ヒロインとのイチャイチャを楽しむギャルゲーとはまったく違う、異質な設定&内容のノベルアドベンチャー。グロい描写が多かったり、同じようなシーンをくり返しながら少しずつ進展していく物語など、ユーザーを選びそうな内容ですが、それゆえに先の読めない展開や、切ないシナリオは、一度体験してみる価値があるかと。この手のジャンルとしてはちょっと抑えめの価格設定はうれしいですね。
週刊ファミ通1550号より
小難しく、オカルトの要素も含むストーリーは、とっつきにくさがあり、冒頭はなかなか話に入り込めないかも。それでも理解が深まってくると、豹馬とクロの壮絶な物語の行く末が気になるし、寄り添い生きるふたりの姿には心打たれるものがあります。設定の細かい部分が気になるかもしれないほか、重いムードが続いて残酷な場面があることもあって、人を選ぶ作品だと思うけど、響く人はいるはず。
週刊ファミ通1550号より
生と死について考えさせられる、シリアスな超大作。主人公の特殊な状態や、選択肢に反してお話が進む序盤は面食らうこともあったが、読み進めるとそれも理由があることに気づく。ヒロインのクロたちの成長や個性の違いを知り、愛着が湧いたころに残酷な展開が訪れるので、気が滅入る場面もあるけど、そこから活路を模索する流れは盛り上がる。本編の裏側がわかるクリアー後のシナリオも読み応えあり。
週刊ファミ通1550号より
透明人間の少女・クロと、透明人間しか見えない主人公が織り成すストーリーは、序盤から多くの謎が散りばめられており、シナリオを読み進める原動力に。主人公とクロが、過酷なイベントを乗り越えながら絆を深める姿もグッときた。ストーリーはほぼ一本道ながら、価格が安いわりに読み応えがあってお得な印象。やや複雑な構造の世界観やシナリオを、あらすじ画面で確認できる機能も重宝した。
週刊ファミ通1550号より