クロスレビュー
現代風でありつつ、SFとファンタジーが融合したような不思議な世界観が魅力。話が重くなりすぎないよう、コメディーが織り交ぜられているのはいいのだけど、シリアスな場面の最中にもギャグが入ってくるので、人によっては物語にイマイチ没入できない要因になってしまうか。CG鑑賞で、各場面に関連したボイスが聞けるようになったのはいいね。チャプタージャンプなど、機能面は充実しています。
週刊ファミ通1529号より
和風で、どこか儚さのある世界観とSF要素が、不思議な魅力を醸し出している作品です。物語は、エンディングに向かって驚きの連続。先の読めない展開はサスペンス的で引き込まれますが、説明が後出しになっていることが多く、気持ちが消化不良気味に。“人工神”やデバイスなどのSF要素や設定も、素材を活かしきれていない印象。どのルートのエンドもかなりの痛みをともなう悲しさがあり、哀切です。
週刊ファミ通1529号より
オカルトとハイテクが混在する物語世界はふわふわとした印象ながら、キャラどうしのやり取りは魅力的に描かれています。一時的に闇堕ちする“穢れ”によって、登場人物たちの特徴が際立つ点もいいですね。甘いセリフが飛び交うラブラブなシーンは、プレイヤーの一人称で存分に堪能できる親切設計です。マルチシナリオは、エンディングの回収がしやすい構成。タッチ対応の操作性も申し分なしです。
週刊ファミ通1529号より
“人工の神様”というSF的発想と、神話や和歌などの古風な要素が組み合わされ、独特の世界を構築しています。それでも、せっかくの設定を活かしきれていないのか、よくある学園ドラマのような印象を受けてしまうのはもったいない。ルートをクリアーするたびに、真相が少しずつ明らかになる構成はなかなか巧みで、ヒントが明示されたエンディングリストもやる気を喚起。バッドエンドが刺激的です。
週刊ファミ通1529号より
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