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病院に入院している少年が、現実世界と不思議で幻想的な絵本の世界を行き来するシナリオに興味をそそられる。同じ病院にいる人たちと交流し、問題を解決していく展開は涙を誘います。すばらしいボーカル曲も物語をドラマチックに彩ってくれる。必要なアイテムを探し回ったり、お使い的な内容がメインで、移動スピードがゆったりめなのは若干気になるけど、プレイの満足度は高い。
週刊ファミ通1790号より
薄暗い現実(?)と色鮮やかなファンタジーを行き来する際の“めまいの感覚”に心弾めば、大災害を巡るさまざまな人間模様がより真に迫るものになるでしょう。日本語テキストも丁寧で好印象です。かけた手間とその見返りが釣り合っていないように感じる謎解き(お使い)要素、つい余計なメッセージ選択をしがちなUIに関しては、ほかの『RPGツクール』製作品以上にエクスキューズを容認する必要あり。
週刊ファミ通1790号より
メッセージや祈りの込められた複数のエピソードを、追体験する形で読み進めていく作品。フラグをひとつ立ててはそれを回収し……のくり返しですが、どこか本のページをめくる手続きにも似て、静かなテンポを生み出しています。震災を連想させる描写など、日本に住む者としては生々しすぎて目を逸らしたくなるシーンも少なくないけれど、きれいな歌やユーモラスなキャラが辛さをやわらげてくれます。
週刊ファミ通1790号より
病院とファンタジー系異世界、ふたつのステージを行き来する物語は、気になるところを調べて進める、オーソドックスな2Dアドベンチャースタイルで進行。そこで描かれるのは、大きな震災をモチーフにしつつも、誰もが抱える普遍的なドラマで、その筆致は丁寧で温かみがあり。手応えある謎解きやド派手な展開こそないが、アドベンチャーパートが世界への没入をサポートする、物語を味わう作品です。
週刊ファミ通1790号より
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