壮大な世界観で描かれる恋愛模様はロマンティック。新キャラのストーリーも、オリジナルの物語と違和感なくなじんでいていいね。声優陣がほぼ変わらないのも、以前からのファンにはうれしい。1日にできることが限られているため、大陸の発展と恋愛の進展のどちらを取るか、つねに悩ましい選択を迫られるバランスも熱中できる。“交流メモ”で、各守護聖様の好みなどがいつでも確認できる機能は便利。
週刊ファミ通1410号より
状況に流されることをよしとしない、メリハリの効いた判断が要求されるゲームプレイは、恋愛シミュレーションとしての攻略のし甲斐も十分。扱う情報は多めですが、操作系が洗練されているので、苦になりません。関係が深まった守護聖様とのエピソードがいちいちロマンチックで、ランダム性が絡む若干の“ままならなさ“も、恋心の燃料になります。P S P版は、データインストール非対応なのが残念。
週刊ファミ通1410号より
「昨日まで会えば微笑んでくれたのに、なぜ?」、「やっと誘ってもらえたけれど、その日はあの方との約束が……」。壮麗な守護聖様たちに囲まれて過ごす濃密な時間は、対人関係で胃が痛くなるほどの切なさや狂おしさをもたらします。スーパーファミコン版を遊んだ身としては、20年前の恋の日記を読み返すような体験でもあり、システムの一新や多数の追加要素で、新鮮な気分で臨めたリファインでした。
週刊ファミ通1410号より
絵柄こそ違うものの、初代の『アンジェリーク』らしさは随所に残っています。ゲームシステムは、昨今の乙女ゲーにはないシビアさで、自分の思うように進まずヤキモキしたりしますが、そのぶん大きな達成感があります。守護聖様たちの行動はプレイごとに変わるので、ときには恋愛が進んだつぎの日に、ライバルとデートをしていることも。その気まぐれさをおもしろがれる人ほど、満足度は上がりそう。
週刊ファミ通1410号より