かわいいヒロインたちとの恋愛要素があってギャルゲーのようでありながら、謎を紐解いていくミステリーでしっかり楽しませてくれる。好奇心を刺激し、疑念を抱かせるシナリオが巧みだし、プレイヤーをハッとさせるような仕掛けがあるのもグッド。背景に動きがあるのは細かな演出だが、臨場感があっていい。パートボイスなのが少々残念で、任意のタイミングでセーブを行えないのも若干不便かな。
週刊ファミ通1551号より
ちょっとした背景アニメーションや環境音が、田舎町の夏休みならではの空気感を引き立てています。周回プレイ前提で町内をあらゆる角度から探索することで、町に潜む怪異が徐々に浮かび上がっていく過程はスリリング。些細な“違和感”に気づける人ほどハッとする瞬間を味わえるでしょう。シーン呼び出し関連の操作が最低限しか実装されていないのは、“通しプレイ”を推奨しているから?
週刊ファミ通1551号より
風光明媚な土地を自由に巡り、美少女との交流や思わぬ発見を楽しむ設計が、遠い町での夏休みという非日常感を増幅。個性が品よく表現されたヒロイン、時間や風の流れが見える背景、想像力を刺激する観光マップなど、ビジュアルに心惹かれます。各キャラの事情と地域伝承の真相が周回のたびに見えてくる物語も、先が気になってしかたがない。セーブなどのシステム面が快適ならベストでした。
週刊ファミ通1551号より
謎解きとひと夏の恋が一度に楽しめる、おいしい作り。ヒロインたちのエンディングを見ることで、新しいルートが解放されていくシナリオは、散りばめられた謎を少しずつ解き明かす楽しさがある。その一方で、好きなヒロインから攻略できないもどかしさや、ルートによってはスッキリしない結末もあり、好みが分かれるか。動く背景や思わずクスっとするTipsなど、細部へのこだわりが感じられたのは◯。
週刊ファミ通1551号より