クロスレビュー
重要なイベントの際に挿入されて楽しめるカットインアニメとともに、耐用年数(寿命)を迎えるアンドロイドとの切ない物語が丁寧に描かれている。アニメ版の展開をなぞるだけでなく、サブキャラやゲームオリジナルキャラの話があるのは、ファンにはうれしいポイント。1ヵ月のスケジュールを組んでイベントが楽しめるほか、着替えやタッチによる触れ合いなど、ゲームならではの要素もいい感じです。
週刊ファミ通1453号より
前半はアニメのストーリーの追体験だが、ルートによって入れる、アイラと約1か月を過ごす“スケジュールモード”に突入してからが真骨頂といった作り。選んだシナリオによって、新たに派生していくシナリオを読み進めるのは楽しいし、アイラとの甘い雰囲気を堪能できるのも幸せ。アニメでは見られなかった物語や、異なる展開が描かれるのは興味深い。触れ合いや着替えといった要素もいいですね。
週刊ファミ通1453号より
原作アニメのダイジェスト風に進む前半は、要所でムービーも流れ、ファンにはうれしい構成。絶対的ヒロインのアイラや、そのほかの登場人物との新規エピソードによっても、原作で消化不良に感じられた部分がスッキリするわけではない点は、少し物足りなく思えました。アイラの着せ替えや日記のぞき、タッチコミュニケーションは素朴に楽しく、かわいい女の子を愛でるツールとしては及第点かと。
週刊ファミ通1453号より
“余命わずかな恋人との悲恋”というテーマこそありがちですが、SF要素や、立場を同じくする人々のそれぞれの決断などが、新鮮な驚きや共感、さわやかな感動を生んでいます。選択によっては若干の不自然さが生じるのが惜しいけれど、ドラマを見せる前半と、ヒロインとの関係を深める後半に分けた構成は、物語の流れとの調和がすばらしい。ふたりを見守るキャラたちの温かい性格や演技にも救いが。
週刊ファミ通1453号より
クロスレビュー