クロスレビュー
シンデレラのモチーフを随所に匂わせつつ、現代劇とファンタジーを混ぜたような不思議なムードが美しい。細やかに描き込まれた背景などのグラフィックも、臨場感の演出に大きく貢献している。ストーリーは、攻略対象のキャラごとに異なるテーマが感じられ、各キャラがそれぞれ違った意味の涙を流すシーンが印象的に映ります。メリーバッドエンドのほか、豊富なバッドエンドも見どころのひとつ。
週刊ファミ通1559号より
ガラスをモチーフにした世界観はとても美しく、儚さがあります。キラキラした見た目とは裏腹にキャラがそれぞれ大きな秘密を抱えており、彼らの心の内をえぐるようにフォーカスしていくため、物語はけっこう仄暗い。個人的には甘い関係のグッドエンドより、瞳に闇が宿るメリーバッドのほうが魅力的。とはいえ、12歳以上対象なのでマイルドな感じ。設定や用語が独特で、物語の流れに乗りにくい部分も。
週刊ファミ通1559号より
シンデレラの物語の部分的な引用や“和”のエッセンスが、物語世界にきらびやかな印象を与えています。各キャラの人となりがルート別に多面的かつじっくり描かれるシナリオは、出演声優ファンにとってもうれしいものですが、メインストーリーは、さらに先に広がりそうなところで終わってしまったのが、やや気になりました。操作面に関しては、安定のオトメイト・クオリティーではあります。
週刊ファミ通1559号より
本体のディスプレイいっぱいに広がる、透明感溢れるビジュアルにうっとり。作品世界に溶け込むユーザーインターフェースもステキです。呪いがキーワードとなっているだけに、恋愛ドラマはちょっぴりサスペンスがかっていてスリリング。各キャラに用意されたダークなバッドエンドにも興味がわき、回収しやすいシステムに助けられます。タイトルから童話の要素を期待すると、少し想像と違うかも。
週刊ファミ通1559号より
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