クロスレビュー
大自然の空気感を味わえるフィールドがいいデキで、リアルな狩猟体験は没入感がすごい。獲物に察知されないように忍び寄り、狙いを定めて撃つ瞬間は、主人公といっしょになって思わず息を止めてしまうほどの緊張感。動物たちの痕跡を探してライフサイクルを把握し、失敗をくり返しながらハンティングを成功させるのは、根気が必要に。難度の高さは人を選ぶが、好みに合えばどっぷり浸れるかと。
週刊ファミ通1761号より
プレイの大部分を占める探索・待ち時間が、かなり地味。双眼鏡で捕捉した獲物を撃とうとライフルに持ち替えている最中に逃げられ……みたいなままならなさを“イベント”として楽しめる感性が最低限必要です。一撃必中に賭ける臨場感は味わえるのですが、リアルさを追求している部分とザックリ処理されている部分の線引きが恣意的に感じられ、個人的には、ゲーム世界に浸ることができませんでした。
週刊ファミ通1761号より
生き物の出現が見込まれる環境を目と足とで探し当て、気配とフィールドサインに注意を払い、息を潜めて待ち続ける、自然観察シムの様相。ところで、“shooting”には射撃のほか撮影という意味もあります。私は実際に動物写真を撮りますが、こちらの存在に気づかれることなくshootingを成功させるための、生き物との距離感もリアルだと思いました。静かでスローなので、退屈に思う方もいるでしょう。
週刊ファミ通1761号より
ド派手なゲーム的アクションは最小限に抑えられており、リアル指向の狩りを楽しめる。木々のさざめきなども再現した大自然を感じるオープンワールドを探索しつつ、野生動物の巣やえさ場を見つけたり、耳を澄ませて動物の気配を感じ取り、居場所を突き止めて狩るプロセスはジワリとくるおもしろさ。狩り自体の難度は高めだが、狩った後に当たった場所を確認できる機能や、はく製化などがやる気を後押し。
週刊ファミ通1761号より
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