プリンセスを助けるという大きな目標はあるものの、多種多様なエンディングを探すのがメインとなる作りがユーモラス。ギャグ的な冒険の終わりかたが楽しい以外にも、アイテムを多く入手するにつれてジャンプ力が低くなることとの兼ね合いで行ける場所が変わる、パズル的な要素もおもしろみのひとつ。ただ、再出発のたびに、同じような工程を反復したりするのが、作業的に感じるときもあるかな。
週刊ファミ通1629号より
対応アイテムを持っていると、必要な場所で必要なアクションが発動する操作システムが美しい! “ゲームオーバーのバリエーション収集”という目的のため、何を持ち何を無視するかを試行錯誤するパズル要素も含め、コンパクトにまとまったゲーム世界の機能美を満喫できます。ゲームオーバーからリスタート時の演出はクドめですが、ひねりが利いた文章自体はおもしろく、何度も「フフッ」となりました。
週刊ファミ通1629号より
これはユニーク! 前半戦はいろいろな行動を思いつく限り試すのに熱中。後半戦に突入すると、あーでもないこーでもないと、正解の手順をひねり出す苦しみが快感に。エンディングのたびに、何%のプレイヤーがどのくらいゲームを進めたのかがわかり、励みになります。残酷な描写やシュールなお話は、どこか伝統的な昔話と通ずるものも。万人にオススメの傑作ではないけど、通好みの佳作ですね。
週刊ファミ通1629号より
王道ファンタジー世界の冒険あるあるを、“100種類のエンディング”という形で見せる手法がおもしろい。ゲーム黎明期を彷彿させる粗めのドットも、プレイを重ねると想像力をかき立てるツールに。小ネタだけでなく、往年の名作ゲームのオマージュなども随所に散りばめられており、ゲームオーバーを迎えても、ほかのエンディングを見たくてくり返しプレイしてしまう中毒性がある。コスパも高いです。
週刊ファミ通1629号より