『神宮寺三郎』シリーズをリビルド。ビジュアルイメージやインターフェースなどを一新し、さらに360°ビュー探索などの新要素を詰め込み、その思い切った再構築には目を見張るものがある。しかし、グラフィックや操作性は新しくなったものの、肝心のプレイ感覚は、よくも悪くも一般的なコマンド選択式のアドベンチャー風。安心して楽しめる反面、如実なフラグ立てやしらみ潰し感も見受けられた。
週刊ファミ通1566号より
『探偵 神宮寺三郎』の新シリーズとして、グラフィックのタッチやUIまわりなどを、オシャレな感じに一新。情報を集めて推理するという、ゲームの核の部分は変わらないが、実在するニューヨークの風景を基調とした360°ビューを始め、アドベンチャーゲームの新しい形を目指した意欲作。少しテンポの悪さを感じる部分はありましたが、神宮寺三郎の始まりの物語を、新鮮な気持ちで楽しめました。
週刊ファミ通1566号より
従来シリーズから刷新された作りと、神宮寺三郎が探偵になる前の物語が関心を引く。“思考の樹”や“サーチモード”といったシステムは、神宮寺の観察力や推理力などを表現しつつ、プレイヤーにとってもヒントをもたらしてくれたり、わかりやすく情報がまとめられるのがいい。セーブは任意のタイミングでも行えるとよかった。ニンテンドースイッチ版は、タッチ操作で直感的にプレイできるのが便利。
週刊ファミ通1566号より
あの渋い神宮寺にも、ピュアな少年時代や複雑な青年時代があったことを垣間見られるのがいい。実写をもとにした背景と、軽やかで洗練された音楽が、どこか詩的にも感じられるね。周囲を360°見回しながらの調査も新鮮。手掛かりが“思考の樹”として描写されるので、推理もまとめやすい。ただ、独り言のヒントが出る場合もあるけど、どこへ行くべきか迷うことも。情報を見返せるとよかったかな。
週刊ファミ通1566号より