推理や観察といった、従来のアドベンチャーゲームにおける楽しさに加え、アクション、パズル、ステルスなど、各種の遊びが盛り込まれた、バラエティーに富んだ作り。アドベンチャーの新しい形としては魅力的だが、いかんせん操作やシステムが説明不足で、ゲーム以外の部分で悩む場面が多々。さらに、答えがわかっているのにフラグを立てないと進まない謎解きなどが一部にあって、多少の作業感が。
週刊ファミ通1463号より
シャーロック・ホームズや舞台となるロンドンの街を、これほどまでにリアルに再現したゲームはなかったという点で、まず価値がある。さらに、相手をじっくりと観察して人物像を推測したり、証言や手掛かりを照らし合わせて推理するなど、推理アドベンチャーとしてもよくできています。合間に挿入されるミニゲームは、進行のアクセントになっていている一方で、なかにはやや面倒に感じるものも。
週刊ファミ通1463号より
ゲーム内で再現される、1900年ごろのロンドンの街並は、独特の空気感が漂っていて、かなり浸れるかと。事件を捜査して推理、解決していくという流れは達成感あり。アクションの部分にちょっと雑さを感じるところがあり、せっかくのアドベンチャー要素のよさを減じてしまっているという印象。けっこう頻繁なロードでテンポが悪くなってしまっているのも、非常にもったいなく思われました。
週刊ファミ通1463号より
捜査や推理は、“やらされている感”が強いときもありますが、プレイヤー自身の考察が重視される場面もあり、結論も委ねられているので、納得できます。尾行や盗聴、顕微鏡での分析など、多様な体験ができるのは楽しいのですが、わかりにくさとテンポの悪さを感じることも。ファストトラベル中のロード時間を利用して、集めた証拠などを振り返ることができるのが便利で、探偵気分も味わえました。
週刊ファミ通1463号より