独特の世界観と雰囲気のあるグラフィック、そしてナレーション&メッセージによって物語が進行する、絵本のような作りが魅力。壁や地面に色を塗り、色の持つ特性の組み合わせを考えながらステージクリアーを目指すひらめきと発見が心地いい。タッチパネルと方向キー、さらにボタンを併用する操作は若干煩雑だが、アクションとパズルのバランスはよく、難度は適切。ロードの頻繁さは気になった。
週刊ファミ通1380号より
1周目は、謎解きで詰まっても、何度か死ぬうちに解法が浮かぶバランス。若干物足りなさがあるものの、多くを語らずに余韻を残す、“大人の絵本”的な物語を堪能できる。本番は、2周目から開放される“虚無モード”。謎とアクションの難度が上がり、覚えゲー好きやマゾゲーマー以外はかなりキツい作りという、まったく別の顔に。遊び手を選ぶが、全体のボリュームは十分で、コストパフォーマンス高し。
週刊ファミ通1380号より
色をつけて壁や床に特性を与えるシステムが特徴的でおもしろい。アーティスティックな世界観は魅力的で、進行に合わせたナレーションも雰囲気がある。クリアー後にプレイできる“虚無モード”は、パズル性とアクション性が増して、歯応えのあるプレイを楽しめる。複数の色を活用して切り抜ける場面などでは、L、Rボタンでの色の選択時に、切り替わる色が直感的にわかるとありがたかった。
週刊ファミ通1380号より
綿密に描き込まれた絵画のようなグラフィックはため息もの。動きも滑らかだし、モンスターの造形も見どころです。色を駆使して進むステージは歯応え十分だけれど、導入が丁寧なのはうれしいね。仕掛けを解いて進むうちに、“空っぽ”だった主人公にどんどん愛着が湧くように。そのぶん、日本語ボイスでの語りが精神に深く刺さります。欲を言えば、もっとたっぷりステージを堪能したかったところ。
週刊ファミ通1380号より