電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム(ドリームキャスト)のレビュー・評価・感想情報

総評
「XBOX３６０を買って良かった！」と、 心の底から思ったことが、これまで３度あります。 １度目は本体を買った翌日に XBOXLIVEアーケードでDOOMがサプライズ配信された時。 ２度目は大量の走るゾンビに襲われた時（笑）。 そしてもうひとつは、 「電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム」の移植が決定した時です。 電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム、通称オラタンは、 ９８年にアーケードに登場した３Ｄロボット対戦アクションで、 筆者がプレイしたアーケードゲームとしては、 ５本の指に入るほどハマった１作。 ３６０にネットワーク対戦付きで移植してほしい作品としては、 圧倒的にNo.1の作品で、 筆者のように移植を待ち望んていたプレイヤーは 数多いのではないかと思います。 今回レビューするのは、３６０に移植されるVer.5.66の前身、 Ver.5.4のドリームキャスト移植版です。 ドリームキャストと言えば、 家庭用ゲーム機としては初のモデム標準装備のゲーム機。 セガサターン版のバーチャロンでも ネット対戦を死ぬほどプレイした筆者としては、 当然、多大な期待を寄せていました。 しかし、１分１０円という、 今では考えられないほどの高額な料金 （それでもゲーセンに通うよりは安い、という見方もありましたが……）に加え、 ナロ−バンドがゆえの致命的なタイムラグは、 とてもじゃないですが遊べたものではなく、 当時かなり落胆したのを覚えています。 しかし、ネットワーク対戦以外のデキはおおむね良好で、 移植度に関してはほぼ満点となっています。 アーケードと同様の操作ができるツインスティックもありますし、 ケーブルで２台のドリームキャストを繋いでの対戦は、 今でも少なからずプレイしている方もいるのではないでしょうか？ ３６０での配信はもう少し先になると思いますが、 かつてゲーセンや家庭用のネット対戦で日夜熱い対戦を繰り広げた方。 押し入れの中にしまいこんだドリキャスを引っ張り出し、 戦いに備えましょう。 特に、ツインスティックでのプレイしかしていない方は要注意です。 ３６０でツインスティックが発売されることはまず無いと思います。 パッドでの操作に慣れるかどうか……戦いはすでに始まっているのです！ 余談ですが、ドリームキャストはおそらく家庭用としては初の、 本体にファンを内蔵したゲーム機。 初めて起動したときに思わず「うるせぇ！」と叫んでしまったものですが、 改めて起動してみると、 ３６０の騒音に比べるとカワイイもんですね（笑）。