『悪魔城ドラキュラ』や『魔界村』シリーズを彷彿させる、ゴシックファンタジーの作風が魅力的。ファミコン以上、スーパーファミコン未満といった趣のレトロさ加減は不思議な感じ。シンプルなアクションをベースにしつつ、クリアー済みのステージを再び訪れて探索する構成は、ひと捻りあっていいね。懐かしのスタイルだけど、主人公の強化の要素などもあってハードすぎない調整で、意外と遊びやすい。
週刊ファミ通1602号より
足場につかまるアクションや、サブウェポンを使い分ける要素が、基本的に大味な間合いとタイミング取りに対して多彩な選択肢を与えています。新たなアクションを獲得してからクリアー済みのステージに再挑戦し、隠し部屋を探す楽しみもあり、ファミコン後期に見られた、極まった作りのアクションゲームっぽさを堪能できます。セーブ時に、フィールド内の場所が記録されない点は、少々不便です。
週刊ファミ通1602号より
MSXを連想させるビジュアルやUI、そして本格派RPG登場以前の“RPG風味”が特徴的。ただ、いまや1980年代の作品にインスパイアされたタイトルが多いだけに、独自の要素がほかにも欲しかった。アクションが苦手な向きにはなかなかハードですが、強力な武器や回復アイテム、成長要素に助けられ、先を目指す気になれます。意外性のある攻撃を仕掛けてくる、ボスキャラたちとの対決がチャレンジング。
週刊ファミ通1602号より
グラフィックや音楽だけでなく、キャラのカクカクした動きから敵との間合いにいたるまで、パソコン黎明期のゲーム“のような”ではなく、もはや“そのもの”の出で立ち。アクションにハメや理不尽さを残しつつ、ステージ探索の自由度が高く、遊びの質は現代に寄せている。購入するたびに商品の値段をつり上げる店など、難度は高めだが、死亡時にアイテムが没収されないやさしさに“いま”を感じます。
週刊ファミ通1602号より