クロスレビュー
民家の庭先や連なる石壁などを、高速でスレスレに駆け抜ける緊張感は、公道レースならでは。グラフィックが非常にリアルな一方で、低速でちょっと縁石に乗り上げただけで大きく跳ねるマシンの挙動には疑問も。バイクのゲームとしては全体的に手堅い作りだが、演出がおとなしく、地味な印象を受ける。初心者でも楽しめる敷居の低さはあるが、後方視点やリワインド機能があれば、なおうれしかった。
週刊ファミ通1532号より
“マン島TT”にスポットを当てた、バイクのレースゲームの中でもかなりニッチな1本。それゆえに存在価値があるし、マン島のコースの再現度も高い。背景グラフィックは、光の射し込みの演出など、総じて美麗な仕上がりだが、箱のようにも見える建物や観客の人形っぽさのため、ややCG的に感じられるのが惜しい。エンジン音やスピード感はかなりのもので、とくにライダー視点でのプレイは迫力満点。
週刊ファミ通1532号より
マン島の自然や美しい風景を堪能しつつ、レースを体験できるのが○。スピードを上げた際の風切り音も、臨場感があって爽快。操作はアシスト機能が充実していて、初心者からベテランまで幅広く対応。その反面、公道を走るレースゆえに道幅が狭くスリリングで、転倒の危険がそこかしこにあり、マシンのシビアな制御が要求される。メールで出場イベントを選ぶ“キャリアモード”は、やや味気ない印象。
週刊ファミ通1532号より
マン島の、のどかで美しい風景が魅力。スピードを上げるほどに大きくなる風の音がまた心地いい。ただ、歩道の段差などもしっかり再現されているので、引っ掛かってすぐに転倒しがちなのが、初心者にはツラいところかな。リスタートは早いが、リワインド機能などがなく、シミュレーター寄りの作りで、キャリアモードもやや無機質な印象。公式選手たちとの絡みや演出なども、もっとあればよかったな。
週刊ファミ通1532号より
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