非常によくできた横スクロールアクション。“メトロヴァニア”と呼ばれる探索型だが、操作性を始め、アクションの爽快さやギミックの難度、ボス戦、マップ構成、そしてテンポのよさが、どれも高いレベルでまとまっている。レンチを使った各アクションも本作独自の味つけになっているし、この手のタイトルでは珍しく、ストーリー性が高いのもいい。アクションゲーム好きなら、本作を遊ばない手はない!
週刊ファミ通1523号より
ピクセルグラフィックで丁寧に描写されたキャラのアニメーションは、かわいらしくてステキ。その雰囲気とはまたひと味違った、独特の世界観と壮大なストーリーも魅力のひとつ。ベースはスタンダードなマップ探索型のアクションだが、個々のアクションのヒットストップなどが絶妙で、操作していて気持ちがいいし、レンチを活用するギミックも楽しい。パズルやボス戦の歯応えもなかなかのものです。
週刊ファミ通1523号より
道具を使い分けて道を切り拓き、パズルあり、ボス戦あり、ドラマチックな演出ありの、変化に富んだステージを進む構成が魅力的。重要ではない場面でシビアな操作を求められ、ストレスを感じることもありましたが、回復アイテムが適宜出現するなど、心が折れにくい作りに好感が持てます。ディストピアが舞台の物語は、描写過多のわりに話が見えづらくも感じましたが、味があり、興味を惹かれます。
週刊ファミ通1523号より
主力武器のレンチ自体は地味だが、くり出すアクションやパズル的な謎解き、行動範囲は想像以上に多彩。ステージを進めるごとに急展開を見せる、ちょっとダークな物語も探索意欲を後押し。先が知りたくなる。隠された宝箱の収集、ボタンひとつでの武器切り換え、弱点を突いて倒す敵、演出を含めて手に汗握るボスバトルと、王道の手触り感。2Dアクション好きなら、驚きは少ないが安心して遊べる1本。
週刊ファミ通1523号より
悪かった点
銃撃の爽快感がなくボスのHPがやたら多くステージは仕掛けを動かして進んだり素材を集めて
パーツを作るなどテンポが悪いのはつまらないと感じた。
また、マップが広くミニマップもないのは遊びにくいと思った。
総評
もう少し遊びやすさを考えて欲しかった
総評
反射神経を試されるようなシビアなアクションゲームではなく、考えて攻略していくタイプの探索系ゲームです。
ほとんど情報がない状態でハードモードで始めましたが正解だったと思います。
ザコ敵はそれほど多くなく、パズルのような仕掛けを動かして道を作っていくことがメインで、ボスとの戦闘は初回こそ瞬殺されることもあり難しいと感じますが、実は簡単に跳ね返したり防げるようになっていて、やり方さえ分かればハードモードでも難しくありません。
セーブポイントも多く、ラスボス周辺を除くとボス戦で負けても大抵その場でやり直せるので、むしろこれ以上簡単になるとぬるいと感じてしまいそうです。
逆に言うとダメージの入り方などを見て戦い方を柔軟に変えていく発想が要求されるため、アクションよりもパズルが得意な人や、頭を使うのが好きな人の方が向いているゲームかもしれません。
いくら攻撃を回避するのが上手くても、倒し方を見つけられないと永久に勝てない、という感じのゲームです。
探索系らしくマップ上を行ったり来たりすることになりますが、試行錯誤しながら仕掛けを動かして道を作っていくのは一度目だけ、二度目以降はほとんど素通りすることができて、「またあそこを通るのか・・・」とうんざりするようなこともありません。
そのあたりのバランスは非常によくできていると思いました。
いかにも万人受けしなさそうな癖のあるストーリーを除けば、とても丁寧に作られています。
インディーゲームにありがちな「よく出来てるけどすぐ終わる」ということもなく、マップは広いしけっこうなボリュームがあります。
ただ終盤に入ると、やや雑な部分が目立ちました。
ドアを開くための大掛かりな仕掛けに全く触れることなく別の方法であっさり開いてしまったり、気絶させた敵兵士の位置が悪く進行不可能になったこともありました。
鍵付きの宝箱は目の前の壁に鍵が隠れているだけだったり、ボス戦では画面外からの攻撃やダメージの入らない時間を増やして難しさを演出したりと安直さを感じる場面もあり、今までとは違うゲームをしているような気分になりました。
お一人で開発したとのことで息切れしてしまったのかもしれませんが、もう少し頑張れば最後までクオリティを維持できそうなだけに非常に惜しいです。