各ヒロインが、それぞれ甘え下手なところがある、という設定が一風変わっている。恋仲になってからのヒロインが見せる、それまでとは違った姿がかわいらしくて、なかなかグッときます。反面、全体的にボリューム不足で、ヒロインの抱える問題に関して、もっと込み入った事情や解決に向けての紆余曲折があるかと思いきや、そういった描写があまりなく、ストーリーに深みが感じられないところは残念。
週刊ファミ通1507号より
どの女の子もゆるふわで表情がくるくる変わり、過度な性格づけもなく、甘え下手な自分を内省して少しずつ素直になる姿が愛らしい。というか、主人公がいちばんピュアで共感を持てる。ただ、シナリオが短すぎて残念。急な展開が多く、PC版からカットされた部分のつなぎかたも雑でもったいない。PS Vita版ではイラストの繊細なタッチがわかりづらいので、PS4版を大画面でプレイするのがオススメ。
週刊ファミ通1507号より
いわゆる“委員会もの”ですが、主人公のぼっち脱却が起点というのがユニーク。ヒロインたちは、ポーズこそ控えめだけれど、表情がクルクル変わり、甘えてくる顔もいじらしい。ただ、思いが通じ合ってからの描写がブツ切りで、展開がちょっと唐突に感じられるのが残念。せめて切り換わる演出や、イベントをつなぐテキストが欲しかった。選択肢のスキップなど、各ルートの攻略に便利な機能はいいね。
週刊ファミ通1507号より
サウンドは全般的に高品質で、スキャット入りのBGMがなかなかに新鮮です。物語に関しては、シナリオテキストの分量に対する情報量が圧倒的に少なく、各ヒロインの個性や人間味を感じにくかったのが残念。システム面は、バックログが少し使いにくい印象以外は、全体的に良好。クロスセーブ機能対応は意欲的な試みですが、ゲームのボリューム的に利用する必要があるかという点で疑問が残りました。
週刊ファミ通1507号より