女神異聞録 ペルソナ(PS)のレビュー・評価・感想情報

　同社の有名ＲＰＧシリーズ「女神転生」など、
３Ｄダンジョンの手法で知られる作品の設定を一部残し
一般的なＲＰＧ風にした作品というかたちだろうか。
　主人公達は学生で、ペルソナと呼ばれる能力を使い、
襲い来る敵と戦いながら、謎を解こうとする…
という、ストーリー構成としては少々オカルトチックな
テイストがある以外には特殊ではない。
　このシリーズに特徴的なのは、敵の説得「コンタクト」
であり、敵キャラクターと出てくるものの殆どについて
対話によって意気投合したり、和解したり出来る。
普通の人間ではないものと意思疎通する難しさを
上手に表現しているように感じる。
　意気投合に成功した敵からもらえるアイテムを利用して
自身の能力を開発することが出来る。
　また、この作品ではダンジョンは３Ｄダンジョンの方式を
取っている。（２では２Ｄ方式）苦手な人は要注意。
　全体的に難度は高く、特にシナリオ中の選択肢によって
突然バッドエンディングに向かってしまうという
恐ろしい仕掛けが用意されている。
さらに、バッドエンディングのルートさえ
攻略するのは簡単ではない。
　一般的なＲＰＧ作品に慣れた人は戸惑うと思うが、　
独特の路線を走る良作なので、普通のＲＰＧでは
物足りない、と感じる人は挑戦してみるといいのではないか。