野 毎晩!? どっちも戦場が舞台のゲームだね。『レインボーシックス・べガス』シリーズにハマったきっかけはあるの? トム・クランシー(※3)の小説が好きとか?

 

※3 トム・クランシー  『レッドオクトーバーを追え』、『今そこにある危機』などの軍事小説で知られる人気作家。

 

 

伊藤 いえ、トム・クランシーはまだ読んだことがないんです。そのうち読もうと思っていますが……。

 

永野 そうなんだ。じゃあ最初はどういう経緯で遊び始めたのかな?

 

伊藤 なんとなくだったんです。初めてプレイした戦争もののゲームは、プレイステーション3の『WARHAWK』(※4)というゲームです。最初は操作が難しくてぜんぜんなじめなかったんですが、くり返し遊んでいるうちに慣れてきて、うまく敵を倒せるようになったところで「おもしろい!」と感じるようになりました。とくに協力プレイがおもしろいので、兄といっしょに毎晩遊んでました。

 

※4 『WARHAWK』  2007年10月からPLAYSTATION Storeで配信されているプレイステーション3専用の対戦型3Dシューティング。最大32人までのオンラインプレイが可能。

 

 

永野 またきっかけはお兄ちゃんか! じゃあ、もともとそのテのゲームや映画が好きなわけではないんだ。戦場を舞台にしたゲームって、バイオレンスな描写が多いし世界観も殺伐としているじゃない? いかにも男の世界って印象が強くて女子は避けそうなのにね。

 

伊藤 そう言われれば女子らしくはないかも。とくにバイオレンスに惹かれているわけではなくて、追いつめられた状況で闘うスリルがたまらないんです。あとは敵を倒したときの爽快感が大きいじゃないですか。

 

 

 

 

 

 

 

永野 臨場感があるもんね。恵ちゃんにとっての、オンラインゲームの魅力ってほかのプレイヤーとのコミュニケーションの楽しさなの?

 

伊藤 そこがいちばんかなあ。私はオンラインゲームで遊ぶとき必ず友だちのゲーム仲間と対戦するんですけれど、プレイ中のトークがすごく盛り上がるんです。

 

永野 戦場で女子トーク? どんなことしゃべってるの?

 

伊藤 女子トークというか、女性もいますけど男性が多いです。たとえば、対戦している友だちのなかに誕生日の人がいたら、その人を標的にするっていうローカルルールを決めるんです。で、みんなで一丸となってその人を集中攻撃します。倒した瞬間、全員で「誕生日おめでとー!!」って。

 

永野 あははは。いやな誕生祝いだなあ?。自分が蜂の巣にされながらお祝い言われても……。

 

伊藤 いえいえ、気心が知れた友だちどうしだと、これがサイコーに盛り上がるんですってば! 

 

永野 そうなんだ。誕生日プレイ以外ではどんな遊び方があるの?

 

伊藤 小さなマップを使った“鬼ごっこプレイ”とか。

 

永野 なにそれ!? 

 

伊藤 ひとり鬼の役を決めて、鬼の人以外は一切武器を使っちゃいけないルールにして、とにかく鬼から逃げるというプレイです。それ以外の人はみんな装備を軽くして素早く動けるようにするんです。鬼が全員やっつけたら鬼の勝ちで、鬼以外の参加者がひとりでも逃げ切れば鬼の負けです。

 

永野 それはおもしろそう。ぜんぜん殺伐としてないもんね。ひとつのオンラインゲームでずーっと遊んでる人たちって、仲間内でそうやって工夫しているのね。

 

 

 

 

 

 

 

永野 戦場で夜な夜な撃ち合ったりする以外では、どんなゲームで遊んでるの?

