良かった点
スカウトのシステムがかなり快適になって、配合もやりやすくなりサクサク配合ができる
メタルスライム系が大量の出てくるマップの採用などレベルアップもサクサク進む
悪かった点
相手の弱点、倒せる相手に必要なダメージで攻撃するのは賢いなとは思いましたが、メタルスライム系を優先的に攻撃しなかったりと肝心な時にちゃんと機能しないAIに後半はいらだちっぱなしでした。
ドラクエシリーズをどんだけ続けても、いい加減この辺の解決策を提示しないのはいかがなものかと思いました。
総評
遊びやすさが面白さには直結してないなぁというのが今作を一番楽しめなかった要因かと思います。
これに合わせるように淡泊になったストーリーと、後半に一気に探索範囲が広がるとはいえ、一方通行で単調なマップ展開で、配合に飽きてくると一気にプレイするテンションが下がりました。
良かった点
【性別の概念がない】
いつか出るかな~と購入前に思ってましたが、なんと近作から性別の概念がなくなります。
以前から産まれてくる子供の性別を強制的に決める、配合時に装備する『杖』がありました。
前作などは、配合のストレスを軽減するためにかなり早い段階からその『杖』を入手するような配慮がありましたが、今回はそもそもそこに気をつかうことがなくなりました!
【ついでに転生の杖もなくなった】
こちらも性別同様、配合しても親と同じモンスターが産まれる『杖』があったのですが、今回は配合結果に両親も追加して、転生の杖自体必要なくなりました。
上記2点がないだけでも育成が捗ります!!
【メタルMAPは時間+ゴールドで入れる】
レベル上げに特化した、メタルスライムなどが登場するメタルMAP。
前作は『○○時間経過後、メタルMAPに再度入れる』という仕様でした。
これが、MAPに入るポイントになり、満タンで100。1回入るのに50消費でメタルMAPには入れます。
4時間で50溜まり、その部分は前作に近い仕様になっています。
ただし今回はそこに、道具などを購入するゴールドを消費してポイント回復でき、
尚且つ10万ゴールド支払えば丸1日は制限なくメタルMAPに入れる仕様になりました。
これで、土日だけガッツリプレイしたい人も、1日1時間程度しかできない人もストレスなく育成できます。
【コインでモンスター&特殊なアイテム入手可能】
すれちがい通信で出会ったモンスターに勝てば入手できるコイン。
強い敵ならレアなコインも手に入り、そのコインで今まで作成したモンスターや、特殊なアイテム(超命の木の実とか、スキルの本とか)を入手できます。
これで、レアなモンスターを配合に使ってもまたコインで入手することもできますし、
4体配合で同じようなモンスター何匹も用意するのに、面倒だから1体だけコインで入手!ということもできる。
【他、細かい部分で遊びやすくなってます】
上記の部分は育成要素ですが、道中の冒険も比較的ストレスが少ない仕様になっています。
ざっくり簡単に挙げると、
・レベルアップでHPMP回復。
・ルーラポイントが細かく設定されていて、敵が強くてもルーラで戻って宿屋で回復→またルーラポイントから冒険再開
上記2点がとにかく遊びやすくなってました★
悪かった点
【終盤のボス~ラスボスの難易度が若干高い】
若干後半のボスの難易度が高かったところは、小学生とかコレ勝てる……?と思い、誰でもクリアできるか~というとこの部分だけ微妙でした。
前作のモンスターズ2イルとルカ~のラスボスよりも強かったです★
勝つなら『特定の特性を持ったモンスター』もしくは『ラスボスの使ってくる技に耐性のあるモンスター』もしくは『そういった特性とか関係ないくらいまで異常に鍛え上げたモンスター』が必要です。
良く言えばやり応えがあると思うのですが、万人に向けた作品かと思うとさすがに強すぎではと思います。
正直、このレベルを要求してくるのがクリア後のボスならまだしも、クリア前の時点でこのバトル難易度はちょっと微妙でした。
【モンスターの色違いが多い】
若干、というレベルならまだしも近作は結構な数の色違いが多い。
モンスターの数を増やしました!○○体以上!!というコピーは見かけますが、それが色違いばかりだと話が変わってきます。
変に『○○体以上!』に拘って色違いを量産くらいなら、今までの1~10までのナンバリングに登場したモンスターだけでも良い様な気がしますね。見方によっては、決算前になんとか出した手抜きのモンスターズと捉える人もいそうです。
総評
クリアまで18時間半。最終メンバーはキラーマシン2、バトルレックス、カイザードラゴン、聖銀のどくろあらい、ユニコーンです。
ネタバレになるので言いませんが、ラスボスはあるモンスターのみ残って残りは全滅。あたしのざっくり育成では、このメンバーだとそのある1匹がいなければクリアできていませんでした。
(もっと言えば、最後の5~6ボスくらいが今までの育てまくったモンスターでも苦労するレベル)
割とこういった最近の3DSなどの携帯ゲームのイメージが『クリアまでがチュートリアル。クリアしてからが本番だ!』というイメージが強かったので、そのギャップから結構難しかったなぁという印象になりました。
バトル難易度の調整不足や色違いモンスターの乱発、3月に発売した……という状況から考えると、決算前に慌てて出したんじゃ?という、悪い印象が強くなりましたね。
ゲームの根幹自体はモンスターズシリーズですし、基本的には楽しめます。
むしろ育成のし易さに至ってはシリーズで一番プレイしやすいです!
ただ、この楽しい部分は元々今までのモンスターズの下地があり、そこから大きく変わらない楽しさです。
これ以上モンスターズシリーズを楽しめる追加要素がないのであれば、変にモンスター数を増やすことに拘らないで、1体1体をキッチリと仕上げていく方向で満足させて頂けたらと思います。
ドラクエビルダーズとは違い、ドラクエ30周年という枠での期待値も踏まえると少し残念な仕上がりでした。