レトロゲーム風のプレイ感だけでなく、ヒントが少なめの謎解きや即死トラップなどもあり、ややきびしいバランス調整にも古風なゲームらしさが漂っている。そのぶん、手探りで謎を解き明かし、探索範囲を広めていく達成感は大きく、腰を据えて取り組みたくなる。長老のメールなどは味があり、独特のノリはユーモラスで思わずニヤリ。タイムアタックモードでアクション部分を堪能できるのもいいね。
週刊ファミ通1362号より
前世紀の2Dゲームの記憶を刺激される操作感覚とBGMに、おっさんゲーマー、ウットリです。主人公の能力アップ系イベントが発生するタイミングが早すぎず遅すぎずで、長丁場になるゲームプレイに絶妙なうねりを作っています。操作や判断のちょっとしたミスを嘲笑う気満々のレベルデザイン、仕掛けに関するヒント然としていないヒント文に翻弄されてこそのゲーム性であることは、承知のうえで。
週刊ファミ通1362号より
レトロゲームファンによるレトロゲームファンのための、メタ的レトロゲームとして、すばらしい仕上がり。グラフィックだけではなく、ゲームの不親切さやステージ構成、ギミックの不条理感まで、当時の空気を余すところなく再現しているのはお見事(笑)。アクションの難度も高く、チュートリアルも皆無なので、当然ながら遊ぶ人を選ぶ内容ですが、レトロゲームファンにとっては珠玉の1本かな。
週刊ファミ通1362号より
アクションも謎解きも、昔のPCゲームのような難しさで、攻略に燃えました。高精細のモニターで表現されるドット絵や、会話でのくだらないやり取りに、遊び心を感じます。画面が切り替わった瞬間に敵と接触する理不尽さや、操作性が快適と言えない点は、「それはレトロゲームへのオマージュ」なのか、「そこは現代風に進化させてほしかった」ところかは、プレイヤーによって評価が分かれるでしょうね。
週刊ファミ通1362号より