ストーリーパートは、キャラの表情がちょっと変わる一枚絵とメッセージのみ。シミュレーションパートも、ひと昔前のゲームのようなチープさ。昨今の作品と比べると演出面が弱く、全体的に物足りなさも。反面、派手な演出がないのでサクサク進むゲーム展開が心地よく、テンポのよさだけで遊べてしまう熱中度がある。初心者でも楽しめる作りはいいが、プレイヤーによっては物足りなさを覚えそう。
週刊ファミ通1428号より
三国志の武将が女性、という設定のゲームはほかにも存在するが、本作は独自の解釈がより強い。軽いノリの部分とシリアスな展開との組み合わせの妙は、本シリーズならではの特徴になっている。バトルのシミュレーション部分は、ライトユーザーでも遊びやすいシンプル仕様。手軽にテンポよくゲームを進められる反面、キャラの育成が好きなやり込み派プレイヤーだと、物足りなさを感じてしまいそう。
週刊ファミ通1428号より
物語は、ちょっと駆け足気味に感じる部分はあるものの、テンポがよく、古代中国の歴史に詳しくなくてもすらすら読める。17歳以上対象だけあって、血なまぐさい描写が見られ、好みが分かれそうではあるが、壮絶な展開には引き込まれ、先が気になる。シミュレーションパートは、簡素で見た目もややチープ。ただ、戦闘がサクサク進むので、ちょっとした気分転換として、好意的に捉えることはできるかな。
週刊ファミ通1428号より
絵柄で女性向けと思いきや、歴史用語が飛び交う壮大なドラマが展開。呉越の壮絶なエピソードや、孫子の考えに触れられるシナリオがおもしろい。シミュレーションパートは、初期配置の設定やレベル上げが不要でわずらわしさが少ない一方で、作業感があり、やや味気ない。シナリオを反映したステージも豊富なだけにもったいない。混戦時に敵味方が不明瞭、HPゲージが見づらくなるなど、改良の余地も。
週刊ファミ通1428号より