微生物から動植物、果ては大陸や銀河系まで、この世の“あらゆるもの”になれる、不思議な作品。決められた目的はなく、さまざまなものに乗り移りつつ、それぞれの視点で世界を眺めていくだけ。どう楽しむかはプレイヤー次第。随所で哲学的なメッセージが提示され、インタラクティブアートのような一面もある。確実に人を選ぶ作品なのだが、そのプレイ感覚は、これまでのどのゲームにも似ていない。
週刊ファミ通1628号より
ミクロからマクロまで、タイトル通り“あらゆるもの”に乗り移り、動かせてしまうのがすごい。「そんなものまで!?」と驚かされたのも枚挙に暇がないほど。壮大なスケールの世界は、眺めているだけで感動的ですらあります。環境映像みたいにオートプレイで流しておくのもいいね。一方で、図鑑の登録以外にこれと言った目的がないため、「何のこっちゃ」と思う人も、少なからずいるんじゃないかな。
週刊ファミ通1628号より
動物が、姿勢を変えずに転がって移動するシュールな光景に最初は面食らうが、動物や草木、そして無生物と、操作する対象を存在する“あらゆるもの”に移行できるのが、好奇心をくすぐられる。ミクロの世界から宇宙まで、体感できるスケールの幅の広さもすごい。はっきりした目的やゲーム性を求める人には向かないが、自由な環境を楽しめる人なら魅了されると思う。オートプレイの機能があるのも○。
週刊ファミ通1628号より
不思議で奇妙な、ゲームの枠に収まらない作品。動物の3Dモデルが転がって移動するのは衝撃的でしたが、ほかの動植物と交代でき、鉱物や島さえも操作対象だと知ると、まだ見ぬ存在を探すことに興味が移り、モーションは気にならなくなりました。目標はとくにないし、オートプレイでボーッと眺めていてもよしと、自由すぎるところも人を選ぶかもしれないけど、やればつい遊んでしまう、妙な味わい。
週刊ファミ通1628号より