主人公が幽体離脱した高校生で、パンツを見ると人類が滅亡する、という設定がユニーク。幽体なので、直接関与できることが限られており、ほかの人物にイタズラを仕掛けて物語を進めるというシステムがおもしろい。ただ、イタズラの連鎖に成功するまで、何度もミッションをやり直すことになるのは、少しもどかしさを感じた。ハッピーエンド後に、後日談のショートアニメが見られるのはうれしい。
週刊ファミ通1429号より
目的達成のため、イタズラの下準備を施しておき、起点となるものから連鎖させていく仕組みは愉快で、その結果を見るのも楽しい。イタズラが複雑にならないように配慮がなされている反面、自由度が高くなく、悩み甲斐がない印象も受ける。パンツを見続けるとゲームオーバーになってしまうシステムだが、いろいろな状況で覗けるのはうれしいし、コレクション要素にもなっているのはユニーク。
週刊ファミ通1429号より
キャラの顔の造形を、もう少し作り込んでほしかった気もしますが、古来館のあらゆるものが3Dで表現されたグラフィックは見応えあり。生々しく表現されるパンチラシーンに対して、“見続けてはいけないものを、いかに観賞するか”というゲーム性を与えている点がおもしろいですね。テレビアニメ版に沿う形でドタバタコメディー風に展開しつつ、思わぬ方向に展開していくストーリーにも夢中になれます。
週刊ファミ通1429号より
どうしてもパンツに視線が吸い寄せられてしまう心理を、操作性で表現している点がお見事。ゲーム的には似たステージの反復が多いのですが、よく練られたシナリオや個性的なキャラの力に引っ張られます。ギャグセンスやノリは、好みが分かれるかもしれませんが、私は終始笑いっぱなしでした。イタズラの連鎖に推理力を働かせる余地がもう少しあれば、主人公との一体感がより味わえたかと。
週刊ファミ通1429号より