ファミコン風の8bitを意識したゲームは多いけれど、ドット絵のタッチから、サウンド、ステージ構成、演出面に至るまで、強いこだわりが感じられる良作。中盤から16bitの時代にも行けるサプライズも用意されており、ちょっとした独自性を感じるとともに、感心させられました。ベースは『忍者龍剣伝』を思わせるアクションゲームですが、難度はさほど高くはなく、コアゲーマーでなくても楽しめます。
週刊ファミ通1557号より
最初こそ、『忍者龍剣伝』などに強く影響された、スタンダードなレトロ風アクションといった印象を受けるが、途中から8bit風と16bit風とで切り換わる構造に驚かされる。よくある横スクロールのものから探索型へと、アクションゲームとしてのジャンルすら変化するのもユニーク。もう少し歯応えが欲しい気もするが、ショップ店員との会話などで見られる、独特のノリもおもしろさのひとつ。
週刊ファミ通1557号より
レトロゲームへのオマージュとして完成度が高いだけでなく、16bit風の世界と8bit風の世界を行き来するアイデアまで盛り込まれ、降参。クセになりそうな音楽や、ユニークなアクションを思い通りに実現できる操作性もすばらしい。難しさは期待通りで、下手でもペナルティーが甘めなのでやる気も持続し、少しずつ上達していける設計がうれしい。お話の一部は内輪受けっぽく、好みが分かれるかも。
週刊ファミ通1557号より
見た目はファミコン風だけど、なめらかなジャンプアクション、ツリー型成長システムなど手触り感は21世紀仕様。シリアスなストーリーに散りばめられた不相応なギャグも、むしろ当時っぽくて〇。ファミコン音源風BGMは、水に入ると小さくなったり、ボス戦直前のフロアで無音になって緊張感を高めたりと芸が細かい。少しでもスクロールすると敵が復活するのを、ストレスと感じるか手応えと思うか。
週刊ファミ通1557号より