クロスレビュー
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設定…D/ストーリー…E/システム…D/グラフィック…C/音楽…D
ゲーム全体の設定、ストーリーの展開、システムのバランス、リアルタイムのグラフィック、BGM、主題歌など、ほぼ全ての領域において何もかもが崩壊気味に感じたゲームです。はっきり言って、オススメは出来ません。
オススメは出来ませんが、このゲームには他のゲームを一瞥する余裕があるほどの最大の武器があります。それは、人気原画家Tony氏をキャラデザに起用したことですね。
私を含め、Tony信者の方々にはこれが何よりの要素であって、最大の魅力であるわけです。
しかし残念なことに、その魅力的なキャラクターを活かせる場面がこのゲームにはほぼ無いんですよね…。立ち絵の種類は少ないし、一枚絵もエンディングに5〜6枚程度。さらには、Tony氏の描いた独特の等身高い魅力的なキャラも、リアルタイム時には2頭身のプニロリキャラに大変身してしまいます。これを遺憾と申せずにはいられません。本当に『もったいない』の一言に尽きます。
そして、今作の評価の低さに拍車を掛けたシナリオ。なんの起伏もありません。普通に進めていて、いつになったら盛り上がるのかなと思っていたら、気付けば既に最終決戦前です。
システム関連は劣悪です。特に、戦闘は絶対にストレス溜まります。今作は単純ながらにして独特な戦闘システムをとっていて、ほぼボタン連打するだけなんですが同時に2キャラを操作する点、敵の数と操作仕様が釣り合ってない点、ロードが凄まじく長い点などがかなりイライラさせてくれます。本当に悪意に満ちたシステムです。
何故今作を今更掘り返して酷評してるのかといいますと、発売から2年とちょっと経った今になって、またグッズ展開が加速してきたからです。コミック化、アニメ化、立て続けのフィギュア発売、あるいは続編「シャイニングウィンド」の発表と、結局今作はキャラクターしか誇れる要素はないんですよね。
ゲームをしていて、キャラクターが気に入ったゲームというのは自然と良作扱いしたくなってくるものですが、私にとって、今作がそれを綺麗に覆してくれたのでとてもいい勉強になりました。
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