クロスレビュー
ファンディスクとしてスタンダードな作りにせず、各エピソードを読み進めて年表を完成させていくという、『ティアブレイド』の世界観にマッチした構成にしているのがステキ。何千年もの時を超える物語の壮大さが感じられるし、時系列もわかりやすく、作品への理解を深められるのがいいね。ただ甘いだけでなく、切なさも含んでいて、読んだ後に余韻を味わえるようなシナリオがあるのも魅力のひとつ。
週刊ファミ通1504号より
前作は、悠久の時の流れのわずか一瞬しか描いていなかったことに驚愕。それほど本作は、さまざまな思惑が複雑に絡む一大巨編に仕上がっています。出来事を時系列で見せる仕様なので、流れを把握しやすく、また前作で説明不足に感じた点がしっかり補足されており、飲み込まれるように没入してプレイ。話がやや都合よく進む点と、甘い展開の少なさは気になりますが、硬派で骨太のSFを堪能できます。
週刊ファミ通1504号より
ハードなSF設定が特徴的な本編を“歴史的な出来事”と位置づけ、プレイヤーに超時空的な観測者としての立場を担わせるゲーム構成が新鮮です。各キャラの“フューチャー編(” アフターストーリー)は、ラブラブな描写はほどほどに、それぞれのカップルが向かい合うべき課題が、適度なボリューム感で描かれています。特別凝った演出はないものの、背景とBGMの美しさのおかげで、十分に間が持ちます。
週刊ファミ通1504号より
時間的にも空間的にもスケールの大きな物語と、年表形式でエピソードが整理されていく仕組みがベストマッチ。理解が深まるだけでなく、壮大さを感じ取れました。それでいて、ふつうに読み進めるだけでもわかりにくさを感じないところがすばらしい。プレイヤーが想像する余地を適度に残した、前日譚やアフターストーリーも好ましいです。モノローグもバックログで確認できれば、より便利でした。
週刊ファミ通1504号より
クロスレビュー