ヒロインが全員死亡しているという設定や、シナリオ解放の順番が固定となっている仕様が特徴的。どのシナリオも切なくて、各ヒロインとの別れのシーンでは、毎回ウルッとさせられました。一見、重くなりがちなテーマを扱っているけれど、コミカルな場面とシリアスなお話のバランスがいい塩梅で、楽しみながら読み進められるところがグッド。制限時間つきの選択肢があるのも、いいスパイスに。
週刊ファミ通1543号より
ヒロインがみんな死んでいるという設定がユニークでありながら、各キャラの過去や未練の解決を丁寧に描いているストーリーがすばらしい。切なく悲しいだけでなく、読んでいて温かい気持ちになるような物語にウルッときます。また、コミカルな描写も挟まってクスッとさせてくれるので、重々しくなりすぎないのも○。イベントCGが多数追加されているのは、うれしいね。機能面もバッチリ。
週刊ファミ通1543号より
ヒロインは“生身の幽霊”であり、その中に“7つの大罪”を思わせる複数の幽霊が憑りついていて、ひとりずつ成仏させるという設定に驚き。幽霊たちは、みんなかわいらしくて魅力的。シナリオは、意外な展開や、思わず考えさせられる場面も。個別ルートが順に解放される仕様は、中だるみせずに遊べていいね。欲を言えば、各キャラの表情パターンがもう少しあれば。幼なじみの紫ルートも遊びたかった。
週刊ファミ通1543号より
登場人物どうしの会話のキャッチボールが小気味よく、やさしい物語世界にスッと入っていけます。エンディングの分岐条件の複雑さは、各ヒロインのシナリオごとにバラつきがありますが、いずれも“限られた時間を精一杯過ごすこと”の大切さをしみじみ実感できます。アドベンチャーとしての動作や操作性はこれといって不満なし。オートモード時の文字単位でのウェイト指定機能は、地味にうれしいです。
週刊ファミ通1543号より