俳優の演技を取り込んだ映像や演出は、前作同様ハイクオリティー。ジャンプスケアによる驚かせかたがワンパターン気味ではあるが、映画を観ているようで思わず引き込まれる。細かな選択の積み重ねで、登場人物の関係性や展開が変わるのも好奇心を刺激。しかし、見たことのあるシーンをスキップできないなど、周回プレイでの機能面の不満点は相変わらずで、くり返し楽しみたい気持ちに水を差す。
週刊ファミ通1669号より
リアルタイムでの選択・操作が迫られる場面が唐突かつかなりの頻度で挿入される……という意味で、プレイ中は片時も目が離せません。状況や映像の雰囲気はサスペンスタッチのホラーとして魅力十分ですが、恐怖系の演出が単調で、中盤以降「またか」と感じることも。“メインストーリーが強制進行するチェックポイントを察し、いかに後回しにするか”が重要な探索要素も、いまひとつスッキリしません。
週刊ファミ通1669号より
前作同様、驚きの真相へ導かれるムービーと、介入可能な部分のバランスがよく、物語にのめり込んでしまいます。混乱を誘いつつも、難解すぎないシナリオが◎。場面によって操作する人物が切り換わり、いろいろな立場を体験できるのもユニーク。周回前提の設計が巧みで、1回あたりのプレイ時間もちょうどいい。ただ、2周目以降に、一度見たシーンを早送りすることができないのは、少しじれったい。
週刊ファミ通1669号より
魔女狩りをモチーフにした物語と、巧みなカメラワークなど熟練のホラー演出が、霧に閉ざされた廃墟の町という鉄板な舞台設定での惨劇をさらに怖いものに。前作の船上という密室空間に対して、今回は自由に動ける時間もスペースも多く、そこから生まれる弛緩と緊張が、遊びやすさと怖さの両方を高めている。設定でアクション入力の難度も変更可能なため、ドラマを観る感覚で楽しめるのもいいね。
週刊ファミ通1669号より