カルト教団をモチーフにした物語設定と、往年のPCゲームのような渋いグラフィックがキャッチーで◎。各種パラメーターのバランスを保っていくリソース管理系のシミュレーションだが、チュートリアルといえるものがほとんどなく、テキスト中心の内容なのに文字が小さく読みづらいという遊びにくさ。ゲーム性そのものは特段悪くないのだが、構成やユーザー誘導などがもうひとつで、非常にもったいない。
週刊ファミ通1583号より
題材にカルト教団を選んでいる点がユニーク。信者に役割を指示する人事シミュレーションで、あちらを立てればこちらが立たず状態なうえ、身内から生贄を選ばれた家系が反発するため、状況を見極めながらバランスを取る采配が重要に。5つの貴族の家系の満足度を保ち続けるのはなかなか難しいけれど、そこが本作のおもしろいところでもあります。地味ですが、何度も遊びたくなる、不思議な作品。
週刊ファミ通1583号より
カルト教団を導くという尖った設定が興味を引く。各パラメーターのバランスを考慮しつつ、誰を生贄にするかを調査・検討しながら、期日まで教団の維持を目指すのは悩ましくもおもしろい。だが、物語があまり語られず、さらに文字が小さく読みづらいこともあってか、各パラメーターの数値の増減にばかりに目がいきがちに。エンディングリストなどもなく、もっとくり返し遊びたくなる仕組みが欲しい。
週刊ファミ通1583号より
季節ごとに生贄を決める必要があるが、『人狼』とは似て非なるシステム。選定の儀式では悪い行いをした人物を炙り出しながら、領民全体に影響する“服従”などのパラメーターの調整に頭をヒネる。チュートリアルだけでは説明不足で、最初は苦戦したが、勝手がつかめると数値の上げ下げがだんだんクセになってくる。陰鬱な雰囲気は人を選ぶかもしれないけど、教団運営が体験できる目新しい1本。
週刊ファミ通1583号より