 

伊藤 『アリス マッドネス リターンズ』(※5)(以下『アリス』)もかなり夢中になりました。

 

※5 『アリス マッドネス リターンズ』  2011年7月にエレクトロニック・アーツより発売されたアクションアドベンチャーゲーム。暗く病んだ世界に変貌してしまった「不思議の国」を舞台に、失った記憶を取り戻すために主人公のアリスが奔走する。

 

 

永野 お、これまた大人向けのゲームだね。18禁のゲームということで残酷な描写が多いけど、「こわい!」とか「ひどい」なんて思ったりしないの?

 

伊藤 最初は思うんですけど……。(アリスが)生きていくためには仕方ないって割り切りました(笑)。

 

永野 残酷だから好きなわけではないんだよね?

 

伊藤 ええ。『アリス』は、絵がキレイで幻想的な世界観に惹かれました。あとは仕掛けや謎解きがけっこう難解でやりごたえがあって、そのへんが魅力なんですよ。

 

永野 ほほぅ。じゃあ、ゲームの謎解きは、ヒントを聞いたり攻略本見たりせず自力でなんとかするタイプ?

 

伊藤 そうですね。自力派です。『アリス』の謎は全部自力で解きましたよ。

 

永野 謎解きが楽しいゲームって、自力でクリアーしないとおもしろさ半減しちゃうもんね。なかなかのゲーム女っぷりですな。ゲーマーズエンジェルになる前から、けっこうゲームをプレイしてた?

 

伊藤 女子にしては遊んでたほうだと思います。でもゲーマーズエンジェルになってからのほうが、ゲームで遊ぶ機会もプレイするジャンルも増えてます。『バトルフィールド』とか『レインボーシックス・べガス』とか、戦場ものネットワークゲームは、このお仕事をするようになってからですね。

 

永野 ゲーマーズエンジェルになったら、戦場のエンジェルになっちゃったと。

 

伊藤 (笑)。戦場ばかりじゃなくて、『モンハン日記 ぽかぽかアイルー村G』だってやってますってば。

 

永野 ほほほ。なんかとってつけたような「カワイイゲームもやります」アピールだわね。

 

伊藤 そんなことないですよ!

 

永野 そんなゲーム三昧の恵ちゃんが、あまりプレイしない苦手なジャンルってある?

 

伊藤 うーん……格闘ゲームかなあ。

 

永野 あら意外。戦い好きなのにどうして?

 

伊藤 まわりのゲーム仲間はみんな格ゲーやるんですよ。兄も得意なんですが、ものすごく強くて勝てないんですよ。くやしいのでやらなくなっちゃいましたね。

 

永野 勝てない勝負はしたくないと? そっか、恵ちゃんは負けず嫌い女なんだ。

 

伊藤 そのとおりですー(笑)。

 

永野 つまりゲームに対して本気なんだね。単なるつきあいとか暇つぶしじゃなくて本気で遊んでる。ってことは、お兄ちゃんはじめゲーム仲間たちも本気で勝負してくるわけだ。格ゲーで接待プレイしてくれないってことでしょ?

 

伊藤 もちろんです。娯楽といえども本気でやらなければ。でも、みんなコツは教えてくれたりしますけどね。「このキャラはこのコンボ使うと勝てるよ」とか。

 

永野 指導してもらって、でも……。

 

伊藤 どうがんばっても、壁を越えられませんでした。

 

永野 勝ちたかったら、自分より弱い相手と対戦すればいいんじゃない?

 

伊藤 それじゃダメなんですよ! 弱いとわかっている相手と勝負して勝っても、それは真の勝利じゃありません

 

永野 ひゃー! かっけー。格ゲーってさ、努力して猛特訓してもどっかで超えられない壁にぶつかるよね。努力だけじゃ越えられない壁に。

 

伊藤 ありますね。がんばってそれなりに上達したときほど、その壁にぶち合ったときのダメージが大きいんですよね。

 

永野 それで、遊ばなくなってしまったわけね。やっぱ正真正銘負けず嫌い女だ、恵ちゃんは。

 

伊藤 褒め言葉として受け取ります(笑)。

 

 

【後編】につづく。

 

 

 

 

次回更新は、9月30日(金)を予定しています。

 

2011年9月23日 18:04