ポイントクリック型のアドベンチャーだが、“謎解きを楽しむ”というよりは、“アート作品を体験している”という感覚に近い。頭を悩ますパズルらしいパズルは少なく、それよりも物語を進めるための数々のインタラクションを味わうような構成。グラフィック、サウンド、ストーリーテリングなどインタラクティブアートとしては高い完成度。突飛な物語展開を楽しめるかどうかも含め、遊び手を選ぶ。
週刊ファミ通1689号より
ほぼモノトーンで表現される独創的なビジュアルは、一見の価値があると思います。三角関係のもつれから、なぜか宇宙の創造のようなものまでが描かれる不可思議な世界は夢か現か、何ともエキセントリックで惹きつけられました。ベースは要するにクリックゲームですが、謎解きのギミックは多彩。なかには感心するようなネタもありましたね。どうせならタッチ操作にも対応してほしかったな。
週刊ファミ通1689号より
アーティスティックなグラフィックとセンス溢れる演出や構図など、卓越した見せかたに魅了されます。ポイント&クリックアドベンチャーをベースにしつつも、つぎにどんなことが起こるのか予測の付かない展開が続くので、プレイは新鮮味が感じられるものに。進行状況がセーブされるタイミングが少なく、中途半端なところで中断すると再開時に「またここから!?」となってしまうのは難点。
週刊ファミ通1689号より
白と黒で描かれたフィルム・ノワールなビジュアルがオシャレ。ジャズを中心とした音楽もすてきです。この世界にセリフなど説明は野暮なのかもしれませんが、予想だにしない展開や演出に頭の中は“?”でいっぱい。意味や前後の関連性を求めるものでなく、ちょっとしたパズルがありインタラクトできるアートという印象で、人を選ぶ作品だと思います。タッチ操作にも対応していればなおよかったな。
週刊ファミ通1689号より