クロスレビュー
吹き出しでのセリフの表示やコマ割りなど、コミック風の演出により、マンガを読み進めるように楽しめる。熱血な雰囲気のストーリーも、このジャンルとしては珍しく、新鮮な感じがある。発言強度や雰囲気を選ぶニュアンスセレクトはおもしろみがあるが、先の展開が少々予測しづらいという面もあるね。タッチスクリーンにキスをして男の子に力を与えられるのは、没入感が生まれるいい仕掛けです。
週刊ファミ通1347号より
コミック調の演出とギャグ要素が心地よく、要所で思わずクスッと笑える熱血青春物語。イラストの差分が多く、各キャラの物語に厚みもあるので、世界観に没入しやすい。声優陣の好演とサブキャラのかっこよさも、物語を素敵に彩っています。ただ、ギャグ色と主人公の我が強めなので、ルートによっては恋愛の糖度が低くて物足りないかな。タッチパネルにキスをするシステムは、斬新でおもしろい試み。
週刊ファミ通1347号より
登場人物たちのセリフや会話のノリが小気味よく、恋愛ものというよりは、純粋に学園熱血部活モノのパロディーとして楽しめます。攻略対象に好かれるためではなく、対象を“おいしくする”という発想のメッセージ選択も新鮮。メインストーリーはやや短めですが、各攻略対象ルートごとに用意されたバトル展開が熱く、魅力的なサブキャラたちのエピソードも多数用意されているので、遊び応えは十分です。
週刊ファミ通1347号より
ノリのいいシナリオは、声優の演技やキャラの表情、マンガ調の演出とも相まって、全編で空回りせず笑わせてくれるデキ。ちょっぴりシリアスな過去の描写もグンと引き立つ。画面に口づけるという発想にも脱帽。同社の作品は本作に限らず、絵師や音楽家、声優などに報酬面でも敬意を表しているのがうかがえ、尊敬に値する。その結果としての価格は、ゲーム性を期待するユーザーには若干高いかも。
週刊ファミ通1347号より
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