クロスレビュー
荒廃した薄暗い街を、懐中電灯を頼りに進んで行く、というだけでも相当怖いシチュエーションなのに、PS VRで臨場感がいや増すわけで。しかも、突然音がしたり、異形の者が現れたりと、さまざまな手法でプレイヤーの恐怖心を煽ってくるからたまらない。気になったのが、VRソフトの性質なのか、登場キャラがひとまわり小さく感じられる点。画面手前に見える自分の手も小さく、そこは違和感があった。
週刊ファミ通1463号より
ダークな世界だけでも、恐怖心をかき立てるのに十分すぎるのに、VR散策してみると……そりゃ怖いに決まってますわ。何が起こるかわからない恐怖が、自然と怯えにつながるのですが、VRだとそれがより強烈に感じられるなと。気味が悪かったり残虐な演出も、それらをより際立たせてくれるので、体験する価値あり。ただ、演出に慣れてくるとマンネリに感じたりと、もったいない部分もあります。
週刊ファミ通1463号より
不思議な世界へ入り込んだような没入感がすばらしく、異形の者がうろつくさびれた街の雰囲気は緊張感があり、サウンドも効果的に使われていて、探索では手に汗握る。選択によってストーリーが変わるのはいいが、できることがさほど多くなく、プレイ自体はちょっとおもしろみに欠ける印象も。つぎにどこへ向かえばいいのか、わかりにくい場面があったので、ヒントやナビゲートの機能があるとよかった。
週刊ファミ通1463号より
足を踏み入れると何かが起きる“ドッキリ”的な怖さと、モノクロームの廃墟という不気味なシチュエーションがもたらす恐怖の、両方が味わえます。マップの広さに対して、できることや発生イベントが少ないのは残念ですが、自由にさまよう体験ができるのはVRならでは。目的もよくわからないまま歩き続けさせられるのは、恐怖を増幅させる仕掛けになっていますが、辛さを覚える時間帯もありました。
週刊ファミ通1463号より
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