1作目をプレイ済みでないと十分に理解できない内容だとは思うけれど、あの結末からの続編が見られるのには興味を惹かれる。雰囲気はよりオカルトチックに、シナリオは哲学的になっている印象。そして、プレイ後の後味はまったくの別物で、前作を最後まで遊んだ人には、ぜひ体験してほしいと思える仕上がり。謎解きはやさしめで、どちらかと言えばマップのつながりのわかりにくさで迷いがちに。
週刊ファミ通1682号より
ホラー要素は雰囲気のみで、基本的にはやさしい世界。謎解きやパズルも、難しく考えさえしなければ引っかかりどころがない素直な作りです。主人公のやや物わかりの悪い言動に感じるじれったさが終盤でしっかり意味を持ってくるあたり、短編ストーリーとしての満足度は高めですが……本作のみ、または前作のみプレイしてもスッキリしないゲームであることは知っておいたほうがよいでしょう。
週刊ファミ通1682号より
作家個人が物語の発表媒体にゲームを選択し、各種表現にみずから携わっている、総合芸術作品といった趣。システムはオーソドックスながら、記憶の扉を開け、内面的に出来事が展開する様子を見せるのにうまく機能しています。お話はストレートですが、それだけに普遍的で、自分の心の傷をえぐられるように感じた場面もありました。前作を受け、未来へと前進している感覚が得られる構成が温かいです。
週刊ファミ通1682号より
2D横スクロールタイプのシステムは前作と同じだけど、挿入されるムービーや“闇”と“間”を活かした恐怖演出など、ホラーゲームとしての見せかたがより洗練されている。目まぐるしく変わるステージも、主人公の心の中の葛藤や、先を知りたくなる探索欲を同時に刺激します。独特のタッチで描かれた二頭身のキャラクターは、好き嫌いが分かれそうだけど、湿度高めで不気味な怖さとの相性はいいです。
週刊ファミ通1682号より